動物載せていないセウォル号、なぜ動物の骨ばかり発見?

 引き揚げられた旅客船「セウォル号」から、動物の骨が相次いで見つかっている。2日にはセウォル号を載せた運搬船のデッキで動物のものと推定される長さ5-6センチの骨9片が見つかった。発見された場所は先月28日に「行方不明者の遺骨と推定」と発表されながら後に「動物の骨」と訂正された骨片が見つかった場所とほぼ同じ位置だ。

 先月28日に見つかった骨7片について、海洋水産部(省に相当)は当初「行方不明者の遺骨と推定される」と発表したが、4時間後に「国立科学捜査研究院が確認した結果、動物の骨(ブタ)と確認された」と訂正した。

 沈没事故当時、セウォル号には乗務員33人と乗客443人が乗船していた。貨物は車両、コンテナなど計2143トンが積まれていたが、動物用の貨物スペースはなかったという。

 セウォル号に動物が載せられていたという記録や関係者の証言もない。それではなぜ、引き揚げられたセウォル号から動物の骨が相次いで発見されているのか。幾つかの可能性が考えられる。

 まず、セウォル号に積載された貨物車の中に動物が乗っていた可能性がある。これは本来なら規定違反になるが、動物が船に乗っていたかどうかは記録には残らない。

 次に、ペットを連れて乗船した乗客がいた可能性だ。

 さらには、乗客が食べたものや、調理に使われた食材から出た骨という可能性もある。豚足などが料理に使われていた場合、セウォル号が沈没してからの3年の間に肉の部分は無くなり、骨だけ残った可能性もあるわけだ。

 国立科学捜査研究院は、引き揚げの過程で発見された骨を集め、DNA鑑定を通じて経緯を調査している。

チョ・ソンジュン記者
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