女子鉄アナと菜の花が咲く小湊鉄道へ

特集

春を感じるお散歩に出かけよう。

2017/04/05

女子鉄アナと菜の花が咲く小湊鉄道へ

都心から電車で2時間。小湊鉄道沿線は一面の菜の花を楽しめることで知られています。鉄道好きの久野知美さんの「鉄分」多めのトークとともに、菜の花散歩に出かけましょう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

今が見頃! 鉄分多めの「菜の花散歩」

\ナビゲーターは女子鉄アナウンサー/

今日はよろしくお願いします

今日案内してくれるのは久野知美さん。鉄道が大好きなアナウンサーであり、通称「女子鉄アナウンサー」として鉄道ファンでは知らない人はいない有名な存在です。

久野知美

久野知美

女子鉄アナウンサー

久野さんと足を運んだのは、千葉県を走る小湊鉄道(正式には小湊鐵道)。五井駅と上総中野駅の全18駅39.1kmを走るいわゆるローカル線です。

観光客の利用も多く、車内に掲示されている路線図には沿線の見所が記載されています

小湊鉄道は都心からさほど遠くないのに、駅舎や車両などにローカルな雰囲気を残しているため、ドラマなどの撮影で使用される機会が多いことで知られています。例えば、上総鶴舞駅では人気アイドルグループ嵐のCDジャケットの撮影が行われ、ファンの間で観光名所になりました。

そして、菜の花がきれいなことでも日本中にその名を知られています。そんな小湊鉄道に乗って、今が見頃の菜の花を見にいきましょう。

この電車に乗ります

久野さん、今日はよろしくお願いいたします。都心ではあまり見ない車両ですね。

久野知美
久野知美
「キハ200形ですね。キハのキは気動車、ハは普通車。つまり「キハ」は運転台・エンジン付きのディーゼル車で普通車ということです」

ディーゼル車なので、「電車」ではないのだとか。「列車と呼べば間違いはありませんよ」と久野さん。よくわかりました。

KTKは小湊鉄道株式会社の略です

さあ出発

この日は平日の昼間にもかかわらず、車内はほぼ満席で、立っている人も多く見られました。駅員さんに聞いたところ、通学に使う高校生も多いので、途中駅ですくでしょうとのこと。久野さん、小湊鉄道に乗るのは久しぶりですか?

久野知美
久野知美
「乗るのは2年ぶりです。前回はダイヤ改定の時に、この後どうなるのかと心配になって足を運びました」

列車は恋人みたいなものだという久野さん。日本全国に「いい人」がいて、定期的に会いに行くそうです。

「小湊鉄道は初めて乗った時から懐かしい気持ちがしました」

鉄道ファンには、その楽しみ方に違いがあります。撮影を中心に行う「撮り鉄」、乗ること自体を楽しむ「乗り鉄」など多いようですが、それ以外にも発着音を楽しむ「音鉄」、模型を楽しむ「模型鉄」など様々なジャンルに細分化されているとか。久野さんは何鉄?

久野知美
久野知美
「私は完全に乗り鉄です。大学時代にバックパッカーとしてアジアを回っている頃から、一人でどこかに行くのが楽しくて仕方ないんです。お一人様上手ですよ。大抵のことは一人でできます。今年は一人焼肉を目標にしています(笑)」
人生と同じようにまっすぐ続く線路
久野知美
久野知美
「ほら、前方の車窓から見る景色って未来に向かっている気がしませんか。先頭車の運転席の後ろで前を眺めていると、前向きな気持ちになれるんです」
ということは、ここは特等席ですね

運転士の背後に立って、前方の景色を熱心に眺めることを「かぶりつき」というそう。久野さんはここに立っているだけで、元気がもらえるのだとか。

運転士の一挙手一投足が間近で見られます
久野知美
久野知美
「人生の分岐点や悩みがあるときは、迷わず列車に乗りにいきます。ガタンゴトンと揺られることには、デトックス効果もあると思うんです」
途中駅で待ち合わせ。5分停車するので、外の空気を吸いましょう

ところで、都心でも一般的になってきたワンマン運転ですが、小湊鉄道にはすべての列車に車掌が乗車しています。女性も多く、この列車の車掌さんも女性でした。

車内では検札に切符販売と大忙し

五井駅を出発して1時間。列車は菜の花の名所に近づいてきました。

車窓に菜の花が見えてきます
久野知美
久野知美
「地域の活性化のために、地元の人たちが沿線に菜の花の種を撒いてくれているんですよね」

「窓の外に菜の花畑がお楽しみ頂けます」とアナウンスがあり、車両が減速。そうして、我々の目的地である養老渓谷駅に到着しました。この駅から、先ほどアナウンスがあった「菜の花の名所」に行くことができます。

こちらが養老渓谷駅。鼠の石像は「キハチュー」という名前がついています

いざ菜の花スポットへ

駅から歩いて15分ほどの菜の花畑に向かいましょう。駅には現場までの案内図が貼ってあります。県外からも観光客が足を運ぶ有名なスポットであり、この日もカメラを担いだ撮影者たちが大勢いました。見渡す限り、一面の菜の花。春らしい様子に心が浮き立ちます。

菜の花畑を歩く久野さん。妖精のようです
久野知美
久野知美
「きれい……。一緒に見てくれる人がいればいいんですけどね。人生のレールを一緒に走ってくれる人が」
でも、次の瞬間には「菜の花、美味しそう」とつぶやいた久野さん

長女で、世話焼きで、面倒見がいいという久野さん。「関西のおばちゃん気質なんですよね」と笑う彼女に、「アメちゃんは持ち歩いているんですか?」と聞くと「もちろんです」と頼もしい返事が。

どこを切り取っても絵になる菜の花畑
久野知美
久野知美
「だからね、列車が彼みたいなもんなんです。うん。たくましくて力強くて、最高じゃないですか」

都心から2時間かけてこんな美女がわざわざ会いに来る。小湊鉄道はなんて罪なオトコなのでしょう。

アメちゃんを常に持ち歩く乙女

ということは、本日のお洋服はデートコーデですね!

久野知美
久野知美
「もちろんです! 昨日、お店で菜の花色のスカートを見つけて、『これだ』って即決しました。ネイルだって特別です」

これが本日の菜の花デートコーデ。清潔感のあるパステルカラーの上下に、シンプルな白のカーデが久野さんの可憐さを引き立てていますね。

「女性誌っぽく歩いてください!」という無理な注文にも応えてくれました ・ホワイトコーディガン(MISCH MASCH)/ベージュ 春ニット(LODISPOTTO)/菜の花色スカート(本人私物)

そしていよいよこの瞬間がやってきました。列車が近づいてきたのです。一斉にカメラを構える撮り鉄たち。周辺に緊張が走ります。ゆっくり近づく列車。警笛を軽く鳴らして、ゆっくり徐行してくれています。

念願のツーショットです
久野知美
久野知美
「久しぶりにこの場所で会えました! (カメラを向いていたから列車が見えなかったのでは?)いやいや、背中でしっかり感じてましたよ!」

それでは帰りましょう

帰りの電車までは2時間近く。こんな時は駅に隣接する足湯に行きましょう。

久野知美
久野知美
「女性向けにフットカバーが用意されています(50円)。これを履けば、ストッキングを脱がずに足湯を楽しむことができますよ」
「あー素足の方が気持ちいいかも」

ポリ袋を足にはめていざ足湯へ。「ちょっと不思議な感覚」と笑う久野さん。電車のチケットを持っている人は足湯に無料で入ることができるとあって、賑わっていました。

別売りのタオルにもキハチューが
駅構内には人懐こい名物猫がいます
係員は一人だけ。駅の業務と足湯を切り盛りされていて、とても忙しそうでした

そんなこんなで、本日の鉄分多めの「菜の花散歩」はこれにておしまい。都心からわずか2時間で味わえるこの旅情。帰り際に「また来たいな」と呟く久野さんの表情は、少し寂しげでした。また会いにきてくださいね。

久野知美
「だからね、列車が彼みたいなもんなんです。うん。たくましくて力強くて、最高じゃないですか」

都心から2時間かけてこんな美女がわざわざ会いに来る。小湊鉄道はなんて罪なオトコなのでしょう。

アメちゃんを常に持ち歩く乙女

ということは、本日のお洋服はデートコーデですね!

久野知美
久野知美
「もちろんです! 昨日、お店で菜の花色のスカートを見つけて、『これだ』って即決しました。ネイルだって特別です」

これが本日の菜の花デートコーデ。清潔感のあるパステルカラーの上下に、シンプルな白のカーデが久野さんの可憐さを引き立てていますね。

「女性誌っぽく歩いてください!」という無理な注文にも応えてくれました ・ホワイトコーディガン(MISCH MASCH)/ベージュ 春ニット(LODISPOTTO)/菜の花色スカート(本人私物)

そしていよいよこの瞬間がやってきました。列車が近づいてきたのです。一斉にカメラを構える撮り鉄たち。周辺に緊張が走ります。ゆっくり近づく列車。警笛を軽く鳴らして、ゆっくり徐行してくれています。

念願のツーショットです
久野知美
久野知美
「久しぶりにこの場所で会えました! (カメラを向いていたから列車が見えなかったのでは?)いやいや、背中でしっかり感じてましたよ!」

それでは帰りましょう

帰りの電車までは2時間近く。こんな時は駅に隣接する足湯に行きましょう。

久野知美
久野知美
「女性向けにフットカバーが用意されています(50円)。これを履けば、ストッキングを脱がずに足湯を楽しむことができますよ」
「あー素足の方が気持ちいいかも」

ポリ袋を足にはめていざ足湯へ。「ちょっと不思議な感覚」と笑う久野さん。電車のチケットを持っている人は足湯に無料で入ることができるとあって、賑わっていました。

別売りのタオルにもキハチューが
駅構内には人懐こい名物猫がいます
係員は一人だけ。駅の業務と足湯を切り盛りされていて、とても忙しそうでした

そんなこんなで、本日の鉄分多めの「菜の花散歩」はこれにておしまい。都心からわずか2時間で味わえるこの旅情。帰り際に「また来たいな」と呟く久野さんの表情は、少し寂しげでした。また会いにきてくださいね。

久野知美
「もちろんです! 昨日、お店で菜の花色のスカートを見つけて、『これだ』って即決しました。ネイルだって特別です」

これが本日の菜の花デートコーデ。清潔感のあるパステルカラーの上下に、シンプルな白のカーデが久野さんの可憐さを引き立てていますね。

「女性誌っぽく歩いてください!」という無理な注文にも応えてくれました ・ホワイトコーディガン(MISCH MASCH)/ベージュ 春ニット(LODISPOTTO)/菜の花色スカート(本人私物)

そしていよいよこの瞬間がやってきました。列車が近づいてきたのです。一斉にカメラを構える撮り鉄たち。周辺に緊張が走ります。ゆっくり近づく列車。警笛を軽く鳴らして、ゆっくり徐行してくれています。

念願のツーショットです
久野知美
久野知美
「久しぶりにこの場所で会えました! (カメラを向いていたから列車が見えなかったのでは?)いやいや、背中でしっかり感じてましたよ!」

それでは帰りましょう

帰りの電車までは2時間近く。こんな時は駅に隣接する足湯に行きましょう。

久野知美
久野知美
「女性向けにフットカバーが用意されています(50円)。これを履けば、ストッキングを脱がずに足湯を楽しむことができますよ」
「あー素足の方が気持ちいいかも」

ポリ袋を足にはめていざ足湯へ。「ちょっと不思議な感覚」と笑う久野さん。電車のチケットを持っている人は足湯に無料で入ることができるとあって、賑わっていました。

別売りのタオルにもキハチューが
駅構内には人懐こい名物猫がいます
係員は一人だけ。駅の業務と足湯を切り盛りされていて、とても忙しそうでした

そんなこんなで、本日の鉄分多めの「菜の花散歩」はこれにておしまい。都心からわずか2時間で味わえるこの旅情。帰り際に「また来たいな」と呟く久野さんの表情は、少し寂しげでした。また会いにきてくださいね。

久野知美
「久しぶりにこの場所で会えました! (カメラを向いていたから列車が見えなかったのでは?)いやいや、背中でしっかり感じてましたよ!」

それでは帰りましょう

帰りの電車までは2時間近く。こんな時は駅に隣接する足湯に行きましょう。

久野知美
久野知美
「女性向けにフットカバーが用意されています(50円)。これを履けば、ストッキングを脱がずに足湯を楽しむことができますよ」
「あー素足の方が気持ちいいかも」

ポリ袋を足にはめていざ足湯へ。「ちょっと不思議な感覚」と笑う久野さん。電車のチケットを持っている人は足湯に無料で入ることができるとあって、賑わっていました。

また来るね
Yahoo!ロコ養老渓谷駅(小湊鉄道)
住所
千葉県市原市

地図を見る

アクセス
養老渓谷駅[出口]から徒歩約1分
上総大久保駅[出口]から徒歩約38分
電話
0436-96-1609
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

まだあるオススメのお花見鉄道

中央線・総武線各駅停車(飯田橋駅〜市ヶ谷駅間)

豊かに水をたたえたお堀と、200本を超えるソメイヨシノやヤマザクラが咲き誇る外濠公園の間を電車が走り抜ける。

平成筑豊鉄道伊田線(南直方御殿口駅~あかぢ駅間)

嘉麻川橋梁近くの土手には菜の花が咲き乱れる。上り線の橋梁はイギリス製で建築当時のままである。


取材・文/キンマサタカ(パンダ舎)
撮影/八木虎造
協力/小湊鐵道株式会社

\あわせて読みたい/

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

RECOMMEND

SPECIAL

SERIES