タッチ操作が主体のスマートフォンやタブレットの普及によって、テキスト入力を快適に行うための“外付けキーボード”を求めるユーザーは少なくない。最近のトレンドはiOS/Android/Windowsの3プラットフォームに対応し、複数デバイスの接続をスムーズに切り替えられる製品だ。
エレコムから登場した「TK-DCP03BK」は、それらの機能に加えてマウスカーソル操作なども行えるトラックボールを搭載。ポインティングデバイスとしての機能を持たせたユニークな製品だ。今回は実際の使い勝手をチェックしていこう。
スマホやタブレットと組み合わせて使う外付けキーボードには、持ち運び用として折りたたみ機構を備えたタイプと、据え置きを前提にデバイスを設置できるスタンドを搭載したタイプに大きく分けられる。本製品は後者のタイプだ。サイズや厚みからして常時持ち歩いて使うのは難しいが、がっしりと本体によって重量のあるタブレットを安定して設置できることが特徴だ。
12.9型までのタブレットに対応するとされているが、これはAppleの「iPad Pro」を指すと見てよいだろう。
スタンド部は、スマホもしくはタブレットを立てかけることで電源がオンになる仕組みだ。わざわざ電源ボタンを操作しなくとも、使うときだけ電源が入る。厚みを調節するためのアジャスターも添付されているので、薄型の製品から保護カバーを装着した厚みのある状態の製品まで幅広く設置できる。
本製品は最大3台までのマルチペアリングが可能だ。対応OSはiOS、Android、Windowsの3つで、ペアリング先の切り替えは専用のスライドスイッチで行う。物理的な操作なので直感的で使いやすく、マルチペアリング式の製品にありがちな切り替えの待ち時間もストレスが少ないレベルに抑えられている。さすがに瞬時とはいかないものの、試した限りではiOSとAndroidの双方向切り替えで約5〜6秒といったところ。実用レベルといえるだろう。
本製品は3台のデバイスをペアリングできる以外に、USBケーブルを使った有線接続にも対応する。普段はPCと有線で接続しておき、スマホやタブレットで文字入力をしたい時だけ、スライドスイッチで切り替えてスマホやタブレットと接続するという使い方ができる。BluetoothとUSBは排他接続なので、“USBケーブルを抜かないとBluetoothが有効にならない”といったことはない。
ちなみに本製品の電池寿命は約6カ月と長いが、USB接続時は電池が不要なので、万一電池が切れていてBluetooth接続ができない場合の救済策にもなりうる。さらにUSB給電にも対応するなど、至れり尽くせりだ。
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