先日、京都の団地のカフェにライブを見に行ったとき、同行したブロガーさんと合流する前に、実はちょっとしたアタフタがありまして。
団地の近くの駐車場に車を駐めて、目的地のカフェに向かおうとした直後に、これが発動しちゃったんですよね...。
お父さん、う○ち〜
ええっ、まじ!?ここで?
仕方なく全く土地勘のない集合団地の中で、慌ててトイレを探したんですが(慌てすぎて目的地のカフェで借りるという発想がなかった)、 うまく見つけられなくて、近くを歩いている人に聞いたら、
「団地の集会所にあるトイレをどうぞ。」
と快く貸して頂いたのでした。ライブの雰囲気を楽しむ一足前に、ちょっとだけこの団地の空気に混ざることができたなぁ、なんて思いながら、ありがたくトイレをお借りしてスッキリしたあと、目的地に向かったのでした(団地の方、ありがとうございました)。
実家を出たあとは、いろんな集合住宅を移り住んでいる私ですが、いくつもの棟を構える大きな集合団地は、また違ったコミュニティ感覚がありそうだなぁ、なんてことを思っていたら、最近本屋でこんな本を見つけました。
「団地」をテーマにして、作家さん・詩人・写真家などの方々が、めいめいの作を寄せたものが一冊の本になっているのですが、そのセレクトが自分的にツボすぎでした(編集は、個性的な物件のセレクトで知られる、東京R不動産)。
どちらもほぼ全ての作品を読んでいる山内マリコさんと松田青子さんが短編を寄せていて、最果タヒさんの詩に先日紹介した泉まくらさんのジャケを描かれている大島智子さんがイラストをつけている。他にも、OZ magazineなどでモデルをされている菊池亜希子さんや、ネットでも有名な論客の佐々木俊尚さんのインタビュー、などなど。
「もーこれは私のような人が狙い撃ちにされているとしか思えない!」と衝動買いして、一気に読んでしまったのですが、面白かったです、とても。
やっぱりコミュニティの話題が多かったんですけど、私は集合住宅の中でのコミュニティ、というのはそんなに体験していないんですよね。でも、子どもが保育園に通うようになってからは、保育園を中心にしたご近所づきあいが少しづつできてきて、神社のお祭りに行ったり、最寄りのスーパーですれちがって挨拶したり、とかはあるので、そういう部分での共感はあったかなぁ。
集合住宅の間取りの変遷、なんてページを見ていたら、改めて、家、どうするかなぁ、なんてことも考えたり。静かで落ち着いた今の地区がとても好きなので、近くで買えるといいのだけど、駅から離れた場所なので新しいマンションは建ちにくそうだし、そもそもこの家族構成のままだったら、やっぱり当面は賃貸暮らしかなぁ。それも気楽でいーけどね。
なんて、家とコミュニティ、についてとりとめもないことをいろいろ考えさせられた本でした。団地を見かけると、つい写真を撮りたくなっちゃうような人には、オススメかも、です。本屋で見かけられたらぜひ〜。