株式会社Origami
マーケティング責任者 古見幸生さん、コーポレート開発責任者 マックス・マッキーさん
今回お伺いしたのは…Origamiさんです!
2016年5月に、満を持してスマホ決済サービス「Origami Pay」(オリガミペイ)がリリースされたこと、ご存知の方も多いはず。
ちなみに取材者、先日はじめて使ってみました、Origami Pay!
タクシー会社の日本交通さんで使ったのですが、運転手さんも「導入したばかりゆえ私も初めてでして…嬉しいなあ!」と言っておられました。
座席前の端末。これはダウンロードしたくなるわー。
取材者はすでにOrigamiに自分のクレジットカード情報を登録していたので、
アプリ画面左上の「お支払い」をタップ、QRコードを読み取ったら、あっという間に支払い完了!
にしても、速!運転手さんも大興奮でしたよ。
ちなみに決済画面のイメージはこんな感じ(タクシーで取材者、興奮して撮影忘れていました…)。 QRコードを読み取ると、サカナクションさんが手がけたという軽やかな決済音が鳴ります。聴けて嬉しかったー!
そして何が嬉しかったって、タクシー料金がその場でお得になったこと。
楽々決済できる上に安くなるとか、いったい何事…Origami Payさんありがとう。
って思っていた取材者のもとに、Origami経営陣のおふたり、古見さんとマックスさんへの取材チャンスが到来しましたー!
広々としたエントラス。おしゃれ!
この「Origami Store」、もちろん決済はOrigami Payにて行うそうで、日々社員さん自ら、ユーザー目線に立ちながら改善点を探っているんだとか。
改善点や新アイデアをがっつり話し合うミーティングも、このフリースペースで頻繁に行われているそう。社内コミュニケーションは相当活発なようで、Facebookのエンタープライズ向けSNS「Workplace」をよく使っているんですが、Origamiは日本で最も社員全員が利用している会社としてFacebookから表彰をされたんですって(笑)。
「アウトプットを出していて、コミュニケーションがとれていればそれでOK」という考え方で、社内であれば気分を変えてどの場所でも働けて、さらに「有給休暇の日数も無制限」らしい…まじか…優秀かつ自立したメンバー同士、強固な信頼関係を築いていることがうかがえますね。
マーケティング販促費をユーザーへ還元。Origami流マーケティング支援
聞いてみたかったことが…なんで「10%OFF」なんて太っ腹なこと、できるんですか?
古見
簡単に言うと、当社のマーケティング販促費を、ユーザーに還元しているんですよ。
Origami Payで「決済」という行動をしてもらうには長い道のりがあります。アプリの認知度を上げてインストールしてもらい、クレジットカード登録を促した上で、店頭へ足を運んでいただく…確かに。そのプロセス全てに販促活動をするとなると、一決済あたりの費用は、数千円ほどかかってしまうとのこと。
古見
ならば、その数千円をユーザーに還元しちゃおうと。割引分は我々が負担しています。
「導入店舗の店内でOrigamiを知っていただける、店舗さんと協力したプロモーションを行っていくことが、より効果的」と古見さん。
古見
店舗さんごとに広告クリエイティブをカスタムメイドし、店舗と協力してPRいただいています。
たとえばマルイさんでは「Origami Payで10%OFF!&Origami PayにEPOSカードを登録したらエポスポイントプレゼント!」という趣旨のキャペーンを実施。
なるほど!「Origami Payを使うのが一番おトク」と知れば、こりゃ喜んでアプリインストールしちゃいますよね。
古見
そうですね。お店にとっては販促になり売上アップ、ユーザーはおトクにショッピングができる。そして私たちはユーザー増加につながる。皆がハッピーになれるエコシステムを作り上げているんです。
「割引やプレゼントなど、ショップにとってベストな方法でプロモーション手法を決めています」と古見さん。
マックス
現在は、こうした割引やプレゼント分すべてを当社マーケティング販促費から提供していますが、今後Origami Payのユーザー数が拡大すれば、その半分を導入店舗にご負担いただくといった仕組みも実現できると思っています。
Origami Payでスピード決済、その瞬間に「ごひいきのお客様」に
ほほー!しかし導入企業が「販促費の半分を出したくなる」そのメリットってなんですか?
マックス
ひとつは「誰が購入したかがわかること」です。店舗での決済がインターネット化することでオンラインとオフラインがより具体的なつながりになるので的確に顧客との密度の濃いリレーションをロングタームで築くことができます。
確かに一見顧客を、優良顧客化するって、簡単じゃない。メンバーズカード等の入会を促しても、フォームに記入してくれるのは、良くて10人中1人程度。その1人にDMを送っても、開封されるかどうかもわからない。もちろんクレジットカード会社が顧客の購買情報を提供してくれるわけもなく。
その点、Origami Payなら、この「決済」の瞬間に、その全員と「つながれる」。顧客接点が蓄積できるわけです。
古見
加えて「スピード決済による業務効率化」が可能になります。
「スーツ接客に時間をかけるために、レジ決済の時間は出来る限り短縮したい」と考えていたスーツの「AOKI」さんでは、Origami Payの導入で、レジ接客時間が平均5分から3分へとショートカットできたそうです。
決済時間をショートカットできた分、顧客との関係づくりに時間を注ぐことができますね。
マックス
我々は5年前、モバイルECからスタートし、オンラインの世界での「顧客とお店とのリレーションづくり」を支えてきました。そしてこれからはオフラインの世界、つまりインストアでもそのリレーションづくりを支えていこうとしているわけです。
取材者もすっかりファンになったOrigamiマーケット。2013年に誕生した当時、伊勢丹やビームス、有名ブランドが次々出店するモバイルECプラットフォームとして話題になりました。立ち上げにあたり5億円、さらに2015年には16億円もの大型資金調達を実施して、これまたニュースになりましたよね。
「支払う」というシーンで、Origamiはひたすら愚直にFinTechを追求
そういう、近所の喫茶店みたいな小規模な個人店でも気軽に導入できることも、Origami Payの魅力のひとつですよね。
古見
ええ。iPadアプリケーション「Origami for Business」をインストールし、簡単な設定をしていただくだけ。高額な特殊端末を新たに購入いただく必要もありません。
また「Origami Pay」は既存のPOSシステムともすんなり共存・連携できるんです。この点も、大型商業施設など、既にPOSシステムに巨額投資している大手企業にも喜ばれている理由のひとつ。
古見
私たちはパートナーシップを大切にしています。ユーザーの支払い方法も、現在はクレジットカードのみですが、各金融機関とパートナーシップを育てながら、多様な手法を展開したいと考えています。
たとえば銀行口座から直接支払えるようにするだとか、いろいろな可能性があるとか。へえ!
マックス
私たちは「決済」というアプローチで、FinTechを愚直に追求していこうと考えています。既存の金融業界の皆さんとパートナーシップを築きながら。多額の増資ができたのも、そうした姿勢に共感いただいたからでもあります。
グローバルマーケットをリードするTechカンパニーを、ここ日本から
今後、海外展開はどのようにお考えですか?
マックス
現在、アジアとアメリカをリサーチしています。個人的にはモバイル決済が急速に普及しているアジア圏に興味を持っていますね。中国のAlipayなど、非常に勢いがありますよね。
古見
モバイル決済が普及するかどうかは、法令の面、政治の面、文化的な面…あらゆる側面が影響してきます。法令が整っている日本では金融庁等とパートナーシップを築いていく必要がありますし、どの国でも鍵となるのはやはり「パートナーシップ」です。
ただ、どの国でも変わらず「武器」となり得るのは、やはり「導入の手軽さ」。
古見
前に述べたように、Origami for Businessというアプリをインストールしていただくだけで、何の専用端末も必要ありません。サービスによっては連携端末ごとに規格が違っていたりしますから、海外ですと、なおさらでしょう。
マックス
いまやテクノロジーの世界で、日本だけをマーケットとして見るのはナンセンス。「日本から海外をリードするようなTech企業を作りたい」という代表・康井のビジョンに共感し、私たちは当初からグローバルマーケットを見つめているんです。
グローバルマーケットへの進出に向けて動き出します、とのこと…!
Origami Payがどんな新しい金融の世界を作り上げてくれるのか…我々もせっせとOrigami Payを使いながら楽しみにしています!
今日はどうもありがとうございました!
| 会社名 | 株式会社Origami(英文名:Origami Inc.) |
|---|---|
| 代表者 | 康井義貴(代表取締役社長) |
| 設立 | 2012年2月22日 |
| 所在地 |
〒107-0062
東京都港区南青山5丁目2番1号NBF ALLIANCE 201 |
| 事業内容 | コマースサービスOrigamiの企画•運営 |
| 運営サービス | コマースサービスOrigami |