宇宙誕生直後の状態再現 未知の粒子探す実験装置完成
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加速器と呼ばれる大型の実験装置を使って、宇宙が誕生した直後の状態を再現し、人類にとって未知の新たな粒子を探そうという実験が、日本でも行われることになり、茨城県つくば市の地下に完成した装置の一部が公開されました。
新しい実験装置は、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構の地下に完成し、縦、横、高さがそれぞれ8メートル、重さが1400トンあります。地下に建設された1周が3キロあるパイプの中で、粒子を光とほぼ同じくらいのスピードまで加速し、新しい実験装置の中で正面衝突させることで宇宙が誕生した直後の状態を再現します。そして、その際に生まれる粒子の中から人類にとって未知の新たな粒子の発見につながるヒントを探そうとしています。
宇宙を構成する物質をめぐっては、これまで人類が発見した物質は宇宙全体の4%に過ぎず、残る96%は謎のままで、新たな粒子が発見されれば、宇宙の成り立ちの解明が進むと期待されています。高エネルギー加速器研究機構ではことしの冬から試験的な運転を行って、新しい実験装置の性能を確認し、早ければ来年末から本格的な実験を始める予定で、実験には日本国内のほか世界の22の国と地域から700人を超える研究者が参加するということです。
高エネルギー加速器研究機構の高橋将太さんは、「この装置は非常に高い精度で粒子と粒子を衝突させることができ、ノーベル賞をとれるような大きな発見を目指して実験に取り組みたい」と話しています。
宇宙を構成する物質をめぐっては、これまで人類が発見した物質は宇宙全体の4%に過ぎず、残る96%は謎のままで、新たな粒子が発見されれば、宇宙の成り立ちの解明が進むと期待されています。高エネルギー加速器研究機構ではことしの冬から試験的な運転を行って、新しい実験装置の性能を確認し、早ければ来年末から本格的な実験を始める予定で、実験には日本国内のほか世界の22の国と地域から700人を超える研究者が参加するということです。
高エネルギー加速器研究機構の高橋将太さんは、「この装置は非常に高い精度で粒子と粒子を衝突させることができ、ノーベル賞をとれるような大きな発見を目指して実験に取り組みたい」と話しています。
CERNの実験 去年から本格化
人類にとって未知の新たな粒子を探そうという実験は、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関でも去年から本格化していて、世界中の研究者が参加して宇宙の成り立ちの解明を目指し、探索を続けています。
宇宙を構成する物質をめぐっては20世紀の物理学の「標準理論」で、物質のもととなる素粒子が17種類あると予言され、5年前に最後の1つ、ヒッグス粒子が発見されたことでそのすべてが確認されました。
しかし、このようにして人類が発見した物質は17種類すべてを合わせても宇宙全体の4%に過ぎないこともわかり、残る96%はいったいどうなっているのか、世界の物理学の新たな課題になっています。
こうした中、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関では、1周27キロという東京の山手線と同じくらいの加速器と呼ばれる巨大な実験装置を使って去年5月から未知の粒子を発見しようという本格的な実験が始まっています。
CERNでの実験には、世界の40余りの国や地域からおよそ6000人の研究者が参加し、日本からも東京大学などからおよそ100人が参加して、宇宙の成り立ちの謎に迫ろうとしています。
宇宙を構成する物質をめぐっては20世紀の物理学の「標準理論」で、物質のもととなる素粒子が17種類あると予言され、5年前に最後の1つ、ヒッグス粒子が発見されたことでそのすべてが確認されました。
しかし、このようにして人類が発見した物質は17種類すべてを合わせても宇宙全体の4%に過ぎないこともわかり、残る96%はいったいどうなっているのか、世界の物理学の新たな課題になっています。
こうした中、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関では、1周27キロという東京の山手線と同じくらいの加速器と呼ばれる巨大な実験装置を使って去年5月から未知の粒子を発見しようという本格的な実験が始まっています。
CERNでの実験には、世界の40余りの国や地域からおよそ6000人の研究者が参加し、日本からも東京大学などからおよそ100人が参加して、宇宙の成り立ちの謎に迫ろうとしています。