さくらはおとなしくて、真面目な女の子。でも心ではいろいろ考えていて、「何か変えなきゃ」って自分と葛藤しています。
さくらの気持ちはすごくよく分かるんです。私は反抗期じゃないけれど、同じ15歳だし似ているところがあります。お母さんがいつも忙しくて寂しいけれど、ずっとガマンしてきたさくらは強いなと思う。でも、お母さんにいちばん分かってほしいからこそ、ぶつかり合うんですよね。
反発するのは自分を変えたいとがんばっている瞬間なので、演じながら「さくら、がんばれー!」って思います。
幼なじみの健ちゃんと龍ちゃんは、何でも話せる親友。同い年の健ちゃんはいちばんの理解者です。隣にいるのが当たり前で、家族みたいな感じかな?健ちゃんにはキツいことを言っちゃうけど、それほど近い存在というか。とってもありがたいんですけどね!
初恋の二郎さんは、自分とは違う別世界を感じさせてくれる存在です。二郎さんのドラムには心が動かされる。井頭愛海としてもカッコいいなって思います(笑)。
愛されて育ったさくらだけど、思春期の今は、それが嫌なんです。親の愛を受け止めたいけれど、壊したくなる気持ちもある。自問自答するさくらを見守ってあげてください!
頭がよくて、空気が読めて、周りに気を使える。だいたい龍ちゃんがワーッとしゃべっているので、僕は一歩引いて、その場で起こっていることにアンテナを張って見ている感じです。
現場に入って感じたのは、「僕は健太郎じゃなくて、健ちゃんなんだな」ということ。健太郎の幼いころからみんな知っているからでしょうね、子供を見るようなまなざしを感じます。
実は学生服って初めて着るんですけど、“健ちゃん”という感じがして、僕は好きですね。ボタンは上まできっちり留めて、帽子もかっちりとかぶって。現場では「奇跡の29歳」と言っていただいています(笑)。
健太郎は15歳にしては大人だし、反抗期ではないけれど、難しい年頃ですよね。親の前ではいい子でいるけど、祖母の琴子さんのあふれすぎる愛情の前では平常心でなくなったり。基本的にもの静かだけど、さくらのことになると熱量が上がります。さくらへの想(おも)いは、本人がどこまで自覚しているのか......。でもとにかく心配をしています。いつもさくらの後ろに立って見守っているので、一歩間違えるとアブない雰囲気ですよね(笑)。
見守る健太郎が冷静でいられなくなるとき、彼はどうなるのか?いつか堂々と男らしい健太郎になれればいいですね。
自分で言うのもなんですけど、愛すべきキャラ!誰よりも手のかかる子供だったので、いろんな人から愛情をもらって、曲がることなく素直に育ったんでしょうね。
だからこそ、空気の読めないことを言ったりするのかなと(笑)。
でもそこに悪気は一切なくて、感じたことを表現しているだけ。
そこが龍ちゃんの憎めないかわいらしさです。
龍ちゃんの気質は、衣装にもそのまま出てますよね。はやりモノは何でも取り入れたがるミーハー感。全部一緒くたにするからちぐはぐになる。毎週のように服が変わるので、僕自身も楽しみにしてます。撮影現場でも歩くだけで笑われるので、それがうれしいですね(笑)。
両親からはあきれられて、よく小競り合いしてますけど、こう見えて実は尊敬してるんですよ、すごく。さくらと健太郎には、龍ちゃんが1歳上っていうこともあって、兄貴分だと勝手に思い込んでいるっていう(苦笑)。本当の弟妹みたいに愛情かけて見てあげてるつもりです。3人でしゃべっていながらあんまり相手にされなくても、全然気にしてません!こんな龍ちゃんの行く末が、僕自身も気になるんです。
いい意味で、場をかき乱していきたいですね。朝からひと笑い起こせるようにがんばります!