第75期名人戦第1局の感想
4月6日・7日に行われた第75期名人戦七番勝負第1局(佐藤天彦名人vs稲葉陽八段)は、72手で稲葉陽八段が勝ちました。第2局は4月20日・21日に青森県弘前市で行われます。
<タイムライン>
第75期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞)
第75期名人戦七番勝負第1局タイムライン(毎日新聞)
<感想>
<タイムライン>
第75期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞)
第75期名人戦七番勝負第1局タイムライン(毎日新聞)
<感想>
佐藤名人先手の横歩取り(△8五飛型)となった本局、佐藤名人の封じ手(41手)は▲2五歩でした。前日解説していた複数のプロの想定内にあった攻めの一手!
2日目午前中も8手しか進まないローペースでしたが、稲葉八段が昼食休憩約30分前に指した48手△8五桂で、佐藤名人はため息も多くなり、どうやら稲葉八段ペース。
数手進み、飛車金両取りをかけられた佐藤名人も53手▲2四歩と銀取りに打ち込む勝負手で応戦しますが、そこからはいよいよ稲葉八段のリードが拡大し、最後はニコ生解説の加藤九段も「ひゃー」と感嘆した相手の歩頭に桂馬を打つ洒落た寄せの一手を放ち、稲葉八段が先勝。
72手の短手数でした。稲葉八段は名人戦の大舞台で、佐藤名人から公式戦初勝利(この対局の前までは名人の4連勝)。
両者、得意戦法で臨んだ一局、数字上は名人有利かとも思ったのですが(佐藤名人の横歩取り先手勝率は.774、稲葉八段の横歩取り後手勝率は.578)、第1局は稲葉八段が勝ちました。これは七番勝負の行方がいよいよわからなくなってきたかもしれません。
本局の稲葉八段は、加藤九段の称賛の言葉が連発するくらい強かったことは確か。
それにしても、ニコニコ生放送の方はすごかったです。名人戦の控え室に9年ぶりに来たという中原十六世名人がティロフォンに登場し、加藤九段とのトークが展開されていました。
双方が称えあい、加藤九段も年が近い棋士との会話にいつもとは違う喜びの表情があり、とてもいいものと言いますか、貴重なシーンを見せて頂きました。
盤上でも、盤外でも盛り上がる。やっぱり、名人戦ですね!
第2局も横歩取りになるのかどうか!?全将棋ファン必見です。
<コンピュータの形勢判断>
※青色は激指14七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。
2日目午前中も8手しか進まないローペースでしたが、稲葉八段が昼食休憩約30分前に指した48手△8五桂で、佐藤名人はため息も多くなり、どうやら稲葉八段ペース。
数手進み、飛車金両取りをかけられた佐藤名人も53手▲2四歩と銀取りに打ち込む勝負手で応戦しますが、そこからはいよいよ稲葉八段のリードが拡大し、最後はニコ生解説の加藤九段も「ひゃー」と感嘆した相手の歩頭に桂馬を打つ洒落た寄せの一手を放ち、稲葉八段が先勝。
72手の短手数でした。稲葉八段は名人戦の大舞台で、佐藤名人から公式戦初勝利(この対局の前までは名人の4連勝)。
両者、得意戦法で臨んだ一局、数字上は名人有利かとも思ったのですが(佐藤名人の横歩取り先手勝率は.774、稲葉八段の横歩取り後手勝率は.578)、第1局は稲葉八段が勝ちました。これは七番勝負の行方がいよいよわからなくなってきたかもしれません。
本局の稲葉八段は、加藤九段の称賛の言葉が連発するくらい強かったことは確か。
それにしても、ニコニコ生放送の方はすごかったです。名人戦の控え室に9年ぶりに来たという中原十六世名人がティロフォンに登場し、加藤九段とのトークが展開されていました。
双方が称えあい、加藤九段も年が近い棋士との会話にいつもとは違う喜びの表情があり、とてもいいものと言いますか、貴重なシーンを見せて頂きました。
盤上でも、盤外でも盛り上がる。やっぱり、名人戦ですね!
第2局も横歩取りになるのかどうか!?全将棋ファン必見です。
<コンピュータの形勢判断>
※青色は激指14七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。
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2017-04-07 │ プロ将棋 │ コメント : 2 │ トラックバック : 0 │ .