新入社員と言っても、新卒か中途採用かで多少話が変わってきます。
中途採用の人にも当てはまる項目があると思いますが、今回は新卒のあなたに向けてお話したいと思います。
あなたはすでに「会社辞めたい!」と思っているんですよね。
その理由はなんでしょうか?
結局のところ、会社を辞めていいのか、それとも辞めたらヤバイのかは、辞めたい理由によって決まるんです。
また、あなたの現状がどんな生活なのか。
その2つしか考えるべきところはありません。
では辞めていい人の条件と、辞めないほうが良い理由をご紹介していきたいと思います。
新入社員ですぐに辞めていい人の条件
新入社員ですぐに仕事を辞めていい人の条件は、かなり限られています。
これからご紹介する3つに当てはならないのなら、とりあえず続けてみましょう。
新卒の場合です。
①学生時代から取り組んでいたビジネスがある
新入社員ですぐに会社を辞めていい人の条件は、学生時代から取り組んでいたビジネスがある人です。そのビジネスだけでは食べていけないとしても、そこそこ収入があるのなら辞めるのもアリかもしれません。
ただし、そのビジネスに役立つ知識を得るために就職したのなら、辞めないほうが良いと言えます。
その理由は、時間と労力のムダになるからです。
きっとあなたは自分に必要な知識を得るために、厳選してその会社を選んだはずです。
でも社風が合わないとか、なかなか重要な仕事を任せてもらえないと思って辞めたい気持ちになっているのでしょう。
でも新卒のあなたが他の会社を選んでも、きっと同じことになるだけです。
それって時間のムダですよね。
だから必要な知識は独学でも勉強しながら会社で働き、ビジネスにも精を出すということです。
「それってハードすぎじゃない?」と思うかもしれませんが、あなたが選んだ道はそういうものですよね?
②貯金か資産を持っている
新入社員でもすぐに会社を辞めていい条件は、あなたに貯金か資産がある場合です。
実家が資産家なのか、あなたがコツコツ貯めた貯金が数百万円あるのか。
そのレベルなら辞めてもいいと思います。そうでないなら続けるべきですね。
もしあなたが新卒でないなら、辞めてもいい理由はたくさんあるのですが、新卒の場合はまずはやってみるしかないと思うのです。
「それって、つまんない正論でしょ!」と思うかもしれませんが、あなたには今、「キャリア」も「お金」も「やる気」も「コネ」もありません。
あなたには何もないのです。
その状態で辞めたらどうなると思いますか?
路頭に迷うか、同じことを繰り返すか、この2つの道しかありません。
だから新卒の場合には、とりあえず新入社員として入社した会社で、もう少し頑張ってみましょう。
③とりあえず就職したが起業する覚悟を決めた
以前から起業したいという思いがあり、でも世間体のためにとりあえず就職したあなた。
でも、このまま社会人を続けても得るものがないと確信できるなら、新入社員ですぐに辞めてもいいでしょう。
その代わりあなたには、社会人経験というものがありません。ほぼゼロです。
その状態でも「起業して成功させる!」という確固たる覚悟があるなら、あとはあなたのやる気次第です。
厳密に言えば、成功するかどうかは問題ではありません。
大切なのは、「何が何でも事業を成功させる」という意志があるかどうかです。
④高齢社員ゼロ・毎日終電・休日出勤
もう1つだけ、新入社員でもすぐに辞めていい条件をご紹介します。
それは、社員が全員20~30代で、勤続年数5年以上の人がほぼゼロの会社です。
これは限りなくブラック企業のニオイがします。
それ以外でも納得できないことや辞めたい理由があるのなら、早いうちに辞めても良いと考えられます。
また新入社員のうちから、毎日のように終電になるほど残業が多かったり、休日出勤ばかりある会社は、今後もそれが続く可能性が高いです。
健康面で不安を感じるようであれば、転職したほうが良いかもしれません。
新入社員ですぐに辞めないほうが良い理由
新入社員で1年以内なら、辞めないほうが良い理由のほうが多いです。
考えられる理由を1つずつご紹介しましょう。
①キャリアアップを望むのは早すぎる
仕事辞めたい理由が「やりがいのある仕事ができない」ということなら、辞めないほうが良いでしょう。
新卒で新入社員のあなたが、キャリアアップを望むのは早すぎます。
たとえあなたが本当に優秀な人材だったとしても、それを信じてくれる採用担当者はいません。
少なくとも何らかの成果を上げた時点で、キャリアアップを考えるのが妥当でしょう。
今の会社で何の成果も上げていない人材を、欲しいと思う企業はないということですね。
まずは今の会社でのキャリアアップを目指すべき時期です。
②少しずつ環境が変わっていく可能性がある
職場の人間関係が合わないとか、嫌いな人がいるから辞めたいと思っているあなた。
出会って間もない人と人間関係を築くには、もっと時間が必要です。
学生時代なら、会った瞬間に意気投合することもありますよね。
でも社会人になると、余計なしがらみがあったり、あなたと楽しい会話を楽しむ時間が限られています。
その中で関係を深めていくには、お互いの好意や時間が必要なんです。
また仕事内容に関しても、新入社員のうちはやりたい仕事ができなくて当たり前です。
雑用ばかりやらされても、先輩を観察すれば知識を得ることは可能です。
仕事は教えられたことが全てではなく、自分で学んでいくものだと心得ましょう。
今は居心地が悪くても、少しずつ環境が変わっていく可能性は充分にあり得ます。
③待遇や残業などは求人の時点ではわからない
実際に入社してみたら、あなたが想像していた待遇と違うこともあるかもしれません。
でも待遇や残業時間などは、求人情報ではわからないのが現実です。
業務内容に関しても、あなたの期待がふくらみ過ぎていた可能性もあります。
きっと転職しても、「思っていたのと違う」ということはたくさん出てくるはずです。
その時に「辞めなきゃよかった」と思っても遅いということは考えておきましょう。
④「やりたい事がある!」は言い訳だから
もし本当にやりたい仕事があるなら、就職活動の時点で挑戦すべきですね。
でも今の会社を選んで就職したのなら、そこまでの情熱がないということです。
今は「会社を辞めたい」という気持ちが強すぎて、「やりたい事がある」と逃げているだけでしょう。
もう少し今の仕事を頑張ってみて、社会経験を積んだ上で転職するのは賛成です。
そのほうが、転職先の面接官への印象も多少は変わるはずです。
また、仕事を始めてからやりたい事を発見したという人は、やりたいと思った期間が短いですよね。まだ、やりたい事への情熱が浅い可能性があります。
それが本当にやりたい仕事なのか、しっかり見極めるためにも、もう少し今の仕事をやってみるべきでしょう。
⑤仕事内容・上司・福利厚生どれか1つ良いなら考える
もう1つだけ新入社員で仕事を辞めないほうが良い理由をご紹介します。
それは、「仕事内容が好き」「上司に親切に指導してくれる人がいる」「有給などの福利厚生をしっかり利用できる」のどれか1つでもクリアしている会社なら、とりあえず踏みとどまった方が良いということ。
社会人経験がないと、「他の会社ならもっと頑張れるかもしれない」と夢ばかりを追ってしまうのは仕方のないこと。
でも現実は、この3つの条件を1つもクリアしていない環境で働いている人は、腐るほどいます。
そこまで我慢する必要はないとワタシは思いますが、生活のために仕方なく働いている人は多いです。
もし今あなたが辞めてしまったら、今以上に最悪な会社に入社する可能性が非常に高いです。もう一度冷静に考えてみましょう。
【新卒採用は人生で一度きり】なので慎重に!
言うまでもありませんが、あなたは本当にわかっていますか?
新卒で採用されるのは、人生で一度きりなんですよ!
今あなたが辞めてしまったら、同じ条件で就職活動をすることは不可能です。
新卒の就職活動をするのも大変だったでしょうが、1年以内に辞めてしまった人を採用する企業はほとんどありません。
だから人生でたった一度きりの、新卒枠の採用を大切にしましょう。
しばらく頑張ったら、あとはあなたの自由です。
キャリアアップを目指して転職するも良し、起業するも良し。
あなたの人生は、あなたのものですから。
自由を手に入れるためには、それなりの苦労も必要だということを頭に入れておいてくださいね。