米NSCからバノン首席戦略官が外れる

米NSCからバノン首席戦略官が外れる
アメリカのトランプ大統領の側近、バノン首席戦略官が、NSC=国家安全保障会議の常任メンバーから外れることになり、政権の黒幕とも言われているバノン氏の影響力に変化があるのか注目されています。
トランプ大統領の側近で保守強硬派として知られるバノン首席戦略官は、政権発足後のことし1月、大統領が署名した大統領令によってNSC=国家安全保障会議の常任メンバーとなりました。
その一方で、これまで常任メンバーだったアメリカ軍の制服組のトップ統合参謀本部議長などが外されたことから、「安全保障の専門家は出席せず政治色の濃い人が参加するのはおかしい」として批判を集めていました。

こうした中、アメリカ政府は4日、新たな大統領令を公表し、NSCの常任メンバーに統合参謀本部議長などを戻す一方、バノン氏を常任メンバーから外しました。
この変更の理由についてアメリカ政府は明らかにしていませんが、バノン氏の政権内での影響力低下につながるのではないかという見方も出ています。

ただ、バノン氏は常任メンバーではないものの引き続き、NSCに参加でき、外交安全保障政策にも関与すると見られています。

政権の黒幕とも言われているバノン氏だけに、今回の人事で影響力に変化があるのか注目されています。