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サモ・ハンが11年ぶりに来日、ユン・ピョウやアンディ・ラウとの裏話語る

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サモ・ハン

サモ・ハン

「おじいちゃんはデブゴン」「コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝」の日本公開を記念し、サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)が約11年ぶりに来日。本日4月6日に東京・新宿武蔵野館で舞台挨拶を行った。

会場には、若者から高齢者まで幅広い年代のファンが集結。「おじいちゃんはデブゴン」の上映後、貫禄たっぷりにサモ・ハンが登場すると観客席からは大きな拍手が送られ、感動のあまり涙を流すファンの姿も見られた。サモ・ハンは「香港では日本料理ばかり食べているので、再び来日することができて本当にうれしいです」と笑顔で挨拶する。

サモ・ハンが約20年ぶりにメガホンを取った「おじいちゃんはデブゴン」。「あるとき映画会社の社長が脚本を持ってきて『監督やってみない?』と言ったんです。ドラマ性の強い映画はあまり撮ってきていないし、キャラクター設定も気に入ったのでやってみようと思いました」と制作のきっかけを語る。当初の脚本にはアクションの要素が少なく、バトルシーンなどを付け加えたうえで撮影に臨んだことも明かした。

同作でもっともこだわった部分についてサモ・ハンは「骨の折り方ですね」と述べ、観客の笑いを誘う。その理由を聞かれると「今回の私の役どころは元ボディガードで、ファイターや殺し屋ではない。相手を殺さないで2度と攻撃できないようにするためには、腕や足の骨を折る必要があるんです」と回答。またサモ・ハンは、ユン・ピョウやディーン・セキと久しぶりに食事をしたことを明かし「彼ら出演者は撮影が終われば暇なんだけど、私は監督もやっていて忙しかったから、食事のときしか相手できなかったよ」と冗談交じりに述べる。さらにアンディ・ラウが出演するに至った経緯に関して「私が友達を呼んで映画を撮っているのを知って『僕にも役をください』と言ってきたんだ」と裏話も披露した。

現在、次回作を構想しているというサモ・ハン。「7月か8月にクランクインできればと思っています。内容はまだ言えないけど、面白い作品であることは保証するよ」と語った。なおイベント終盤には、サモ・ハンの日本語吹替版声優である水島裕がサプライズで登場。サモ・ハンは「水島さんがいるので、私は引退できないですね」と笑顔を浮かべた。

サモ・ハンが監督・アクション監督・主演を務める「おじいちゃんはデブゴン」は、彼の出演作を連続公開する企画「サモ・ハン is BACK!」の第1弾として5月27日よりロードショー。第2弾「コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝」は6月10日に公開される。

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