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【古森義久の緯度経度】朝鮮半島有事の危機はすぐそこに来ている! トランプ政権内外で「予防攻撃」論相次ぐ理由とは…

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【古森義久の緯度経度】
朝鮮半島有事の危機はすぐそこに来ている! トランプ政権内外で「予防攻撃」論相次ぐ理由とは…

 政権内ではマクファーランド大統領副補佐官(国家安全保障担当)が中心となり、軍や政府の関連機関から具体的な対策案を3月上旬までに集めた。軍事手段も含めての多様な提案がいま国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長、マット・ポッティンジャー氏を実務調整役として検討されているという。

 トランプ政権内部の動きについて、これまで30年も米国政府内外で朝鮮情勢研究を専門にしてきたジョージ・ワシントン大学のラリー・ニクシュ教授に尋ねてみた。教授は現政権のアジア部門に近いとはいえ、あくまで外部からの考察の結果だと前置きして、以下の要点を明らかにした。

 ▽トランプ政権は北朝鮮の核武装とICBMの開発阻止のため、優先政策として中国に北朝鮮への石油輸出の全面停止など決定的な経済制裁を実施するよう最大の圧力をかけることを目指している。

 ▽そのためトランプ政権は当面の対中関係では北朝鮮問題が最優先課題だとみなし、中国が決定的な対北制裁を実行すれば他領域である程度の対中譲歩をしてもよいという構えがある。

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