挑戦者・久保、王者がすでに和毅戦意識に怒り…山下会長「言わせておけばいい」
2017年4月8日5時0分 スポーツ報知
◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・ネオマール・セルメニョ―同級9位・久保隼(4月9日・エディオンアリーナ大阪)
王者の発言に、久保が怒りをみなぎらせた。調印式が7日、大阪市内で行われ、久保の目の前でセルメニョは「勝利すれば神に感謝する。そして亀田選手(の陣営)と話がしたい。挑戦オファーをもらっている」と明かし、同級3位の亀田和毅(25)=協栄=との今後の対戦に言及した。
「僕には関係ない」と受け流した久保だが、普段にこやかな目は怒りに満ちていた。真正ジム・山下正人会長(54)は「言わせておけばいい。久保の勝利を確信した」と王者の油断こそ最大の穴とみた。
当日は南京都(現京都広学館)高ボクシング部の先輩でWBC世界バンタム級王座を12度防衛中の山中慎介(34)=帝拳=が応援に駆けつける。自身と同じく高校時代にサウスポーに転向した8学年上の先輩は「話すのも緊張する」存在。だが「5月の山中さんの(V12)祝勝会にベルトを持っていきたい」と気合を入れた。(田村 龍一)
◆オフィシャル ▽レフェリー ロベルト・ラミレスJr.(プエルトリコ)▽ジャッジ アルフレド・ポランコ(メキシコ)、ロバート・ホイル(米国)、ウリエル・アギレラ(コロンビア)
◆ルール WBAは1ラウンドに3度のダウンで自動的にKOとなるスリーノックダウン制。4回終了前に偶然のバッティングで続行不可能になった場合は引き分け。4回終了以降は採点による。グラブは日本製8オンスで、セルメニョが赤色、久保が青色を使用。