YO,パパイヤ太郎です。
今の日本のシーンにおいて、一際光を放つラッパーZORNをご存知でしょうか?
今流行りに流行っているフリースタイルラッパーとして10代からの頃からキャリアをスタートさせ、現在は2児のパパでもあります。
思春期の時期に少年院に入っていたこともあり、歌詞(リリック)に彼のこれまでの波乱万丈な人生が反映されています。
最近の音源は家族、特に娘への愛情を歌う音源が非常に注目されていますね。
ZORNのオススメの10曲をパンチラインと共にどうぞ
特に「HIP HOPそこまで得意じゃないんです、、」とか「あいつら感謝とリスペクトしすぎだろwww」と思っている方々に聞いてほしい。
こんなに綺麗に韻を踏みつつ、かつ心にグッとくるリリックを書くHIP HOPアーティストは中々今後現れないと思います。
パンチラインとは、歌詞の中の決め台詞みたいなもんです。
パンチを喰らった時の衝撃を彷彿させる、一番響く、盛り上がるみたいな所です。
個人的に響いた部分をピックアップしていきます。
My Life
いきなり来ました。彼の楽曲の中で一番有名といっても過言ではない曲です。
この曲はPVの完成度も群を抜いていますので、是非見てほしいです。
ラッパーとしての夢を追いつつも、家族を養うために週6日で現場作業員として働く彼の生き様を映し出したような曲です。
「地味で結構、俺は幸せだよ」という彼のメッセージ性が強く浮かび上がります。
"金ピカのチェーンなんて持ってない 高級車にだって乗ってない
でも、ここに誇り持ってたい 少年のよう夢を見ていたい
踏んだり蹴ったり散々な目 諦めることは簡単だぜ
ガンガン前 人生一回 生きていたい ただ精一杯"
東京Watch
東京出身の彼から見た東京という街の景色が歌われています。
たくさんのモノが溢れていて、何でもあるようで実は何もない。周りに流されている人、合わせてばかりの人、流行を追ってばかりの人らを皮肉交じりに歌って、どこか寂しげで無機質な東京像が浮かび上がります。
””街は眠れない不眠症、人口1300万の無人島”
スイミー
こちらも先ほどの東京Watchとニュアンスは似ています。
皮肉めいた切り口で量産化する現代の若者を歌って、ブランドに目が眩んでモノの本質が見極められなくなっている人たちをうまく表現できています。
”ヤフオク、楽天、メルカリ、バイマ。倍の倍で売るテンバイヤー
Jordan,APEにSupreme、お値段がご冗談、今日ってエイプリルフール?”
葛飾ラプソディー feat,WEEDY
先ほどが東京の都会の部分を皮肉った曲でしたが、こちらは彼の出身地でもある、葛飾区、いわゆる東京の下町を歌った曲です。
イントロから曲の世界観が伝わって来て小学生の夏休みを思い出すような曲です。
真新しいものはないけど、懐かしさが残るこの場所を彼はREPしています。内容も曲のフローもかっこいい。外でしっぽりビール飲みたくなります。
”小さな商店街、誰かとの出会い。
おじいちゃんもおばあちゃんも人生の先輩
銭湯の煙突、馴染みのもんじゃ焼き、義理人情、そんな町”
Back Bone feat.般若,NORIKIYO
ZORNの楽曲の中では一番HIP HOPしてると思います。
かっこよさにステータス全振りな曲です。押韻半端ないです。
客演が般若とNORIKIYOという間違いないメンツですね。
勝負事の前に聞いて自分をアゲてます。
”俺なら中2病、手札眺めてる遊戯王、
1が並んでた通知表、でもこいつでカマせば急に5”
100 (Remix)
若手の人気ラッパーによる作品で、正確にはZORN自体の曲では無く客演という形で参加しています。が、ほぼZORNの為の曲になっちゃってます。この曲でバーーンと一気に頭角を現した感は否めません。
多くのヘッズが「うおおおお誰だこのイケてる奴は!!!!」と思ったと思います。
一言で言うと、クソdope。ZORN以外の方もいいんですがこれは彼の一人勝ちです。
日本語ペラペラ 白いごはんと味噌汁
それと勝利の美酒 先は神のみぞ知る
ここの部分は超アガります。youtubeのリンクは 2:05〜から!!!
HUNGRY
こちらは昭和レコードという彼が所属するレーベルのラッパー達との共同作品になります。般若とSHINGO★西成というラッパーに囲まれながらも一番存在感があります。
先ほどのBack Boneのように荒くれた雰囲気というよりは、冷静にHIP HOPに対する熱い想いを歌っています。
この曲はサビも渋いです!スクラッチできるようになりたい。チュインチュイン。
”初心のまま調子乗らない。ピュアすぎて逆に狂気の沙汰
当時のギャラは雀の涙、それでもあったよ、続ける価値が
寝ても覚めてもテメェの人生、2児のパパでも攻めの姿勢
防戦より 挑戦のみ 外野はどうでもいい”
2da Future
こちらは比較的初期の作品になります。
パパになる前という事もあって世界観がかなり今と比べると違っています。
未来は暗いぜと投げかける冒頭から最後まで、10代〜20代前半の悪ガキの自由な思想と社会に対する不満、疑問、生きる意味など漠然と若者が抱く将来への不安を歌った曲です。
多感な思春期の少年時代を思い出す、少し間違えたら黒歴史になりそうな雰囲気もありますが、この曲はリリックビデオになってることからもメッセージ性が非常に強くパンチラインしかないような、そんな曲です。
前述のようにZORN自身、少年院に入っていた事もありその時のリアルな気持ちが詰められています。
"周りの大人全て敵に見える 口だけ達者 人のせいにしてる
ここに居たくない けど宛もない
気づいたら 落ちこぼれにカテゴライズ
大事なのは 今 目の前 未来なら考えてみたけど暗い
覚えたての煙草吹かし 抜け出す学校 "
シャウエッセン
みんな大好き、日本ハムの粗挽きソーセージですね。
他のソーセージに比べるとちょっとお高いので、たまに弁当に入ってると嬉しかった記憶があります。まさしくそんな曲になります。
手に余る高級なものなんていらないし、たまに食べるシャウエッセンくらいの幸せでいい、というメッセージ性が込められています。
質素だから不幸、豪華だから幸せ、という現代人が陥りやすい間違った思想にもっと他の幸せがあるよ、と気付かされます。
”心持ち一つ それで裕福 でかい家に住んでたって一人きりじゃ窮屈
三星のレストランでディナーよりもウインナーでいいな
それがシャウエッセンなら俺は幸せ ”
Letter
こちらもPVを是非見てほしい作品です。
特に血の繋がっていない娘さんがいる親に非常に響くのではないのでしょうか。
初期作品と比べると作品の色がガラッと変わったZORNですが、その要因の大きな一つに家族ができたということが挙げられます。
ZORNには2人の娘がいます。正確には血の繋がっていない連れ子になるのですが、その事もこの曲では取り上げています。
娘さんの事を誰よりも思っている、パパの正直な思いにしびれます。
EminemのWhen I'm gone や Mocking bardといい子煩悩なラッパーの曲はかっこよすぎてる。。。
こうゆう曲が脚光を浴びてほしいですね。優しい気持ちになれます。泣いた。
本当のパパじゃないじゃん つって家飛び出す夜もあるのかもな
でもおれら絶対に諦めない 夜中玄関に鍵かけない
友達みたく話そうぜ たまに本音で言い争って
洗濯物 別でもまぁオッケー
金ヅルでいい 買い物誘え
見つかるかな 夢や生き方 別に立派じゃなくていいから
どこへでもいけ お前らの人生 もしおれが反対しても押し切れ
▼まとめ
どの曲も非常にかっこいい。マジで。友達にも教えてあげよう。
いけてる友達はもう知っているかも。いけてる奴はだいたい友達。
最新3rdアルバムは生活日和です。
タイトルの通り日々の生活の中で彼が感じたものが多く曲となっています。すごいピースな一枚です。
ジャケットもスーパーで買い物してるZORNと言う。
文字は娘さんが書いたのかな??
この生活日和を携えたライブ(もちろんソールドアウト)、その名も”おゆうぎかい”のDVDもセールスの調子がいいようです。
ちなみにこのライブ、”おゆうぎかい”のフライヤーもZORNの娘が書いたのでは?と睨んでいます。これです。
多分そうだよね。ますますピースな感じが伝わってきます。
個人的には初期のちょっと暗いアンダーグラウンドな感じの作品よりも、家族の事だったり日常を歌い始めてからの方が好きだったりします。
でもたまにはトゲトゲのZORNも聞きたい。
そう考えると2nd Albamの「The Downtown」はアルバムの出来が非常に高いです。
曲のタイプがバランス良く収録されていて、バラエティに富んでいます。
こんな男になりたいもんだぜ、、、。 と言う事でサラバダ。とか言いながらまだするダラダラ。 勝手に動き出すカラダが。この日記は書いてるパパパパ。 イエーーーー。