| 「防空指揮所跡」を見学する関係者ら=佐世保市、海自佐世保地方総監部
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佐世保市内の旧海軍関連施設などを巡る観光ツアー事業「海軍さんの散歩道」のオープニングセレモニーが29日、同市平瀬町の旧海軍佐世保鎮守府凱旋(がいせん)記念館(佐世保市民文化ホール)であった。4月のスタートを前に、今回初めて一般公開する海上自衛隊佐世保地方総監部内の防空指揮所跡の見学会もあった。
日本遺産に昨年認定された「鎮守府」を活用した地域振興策として、市と同総監部が共同で企画。「散歩道」は、凱旋記念館や海自佐世保史料館セイルタワー(上町)など日本遺産6カ所を含む関連施設13カ所を巡る約5キロ。
セレモニーには市や海自関係者ら計約50人が出席。朝長則男市長は「全国から注目されるのを期待したい」とあいさつ。佐藤誠総監は「海軍のよき伝統に思いをはせ、海上自衛隊により親しみを持ってもらう機会になることを希望する」と述べた。
防空指揮所は1942年に完成。出席者は地下1階部分を見学した。総監部庁舎内の隊員用食堂を一部改修し、今月退役した護衛艦くらまの装備品を並べて艦内を再現した「くらま食堂」では「佐世保鎮守府カレー」を試食した。
総監部内の施設見学にはツアー参加が必要。申し込みや問い合わせは佐世保観光情報センター(電0956・22・6630)。