スペイン国王夫妻来日 皇居で歓迎式典

スペイン国王夫妻来日 皇居で歓迎式典
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国賓として来日したスペインの国王夫妻を歓迎する式典が5日、皇居で行われました。
4日に来日したスペインのフェリペ国王夫妻は、午前9時半前、皇居・宮殿に到着し、天皇皇后両陛下の出迎えを受けました。

日本とスペインは来年、外交関係樹立から150年を迎え、皇室とスペインの王室もたびたび互いの国を訪れて親密な交流を重ねています。両陛下がフェリペ国王と会うのも4回目で、握手をしてにこやかにあいさつを交わされました。

そして天皇陛下が、皇太子ご夫妻や安倍総理大臣を国王夫妻に紹介されました。続いて宮殿の前庭で歓迎の式典が行われ、両国の国歌が演奏されたあと、フェリペ国王が今月、制服が新しいデザインに変わったばかりの陸上自衛隊の儀じょう隊の栄誉礼を受け、整列した隊員を巡閲しました。

式典では、スペイン大使館の関係者や宮内庁の職員らおよそ140人が両国の小旗を振って国王夫妻を歓迎しました。

このあと、宮殿の「竹の間」で両陛下と国王夫妻の会見が行われました。冒頭、天皇陛下が「再びお会いできてうれしく思います」と述べられると、3年前、王位についたフェリペ国王は、「即位後、アジアで最初の訪問国として日本を訪問できたことをうれしく思います」と述べたということです。

会見では、先月、栃木県那須町で起きた雪崩事故の翌日に、フェリペ国王が天皇陛下にお見舞いのメッセージを送ったことが話題になりました。天皇陛下が「メッセージを頂いたことに感謝します」と述べられると、フェリペ国王は、「私たちは自然には勝てませんが、困難な時であるからこそ、お互いが寄り添うことが大事だと思います」と話したということです。

皇居では5日夜、両陛下の主催で歓迎の晩さん会が開かれます。