更新日:2017年4月7日
趣旨
ヤング・テレホン・コーナーでは、未成年の皆さんに係る相談を24時間体制で受付けています。
相談については、未成年の方に限らず、ご家族や学校等の関係者の方々からも受付けております。皆さんから寄せられる相談は、非行問題をはじめ、友達関係、親子関係、いじめ、JKビジネスに関するトラブルや犯罪等の被害、児童虐待等、様々です。
困ったその時、相談したいと思い立ったその時に、気軽に相談してください。匿名でもかまいません。
電話番号
電話:03-3580-4970
ヤング・テレホン・コーナー(警視庁少年相談室)
相談受付時間
24時間
- 月曜日から金曜日まで(午前8時30分から午後5時15分)は、専門の担当者(心理職および警察官)が対応します。
- 夜間及び土曜・日曜・祝日は、宿直の警察官が対応します。
内容
少年や保護者、その他関係者の方々から、少年にかかわる相談全般をお受けいたします。
また、内容によっては他の相談窓口を紹介することもあります。
希望により、面接相談も可能です。
事例
『友達に誘われて万引きをしてしまった』(中学生女子)
中学生の女の子から、こんな電話がありました。
「万引きしようって言われて、断ると仲間はずれにされると思って…。
クラスでは、仲良しグループができていて、そこからはずれると、ひとりぼっちになってしまうんです。それがいやで悪いことだってわかっていたけど、見つからなければ大丈夫だと思って、万引きをしてしまいました。
でも、私が万引きをしたことで、お母さんが悲しんでいるのを見て、今はとても後悔しています。」
担当者は、女の子が勇気を出して電話をしてくれたことを褒め、女の子のつらい気持ちに寄り添いながら、耳を傾けました。そして、万引きを反省し、後悔している今の気持ちは、とても大切なものであることを伝えました。
すると女の子は、万引きをしたことで友達とぎくしゃくし始めたこと、ショックを受けているお母さんにどのように接すればいいのかわからないことを話してくれました。担当者は、友達関係についての不安の解消や、お母さんとの関係修復のために、親子で一緒に少年センターへ相談に行ってみることをすすめました。
後日、本人から話を聞いた保護者が連絡をくださり、担当者に経緯を伝えると共に少年センターに引き継ぎました。
『学校に行かず、反抗的な中学生の息子』(母親)
「中学生の息子は、最近ずっと学校を休んでいます。息子が「学校に行きたくない」と言い出したのは、半年ほど前のことでした。息子は頑張れる子だし、私自身、学校にはちゃんと行かせなくてはという思いが強かったので、息子が登校をしぶっても無理矢理にでも家から送り出していました。
でも徐々に遅刻するようになり、ここ一ヶ月は一日も学校に行っていません。昨日は「いいかげんにしなさい!」と叱ったところ、私に向かって「うるせぇ」「俺に関わるな」等の暴言を吐いてきたのです。
いつからこんな子になってしまったのか…。もう、どうしたらいいのかわかりません。」
今までが頑張って育ててこられた息子さんの変化に戸惑い、困り果てているお母さんからの電話でした。懸命に対応しても、なかなか心に響かない息子さんにやりきれなさを感じ、疲れ切っている様子でした。
心を閉ざしてしまっている息子さんの気持ちをゆっくり聞いてもらうためにも、対応に困っているお母さんのお手伝いをさせてもらうためにも、担当者は少年センターでの継続相談をすすめました。
少年センターでの面接相談で、息子さんは少しずつ、クラスでいじめにあっていたことを話してくれるようになりました。お母さんも息子さんが学校に行けなかった理由を知り、「そんなにつらい思いをしてまで学校に行かなくてもいいよ」といった声かけができるようになりました。
その後息子さんは、少しずつ保健室に登校できるようになり、将来について前向きに考えられるようになってきているとのことです。
『ゲームサイトで知り合った人から嫌がらせをされている』(高校生女子)
「どうしたらいいのか…軽い気持ちで会ってしまっただけなんです。」女の子は何度も言葉に詰まりながら話してくれました。
「ゲームサイトの中にある掲示板で、大学生だという男の子と知り合いました。色々な相談をしているうちにとても親しくなり、実際に会うことにしてしまったのです。」
会った相手はどうみても大学生ではなく、彼女の顔を見るなり「二人きりになれるところに行こう。」としつこく誘ったそうです。やっとの思いで逃げ帰り、怖くてサイトの利用も止めたのですが、今までのやりとりで自分の名前や住所、学校名やメールアドレス等を相手に教えてしまっていました。
サイト内での接触はなくなったものの、携帯に電話やメールが来るようになり、それを無視したところ、色々なサイトの掲示板に「会いに行くから待っていろ」「俺から逃げられないよ」「無視したら家族がどうなるかわからないよ」等の書き込みをされてしまったのです。
担当者は内容が悪質であることから、両親に打ち明けて所轄警察署での事件化を勧めましたが、女の子は「親に知られたら、どんなに怒られるか」となかなか保護者への相談ができませんでした。
そこで、担当者がゆっくりと女の子のこれから先の不安な気持ちを聞き、一つ一つの問題について丁寧に説明したところ、やっと両親に打ち明けることを決心してくれたのです。
後日、保護者と女の子から、警察署で捜査をしてもらうことになり少し安心できましたという内容の連絡をもらいました。
しかし、女の子は「ネットの中で知り合うことの怖さを知りました。」とインターネットに対する恐怖心をぬぐい去ることができず、また、保護者も「高校生だから大丈夫、という油断が娘を被害にあわせてしまった」と深く後悔し、家庭の中の本当の平穏を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうでした。担当者は併せて、少年センターを紹介し、親子が安心して相談できる場所を作るように勧めました。
(注記)これらの事例は、実例をもとにして再構成したフィクションです
その他
警視庁少年育成課では、ヤング・テレホン・コーナーのほか、警視庁少年相談室、及び各少年センターにおいても常時相談を受け付けております。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
問合せ先
ヤング・テレホン・コーナー
電話:03-3580-4970(直通)
警視庁 少年育成課 少年相談室
電話:03-3581-4321(警視庁代表)
情報発信元
警視庁 少年育成課 少年相談係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)