説明不要の名作アニメ映画「天空の城ラピュタ」。
飛行石とラピュタを巡る一連の事件からパズーに手を引かせるため、ムスカ大佐がパズーに金貨3枚を半ば無理やり渡すシーンがあります。
あの金貨ってどれくらいの価値なんでしょうか?
アニメのシーンから察するに、あの金貨はおそらく1オンス(約31.1グラム)級の金貨
劇中では金貨の大きさや重さなどには具体的に触れられていないため絵から推測するしかありませんが、直系・厚みともにそこそこあったので、おそらく1オンス(約31.1グラム)クラスの金貨と思われます。それが3枚です。
金(ゴールド)の価値は物価に連動する
では、ラピュタの舞台となっている世界では、あの金貨3枚はどの程度の価値になるんでしょうか?Wikipediaによると、ラピュタの世界は19世紀のイギリスをイメージしているようです。
物語の舞台は企画段階では「立憲君主国。ただし国王は登場しない」とされており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。宮崎は製作が始まる前の1985年5月にイギリスのウェールズをロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作に活かされた。後に押井守や鈴木敏夫らと同地を再訪している。また登場する小火器(拳銃、小銃、重機関銃)もイギリスの兵器をモチーフにしている。
年代は劇中で明示されていないが、パズーの父親が撮ったラピュタの写真には「1868.7」と作品世界の暦による年代らしき数字が印字されている
かつては金本位制といって金(ゴールド)がお金そのものの時代がありました。現代世界でも各国の中央銀行は外貨準備として金(ゴールド)を備蓄している国が多く、無国籍通貨とも言われる准通貨的な扱いを受けています。
それゆえ、金(ゴールド)は短期的には多少のブレはあるものの、長期的に見るとほぼ物価に連動します。そのため、国や時代を問わず、1オンス金貨1枚あれば家族が1ヶ月ギリギリ暮らせるくらいの価値になると言われています。
現代日本でも1オンス金貨1枚は15万円~16万円(2017年4月現在)ですので、だいたい計算は合いますね。
よって、パズーが受け取った金貨3枚は現代日本で言うとせいぜい50万円程度の価値です。ちょっとした高給取りの1ヶ月の給料くらいですね。
ムスカ大佐意外とせこい
「これはわずかだが心ばかりの礼だ。受け取ってくれたまえ」とかなんとか格好つけてパズーに金貨を渡したムスカ大佐ですが、本当にそんな対した金額ではなかった模様。ラピュタに眠る財宝の数々を考えれば(ムスカ大佐の狙いは財宝ではありませんでしたが)、まさに小銭同然の微々たる額ですね。ムスカ大佐意外とせこいです・・・