ガルシア、負傷・寿人の穴埋める

　Ｊ２名古屋グランパスのＦＷフェリペ・ガルシア（２６）が、８日の讃岐戦で今季初先発することが濃厚になった。前節の熊本戦で２ゴールを奪い、負傷した佐藤に代わりシモビッチと２トップを組む見込み。点取り屋が、佐藤の穴をきっちり埋める。７日は愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開で練習した。

　海を渡ってきた怪物が、ようやく先発でピッチに立つ。ここまで６試合で６０分の出場にとどまっているガルシアだが、後半１９分から出場した熊本戦で２得点。讃岐戦に向けた練習では一貫して主力組でプレーし、初先発が濃厚だ。

　「前節のゴールでかなり自信をつけたよ。調子もいい実感があるし、讃岐戦ももちろんゴールを意識する。どんどん狙っていくよ」。昨季はブラジル２部で得点ランク３位の１３得点。佐藤が「ポテンシャルはすごい」と絶賛する背番号１０に、爆発の気配が漂っている。

　熊本戦での２得点は、いずれも鮮やかなヘディングだった。「ダイレクトでのシュートが得意」と誇るように、左右両足と頭から繰り出す一撃は鋭い。昨年はブラジル１部、２部を通じダイレクトシュートの決定率が１位だったこともあるといい、「私の武器を示す数字」と自賛する。