南大西洋で沈没した韓国の貨物船 乗組員の安否に懸念
韓国の大型鉱石運搬船(VLOC)が南大西洋で沈没した事故で、行方不明となっている22人の乗組員の捜索が3日にも続けられた。乗組員を無事救助できるのかどうか、懸念が高まっている。
マーシャル諸島船籍の貨物船「ステラデイジー」は先月31日、船体が2つに折れて沈没したとみられている。船からはこれまでに2人の乗組員が救助された。貨物船には韓国人8人、フィリピン人16人が乗っていた。
韓国政府筋が聯合通信に語ったところによると、捜索活動では、燃料や船の残骸、無人の救命ボートなどが見つかっている。
捜索に参加しているウルグアイ海軍のガストン・ファウンソロ広報官はロイター通信に対し、「時間の経過と共に、乗組員発見の可能性も低くなっている」と語った。
貨物船は、ウルグアイ沿岸から3700キロほど外海に出た場所で沈没したとみられている。
乗組員たちとは、貨物船を運営する「ポラリスシッピング」に31日に送られてきたメールを最後に、連絡が取れなくなっている。
船はブラジルから中国まで、26万トンの鉄鉱石を運んでいた。
ファウンソロ広報官は記者らに対し、船は船体が2つに折れた後、沈没したと語った
1日には、救命いかだに乗っていた2人のフィリピン人乗組員が救助された。2人はウルグアイ当局に対し、船に「水が入ってきて」おり、船体が壊れ始めていると船長が警告したと語った。
ステラデイジー号が遭難した理由は依然として分かっていない。ファウンソロ氏はAFP通信に対し、「航海が難しい天候ではなかった」と語った。
捜索活動にはブラジル、アルゼンチン両当局と、現場近くを航行中だったポラリスシッピング所有の商業船が加わっている。