【寄稿】新保護主義に協力して対抗する韓国とインドネシア

 インドネシアとの経済協力拡大は韓国にもメリットが大きい。インドネシアは2億5000万人の人口に加え、東北アジアとインドを結ぶ地政学的な強みを兼ね備える。このため、二大国(米中)の市場でリスクが高まる状況では、韓国とインドネシアが互いに弱点を補い、メリットを最大化すれば、戦略的パートナーとなることができる。今回のビジネスサミットでは1000人を超える両国の経済人が集まり、投資や経済協力拡大を論議しただけに今後の成果が期待される。

 筆者が貿易現場を回って肌で感じる事実が一つある。一方的に韓国の商品を売る時代は終わったという事実だ。韓国が「代替市場」と呼ぶ国々は、自国の産業発展と雇用創出を助けてくれる国、企業にだけ手を差し出す。インドを中心とする西南アジア地域は人口17億人を抱え、平均7%台の経済成長を続ける巨大消費市場だ。このうちインドは「メード・イン・インディア」を掲げ、製造業育成を強力に推し進めている。韓国は消費財など西南アジアの有望分野に進出し、輸出市場を多角化する努力と同時に、技術移転、共同生産など現地化にも積極的に取り組み、共生と互恵による戦略的・包容的パートナーシップを展開していくべきだ。

 未来は協力が生き残りにつながる時代だ。共生と互恵は新保護主義の大波を乗り越え、韓国の貿易や投資を明るい未来へと導く灯台の役割を果たすことだろう。

金宰弘(キム・ジェホン)大韓貿易投資振興公社(KOTRA)社長
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