平昌五輪:花形種目アイスホッケー、NHLが不参加宣言

平昌五輪:花形種目アイスホッケー、NHLが不参加宣言

 アイスホッケーは冬季五輪の花だ。韓国では不人気種目だが、五輪が開催されると、世界のファンたちの視線は激しい「氷上の戦争」アイスホッケーに注がれる。アイスホッケーは冬季種目で唯一の団体球技で、世界的に人気のあるプロリーグがある唯一の種目でもある。アイスホッケーのチケット売り上げは冬季五輪のチケット総売り上げの40%を占めるほど比重が高い。

 ところが、このように人気のあるアイスホッケーのスター選手を2018年2月開催の平昌冬季五輪では見られない可能性が高くなった。世界トップクラスの選手たちがプレーするプロリーグNHL(北米アイスホッケーリーグ)事務局が4日の声明で平昌冬季五輪不参加を宣言したからだ。 NHL事務局は「所属選手は平昌冬季五輪に出場せず、2017-18シーズンの公式戦を行う。この問題は正式に終結した」と述べた。NHL所属チームのオーナーたちは五輪参加のため約3週間リーグを中断することによる金銭的損失や選手のけがなどを理由に、出場反対の見解を明らかにしていた。

 また、ESPNなど外信によると、NHLは「平昌には出場しないが、2022年の北京冬季五輪には出場する」という考えであることが伝えられて騒ぎになっている。リーグ興行やアイスホッケー市場の拡大にあまり役に立たない「小さな市場」韓国の平昌冬季五輪は切り捨て、人口13億人を抱える「大きな市場」中国の北京冬季五輪には協力するという見方もある。これについて国際アイスホッケー連盟(IIHF)は「冬季五輪をより好みして出場することはできない」と反論しており、事態は感情的な争いに発展しそうだ。

 冬季五輪のアイスホッケーのスター選手は夏季五輪の陸上スター選手と同じくらい注目を浴びる。「NHLのスターたちが来ないのは、ウサイン・ボルトが夏季五輪に来ないのと同じ」という例えもある。2010年のバンクーバー冬季五輪組織委員会が出した報告書によると、同五輪で販売されたチケット154万枚のうち64万枚(41.5%)がアイスホッケー種目で、チケット収入は全体の41.4%を占めた。平昌五輪組織委員会の関係者は「14年のソチ五輪、06年のトリノ五輪のアイスホッケーのチケット売り上げシェアも約30%と聞いている」と言った。韓国はアイスホッケー熱が低い国だが、平昌五輪組織委員会は、五輪期間中に予想されるチケット総売上額1746億ウォン(約174億円)のうち、アイスホッケーは19%に当たる330億ウォン(約33億円)を売り上げると予想している。同委員会の関係者は「アイスホッケー公式戦の興行に支障が出るのは平昌だけの問題ではない。世界の五輪ムードにも影響が出るだろう」と懸念している。

イム・ギョンオプ記者
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