シャープ幹部は6日、亀山工場(三重県亀山市)の人員を大幅に増やす意向を明らかにした。幹部は「倍増させたい」としている。同工場は液晶パネルの主力拠点だが、今後は米アップル向けなどのスマートフォン(スマホ)用カメラ部品の生産も始める計画で、この分野を中心に人を増やすもようだ。亀山工場では2016年12月末時点で2067人(連結ベース)が働いている。
増員は、現状では少ない期間労働者などを含め、新規の雇用で対応する方針。また他の事業部からの配置転換も実施する。7月以降に本格的に増員し、4000人規模に増やす見込み。幹部は「新規事業などで人が必要になる」と述べた。
中小型液晶パネルは、生産の自動化が進んでおり人手はあまり必要ない。だが生産を始める予定のカメラ部品は組み立てなどの手作業が必要となるため、製造担当の人員を増やす必要がある。