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【大リーグ】

青木、逆転サヨナラ呼んだ “最後の1人”からつないだ

2017年4月7日 紙面から

マリナーズ戦の13回、スプリンガーのサヨナラ3ランで生還し、大喜びのアストロズ・青木(共同)

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◇アストロズ5−3マリナーズ

 【ヒューストン(米テキサス州)秋野未知】青木がサヨナラ勝ちを呼び込んだ。大リーグは5日、各地で行われ、アストロズの青木宣親外野手(35)はマリナーズ戦の8回から左翼守備で出場し、1打数1安打。2−3の延長13回、2死一塁で左前打を放ってチャンスを広げ、後続が逆転サヨナラ3ラン。チームは開幕3連勝とした。マーリンズのイチロー外野手(43)はナショナルズ戦の9回に代打で今季初出場し空振り三振に倒れた。チームは4−6で敗れた。

 日米通算2000安打まで残り33安打とした技ありの一打が逆転サヨナラ3ランを呼び込み、青木は「(試合時間が)長かったけど、勝ってよかった。いい勝ち方だったし」と声を弾ませた。

 勝ち越されて迎えた延長13回も2死一塁。最後の打者となるところで望みをつないだ。追い込まれてからの4球目、外角への約146キロ直球を流し打ち、「ああやってサードが遊撃手寄りに動くのは分かっていた。打球があそこ(空いた三塁線)に行けばなあと思っていた」。相手の守備シフトをあざ笑うかのような狙い打ちを自賛した。

 チームでの存在意義を示した。同点の9回先頭で巡ってきた最初の打席では四球、延長11回無死二塁では犠打。得点には結びつかなかったが、つなぎ役として機能した。「出番がいつ来るか分からないから、ベンチ裏でずっとチャリンコ(エアロバイク)をこいでいた。10キロくらい。球場から家に帰れるくらい(苦笑)」。備えが生きた。

 グラウンド上でインタビューを受けている最中、いたずら好きな同僚から祝福の水をかけられ、悲鳴を上げた。「こういうのはやっぱり、うれしいよね。去年はなかったから」。そう話す顔に充実感がにじんだ。

 

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