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【プロ野球】

広島4連勝 延長11回に新井が決勝犠飛

2017年4月7日 紙面から

中日−広島 11回表、決勝の犠飛を放ち、ベンチのナインに迎えられる広島・新井=ナゴヤドームで

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◇広島5−3中日

 中日は9回に追い付く粘りも実らず、1引き分けを挟んで開幕から5連敗となった。延長11回1死から3連打を浴びた岡田が誤算だった。広島は1引き分けを挟んで4連勝。救援の薮田が今季初勝利。ブレイシアが初セーブをマークした。

      ◇

 大きく息を吐き、集中力を高めた。巡って来た千載一遇の勝ち越し機。開幕から6試合連続で4番に座り「こだわるのは打点」と言い続けてきた広島・新井。だから、絶対に逃す訳にはいかなかった。

 3−3の延長11回。1死から田中、菊池、丸の3連打ですべての塁を埋めた。「みんながつないでくれた打席。何とかしたいと思っていた」。投手は岡田から祖父江に交代。2ストライクと追い込まれながら、外角のスライダーを逆らわずにはじき返した。

 右翼方向へ上がった打球は、浅い飛球になった。三塁から田中がタッチアップ。犠飛で勝ち越し点を奪うと、中日内野陣が返球の処理にもたつく間に、二塁から菊池も生還した。「広輔がよく走ってくれたし、キクもナイスラン!」と新井。緒方監督は「4番として大きな仕事をしてくれた」と賛辞を送った。

 昨季、25年ぶりのリーグ優勝を経験。個人では通算2000安打を達成した。「記録とか、個人的なことでは気持ちが奮い立たない。誰かのために。そういうことを思うと気持ちが入る」。連夜の延長戦にも関わらず、左翼席の鯉党が声をからして背中を後押ししてくれた。ファンと共に日本一へ。新井が、その道を切り開いていく。 (市尻達拡)

 

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