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 模造拳銃と準空気銃計105丁を自宅に隠し持っていたとして、兵庫県警が2月、兵庫署地域1課の男性巡査部長(60)=当時=を銃刀法違反容疑で書類送検し、減給3カ月の懲戒処分にしていたことが、県警への情報公開請求でわかった。神戸簡裁で罰金30万円の略式命令を受け、3月末に定年退職したという。

 監察官室によると、模造拳銃の販売ルートを捜査していた警視庁から、情報提供があった。県警が昨年12月、神戸市内の自宅を調べたところ、所持が禁じられた金属製の模造拳銃71丁と人を傷つける威力のある準空気銃34丁が見つかった。

 巡査部長は当時、病気療養中。十数年前から趣味で銃を集め、発射した形跡はなかった。調べに「所持は違法とわかっていたが、銃を見ていたらほっとした」と話しているという。