シリア アサド政権の軍事施設に 米軍が巡航ミサイルで攻撃
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アメリカのトランプ政権は、シリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃で多数の死傷者が出たことへの対抗措置として、シリア国内にあるアサド政権の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃しました。
シリアでは今月4日、北西部イドリブ県の、反政府勢力が支配する町で空爆があり、少なくとも72人が死亡したほか、住民の多くに呼吸困難やけいれんなどの症状がみられ、猛毒のサリンのような神経ガスや塩素ガスなどの化学兵器が使われた疑いが強まっています。
これを受けてアメリカのティラーソン国務長官は、アサド政権による攻撃だったという見方を示したうえで、「これは深刻な事態で重大な措置が必要だ」と述べ、トランプ政権として対抗措置を検討していました。
こうした中、トランプ政権は6日、対抗措置としてシリア国内にあるアサド政権の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃したと発表しました。
トランプ大統領は、先ほど声明を発表し「シリアの独裁者、アサドが化学兵器を使って無実の市民に対して攻撃を行った。赤ちゃんも犠牲になりとても残虐な攻撃だった」とと述べました。
そのうえで「シリアへの攻撃を指示した。シリアへの攻撃はアメリカの安全保障にとって非常に重要な国益だ」と述べ、シリアへの攻撃に理解を求めました。
アメリカメディアの報道によりますと、ペルシャ湾に展開するアメリカ軍の駆逐艦からシリア軍の飛行場など複数の軍事施設に対して巡航ミサイル50発以上を発射したということです。この攻撃について、シリアの反政府勢力はアサド政権が化学兵器を使ったと強く非難していますが、アサド政権はこれを否定し、双方の主張は真っ向から対立しています。
これを受けてアメリカのティラーソン国務長官は、アサド政権による攻撃だったという見方を示したうえで、「これは深刻な事態で重大な措置が必要だ」と述べ、トランプ政権として対抗措置を検討していました。
こうした中、トランプ政権は6日、対抗措置としてシリア国内にあるアサド政権の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃したと発表しました。
トランプ大統領は、先ほど声明を発表し「シリアの独裁者、アサドが化学兵器を使って無実の市民に対して攻撃を行った。赤ちゃんも犠牲になりとても残虐な攻撃だった」とと述べました。
そのうえで「シリアへの攻撃を指示した。シリアへの攻撃はアメリカの安全保障にとって非常に重要な国益だ」と述べ、シリアへの攻撃に理解を求めました。
アメリカメディアの報道によりますと、ペルシャ湾に展開するアメリカ軍の駆逐艦からシリア軍の飛行場など複数の軍事施設に対して巡航ミサイル50発以上を発射したということです。この攻撃について、シリアの反政府勢力はアサド政権が化学兵器を使ったと強く非難していますが、アサド政権はこれを否定し、双方の主張は真っ向から対立しています。
ロシアへの事前通告めぐり 米メディア情報錯そう
ロイター通信はアメリカ国防総省の話として「シリアの空港に対するミサイル攻撃の前にロシアに通告した」と伝えています。
一方、CNNはアメリカ政府当局者の話として、「アメリカはシリアへの攻撃の計画について事前にいくつかの国に通知したが、ロシアには知らせていなかった」と伝えていて、情報が錯綜しています。
一方、CNNはアメリカ政府当局者の話として、「アメリカはシリアへの攻撃の計画について事前にいくつかの国に通知したが、ロシアには知らせていなかった」と伝えていて、情報が錯綜しています。
外相「事実関係の確認に全力」
岸田外務大臣は衆議院の外務委員会で「情報は承知しており、現在、わが国としても事実関係の確認に全力で取り組んでいる。シリアについては、化学兵器が使われたのではないかという事案が発生した後、安全保障理事会で議論が行わていたところであり、日本としても、まずは安保理の場で、国際社会の対応、議論にしっかり貢献していかなければならないと考えている。国連の場などを通じて情報収集、分析に努めたい」と述べました。
政府関係者「情報収集と分析進める」
政府関係者は、NHKの取材に対し「日本の安全保障や危機管理に直ちに影響が出るものではないと見ているが、北朝鮮情勢を含め国際的にさまざまな影響が出る可能性がある。政府としては、今後の動向や影響について、情報収集と分析を進めたい」と話しています。
また、外務省関係者は「報道は承知していて、現在、情報を確認中だ」としています。
また、外務省関係者は「報道は承知していて、現在、情報を確認中だ」としています。
中国国営 新華社も速報
中国国営の新華社通信は、アメリカのメディアを引用して「アメリカ軍がシリアに50発のミサイルを発射した」と速報で伝えました。