米トランプ政権は6日、内戦が続くシリアでアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、その対抗措置として、アサド政権軍の空軍基地に対してミサイル攻撃を開始した。米軍がアサド政権軍を狙い攻撃したのは初めて。政権軍はロシア軍から軍事支援を受けている。国防総省は事前にロシア側に通知したとしているが、米ロ関係の悪化は必至だ。シリア内戦はさらに複雑化することになった。
国防総省によると、米軍は地中海に停泊する米軍艦から59発の巡航ミサイル「トマホーク」をシリア中部ホムスの空軍基地の戦闘機や倉庫、レーダーなどに向けて発射したという。米軍はこれまでシリア国内で過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で空爆を行っているが、アサド政権軍は標的にしていなかった。米国の対シリア政策は大きく転換したことになる。
トランプ米大統領は6日、フロリダ州パームビーチで中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談後、記者団に「今夕、シリアの航空施設に巡航ミサイル攻撃を命じた」と述べた。シリア北西部イドリブ県で化学兵器とみられる攻撃で100人以上の民間人が死亡したのはアサド政権軍によるものだと断定し、「無力な人々の息の根を止めた」「赤ん坊までもがこの野蛮な攻撃によって無情にも殺害された」と強く非難した。
タス通信などのロシアメディアも、米軍によるシリアの軍基地攻撃を一斉に速報。ロシアはアサド政権軍による化学兵器使用疑惑が伝えられた後も、アサド政権への軍事支援を続ける考えを明確にしている。
ロシア軍は、シリア全土でアサ…
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朝日新聞国際報道部