アジア > アジアニュース
アジア最新ニュースの掲載を始めました

北朝鮮ミサイルはスカッドER 米軍が分析修正

2017/4/6 7:28
共有
保存
印刷
その他

 【ワシントン=共同】北朝鮮が日本時間5日に発射した弾道ミサイルについて、米軍は当初推定した新型中距離「KN15」(北朝鮮名「北極星2」)ではなく、中距離「スカッドER」だったと分析を修正した。米国防総省当局者が5日、明らかにした。発射は「失敗だった」とみている。

 米太平洋軍はミサイルが約9分飛行したとみていたが、国防総省当局者は発射から間もなく制御不能に陥り、飛行したのは「1分程度だった」と説明。KN15は固体燃料エンジンが特徴だが、5日のミサイルは液体燃料を使っていたという。分析修正の理由や根拠については言及を避けた。

 ミサイルは日本時間5日午前6時42分ごろ、北朝鮮東部・新浦付近から発射され、約60キロ沖合に落下。米太平洋軍は声明で、初期評価としてKN15だったとの見方を発表していた。

 トランプ米大統領は5日、ヨルダンのアブドラ国王と会談後の共同記者会見で、北朝鮮は「大きな問題」だとし、解決するのは「私の責任」と述べた。「何年も前に対処していれば責任は軽減されていた」とも述べ、過去の米政権批判も忘れなかった。

 スカッドERは韓国を標的とする短距離スカッドを改良したミサイル。射程は西日本を収める千キロとされる。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップアジアトップ

NIKKEI ASIAN REVIEW

COMPANIES TO WATCH

[PR]