平昌五輪:花形種目アイスホッケー、NHLが不参加宣言

 NHLのスターたちを出場させるため、国際オリンピック委員会(IOC)はこれまで選手団の家族の宿泊施設や旅費まで支援するなど、特別待遇をしてきた。IOCは、過去5回の冬季五輪でNHL選手の滞在費を支援したが、「今回の平昌大会ではこうした支援をしない」として双方は対立し始めた。結局、IIHFが出て、「NHL選手と家族の平昌滞在費や保険料など2000万ドル(約22億円)を我々が負担する」とこのほど提案したが、NHLは不参加を決めた。こうした確執を双方のパワーゲームだと分析する見方もある。IOCは4日午後の声明で、「費用を支援するのにNHLが不参加の決定を下したのは残念だ。NHLの選手がいなくても平昌五輪のアイスホッケーは非常に面白くなるだろう」と述べた。

 まだ逆転のチャンスはある。NHL選手の中には「平昌に行く」と積極的に意思表明するスター選手が多く、選手組合も五輪参加を積極的に主張しているからだ。NHL選手組合は声明で、「事務局の今回の決定には非常に失望している。少しの金銭のためにアイスホッケーを全世界に知らしめる機会を放棄する行為だ」と反発した。NHL選手組合の力は事務局よりも強いことで知られている。したがって、不参加の決定が今後覆される可能性もある。事実、ソチ五輪の時も五輪開幕7カ月前にNHL選手の参加が決定した例がある。

イム・ギョンオプ記者
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