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【プロ野球】

佐々木千隼がプロ初勝利 同い年の大谷抑えた

2017年4月7日 紙面から

プロ初登板で初勝利を挙げ(左)伊東監督(左)と握手を交わすロッテの佐々木=ZOZOマリンで

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◇ロッテ5−1日本ハム

 ロッテは1−1の4回に井上の二塁打で1点を勝ち越すと、6回にも井上の二塁打などで3点を加えた。新人の佐々木が6四球と苦しみながらも5イニング3安打1失点でプロ初登板勝利を挙げた。日本ハムは拙攻が響き、1得点に終わった。

      ◇

 1点リードの5回、2死一、二塁。最後の力を振り絞って、97球目を投げきった。4番の中田を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。ロッテのドラフト1位・佐々木がデビュー戦で5イニングを1失点に抑え、プロ初勝利。先発での白星は今季のルーキー一番乗りだ。

 「すごく気持ちのいい景色ですね」。そんな歓喜のお立ち台に立つ権利も、5回のピンチを断ち切ったからこそだ。中田を抑える前も、無死二塁から西川、大谷を連続三振。続く近藤は四球で歩かせてから、中田への三球勝負だった。

 「打席に立つだけでオーラがあった」というONを圧巻の投球でねじ伏せた。「前の回に点を取ってもらい、1点もやれない場面だった。それを守りたかった」と胸を張った。

 前夜はドラフト5位・有吉と千葉市幕張地区のラーメン店に足を運び、ラーメンとチャーハンを平らげて英気を養った。その後は「緊張で眠れなかった」という佐々木。朝の口癖は「眠い」だが、有吉が「きょうはなかった。大丈夫かな」と心配するほど鼓動を高鳴らせて待望の日を迎えた。

 10メートルを超す本拠地名物の強風の中、毎回の6四球で走者を背負い続けた。その一方でスライダーを少し遅くして曲がり幅を大きくする適応力を発揮。「自分の思う投球はできていない。勝つのは大変。これからもっと成長したい」。向上心旺盛な右腕がさらなる勝ち星を積み上げる。 (小林良二)

 

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