サイバー対策で県警が民間人採用
インターネットを悪用した「サイバー犯罪」の手口が巧妙化していることから、埼玉県警察本部は捜査の態勢を強化するため、インターネットに詳しい民間企業の担当者を1年間限定で採用し、3日、辞令を交付しました。
警察官として採用されたのは、NECの関連会社の社員だった石田州裕さん(30)です。
3日は任命辞令式が行われ、埼玉県警の貴志浩平本部長が「警部補に任命する」と述べて、石田さんに辞令を交付しました。
石田警部補は来年3月までの1年間限定で、偽のサイトや迷惑メールの通信記録を解析するなどの捜査を担当するほか、ほかの警察官の指導にあたるということです。
石田警部補は「私の知識を生かして、事件の解決に役立てればと思います」と話していました。
埼玉県警が期間限定で民間企業の社員を採用するのはこれが初めてで、県警は年々、巧妙化するサイバー犯罪に対応するため、期間限定で採用することで、今後も、最先端のインターネットの知識を持つ人材の確保を図っていきたいとしています。