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【大リーグ】

岩隈、6イニング2失点の好投も援護なく黒星発進

2017年4月6日 紙面から

アストロズ戦で、この試合2本目のソロ本塁打を浴びたマリナーズ・岩隈(共同)

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◇アストロズ2−1マリナーズ

 【ヒューストン(米テキサス州)秋野未知】大リーグは4日、各地で行われ、マリナーズの岩隈久志投手(35)は当地でアストロズ戦に先発。メジャー通算700奪三振をマークするなど6イニング4安打2失点と好投したが、試合は1−2で敗れ、岩隈に黒星がついた。ドジャースの前田健太投手(28)は本拠地ロサンゼルスでパドレス戦に先発。1回にいきなり2失点するなど5イニング6安打3失点で、敗戦投手となった。これでメジャー日本投手の先発陣は4人全員が自身の開幕を迎え、計0勝3敗と白星なしだった。

 岩隈は、吹っ切れたような明るい表情だった。ソロ2発を浴びた以外はほぼ完璧で6イニング4安打2失点。3回はスライダーでこの日2個目の三振を奪い、日本投手で5人目のメジャー通算700奪三振を達成した。援護と白星には恵まれなかったが、微妙に動く球を中心に、丁寧に低めを突く持ち味を発揮した。

 「ホームランも高さ、コース的に間違いではなかった。打たれた後もしっかり抑えてゲームをつくれたので納得しているし、次につながる投球ができたと思う」

 3、6回の本塁打は、外角低めのスプリットとツーシームを左翼席に流し打たれた。この日、敵地ミニッツメードパークは開閉式の屋根をオープン。その影響で右から左へと打者有利の風が吹き、打球を運んだという。背番号18は「風ですかね。吹いてましたね」と振り返り、小さな声で「入ると思わなかった」と悔しがった。

 とはいえ、周囲の不安を一掃した。今春のオープン戦は防御率7・13と苦しんだ。「キャンプはもう少しいい形で進ませたかったが、その分、シーズンの1戦目に集中して気持ちを高めた。それが結果に結びついた」と岩隈。サービス監督も「プロだ。いつもキャンプ中は『大丈夫か』と少々心配するが、ちゃんとシーズンに間に合うように調整する」と感心。一方、開幕2戦で計1得点の貧打線については「引き締めなきゃいかん」と、おかんむりだった。

◆日本人投手史上5人目の700K

 大リーグで通算700奪三振(K)を記録した日本人投手は<1>1918Kの野茂(元ドジャース)<2>986Kの黒田(元ヤンキースなど)<3>816Kのダルビッシュ(レンジャーズ)<4>720Kの松坂(元Rソックスなど、現ソフトバンク)<5>岩隈だけ。

 

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