榎本瑞希
2017年4月3日10時08分
ストーブ列車で知られる日本最北の私鉄、津軽鉄道(青森県五所川原市)で、列車の向きを変えるために終着駅で使われていた「転車台」が観光資源として復活する。沿線住民らが出資を募ったところ、1カ月余りで約160人から約140万円が集まった。枕木やレールを取り換え、カラオケやねぷたのステージに生まれ変わる予定だ。
復活する転車台は、津軽半島北部の津軽中里駅(青森県中泊町)にある。同駅は終着駅で、客車を引っ張る蒸気機関車やラッセル車の折り返し運転になくてはならない設備だった。だが、両方向に進める車両などの導入で昭和の終わりごろには使われなくなり、長くそのままになっていた。
転車台の復活を提案したのは、沿線住民らでつくる「津軽鉄道サポーターズクラブ」メンバーの夏原謙二さん(70)。駅の草取りを手伝った際、転車台が残っていることを知り、「回るステージにして歌を歌ったら楽しいに違いない」と思いついた。昨秋、クラブが鉄道ファンや津軽鉄道OBらにアイデアを募ったところ、「名物のねぷたを乗せて回してみてはどうか」という案も出た。
クラブは枕木やレールの交換な…
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朝日新聞社会部