白鵬、復活へ秘策あり　自身初のヨガ導入

　大相撲夏場所（５月１４日初日・両国国技館）でけがからの復帰を目指す横綱白鵬（３２）＝宮城野＝がヨガを導入する。

　春巡業を休場中の白鵬は５日、成田空港からモンゴルへ帰国。「ヨガとリハビリ、モンゴルの伝統的な治療をするために帰ります」と話した。メジャーリーグのイチローやテニスの錦織圭ら、世界のトップアスリートもトレーニングに取り入れているヨガ。これまで器具を使用したトレーニングは行ってきた白鵬だがヨガは初めて。

　昨年夏場所の全勝優勝を最後に賜杯から遠ざかっている。５場所ぶりの優勝を目指した春場所では、古傷の右足親指捻挫と右太ももを痛めて５日目から途中休場。「最近で、まともに出場したのは初場所（１月）くらいだね」とけがに悩まされる自分を変えたいという思いがある。

　「違うことをやってみようと。全身を使った運動を」とヨガ導入の理由を語った。

　帰国後は１７日の靖国巡業から合流。「巡業で感覚を戻しながら、稽古総見（５月３日）で元気な姿を見せられるように頑張ります」と６場所ぶりの賜杯を思い描き、機内に乗り込んだ。　（岸本隆）