◆ 海保が英雄だった時代、と勝新太郎秘話語録、そして詐欺集団「GREE]について・・・2010.11.12

かつて日本と韓国をへだてる海峡に

「李承晩ライン」という軍事境界線が存在しました。

1952年1月18日当時の韓国大領領李承晩が

海洋主権宣言に基づいて一方的に設定したラインでございます。



自国の海洋資源の保護のため、

この域内での漁業を韓国籍以外の船が

行なうことを禁止したのでしたが、

これに違反したとされて多くの日本の漁船が

韓国の警備艇によって臨検をうけ、拿捕、接収されました。



また逃走した、との疑いをかけられた日本漁船は韓国の警備艇によって銃撃され

乗り込んでいた漁師が殺害される、という事件もヒンパンに起きました。(第一大邦丸など)

日本側は「国際法を無視した違法な措置」として厳重に抗議しましたが、

日韓漁業協定が成立(1965年)して廃止されるまでの13年間に

韓国の警備艇によって漁船に乗り組んでいた日本人の漁師3929人が抑留されました。

拿捕された漁船の数は328隻、死傷者は44人を数えました。



韓国側の警備艇による厳しい取り締まりにあってこの間、

当時の日本の海保は何をしていたのでありましょうか。

ただ手をこまねいて漫然と日本の漁船が韓国の警備艇の銃撃をうけ、

拿捕されるのを見すごしていたのでしょうか。



違います。敢然として日本の海保は日本の漁船を守るために

韓国の警備艇に闘いをいどんだのでした。

荒れた日本海を波しぶきを上げながら枯れ葉のように船体を揺らして

全速力で逃げ廻る日本の漁船、その後方から高波などものともせず

巨体をすべらしてせまりくる韓国の警備艇、もはや日本の漁船もこれまでか、

と観念したとき突然日本漁民と韓国警備艇の間に分って入った船がありました。



海保の巡視船でした。海保の巡視船は韓国の警備艇が右に舵を取れば右に、

左に舵を取れば同じく左に舵を切って韓国の警備艇の進路をさえぎり、

日本漁船を逃がしました。



この映像を当時本編が始まる前に必ず流されていた映画館のニュース映像で見ました。

血湧き肉おどる、とはあのときの感激をいうのでしょうか。

海保の日本の漁船を守り捨身の姿を見て胸が熱くなりました。

敗戦の暗さ貧しさがまだ色濃く国中に漂っていた時代でございます。



韓国は「戦勝国」の仲間入りをして、

日本に対しては何かと感圧的に振る舞っていた時代でした。

日本国民の誰もが明日をも知れぬ身を思って自信を喪失し

うつむきながら意気消沈して生きていた時代でございます。



そんなときニュース映像で海保の体を張って日本の漁船を守る奮闘ぶりを

目のあたりにしたのでございます。映画館内は「ドヨメキ」観客は喝采をあげました。

溜飲を下げ爽快な気分になりました。日本人だってまだまだやれる、

あきらめずめげずに頑張ろう、と勇気が湧きました。



あの時代の日本人にとって力道山と海保は英雄でした。

あのときの感動を思い返して書いていましたら、不覚にも涙が出てきました。

半世紀をすぎて、海で暮らし働く人達にとって海保は以然として英雄です。

万が一のことがあれば海保が助けにかけつけて来てくれる、

という「よりどころ」があるから漁師や海で働く人達は安心して海に出ていけるのです。



海保は海を仕事場にしている人間にとっては守り神でございます。

自分たちを守るために存在している海保に対する海の男の男たちの信頼や尊敬は、

陸で働くものたちにはうかがえ知れないほどに絶大なものです。



シーマンにとって命令系統は絶対的な意味があります。

号令一下、総員は目的のために心を一つにして働くこと、

50万トンのタンカーであれ百トンの漁船であれ

それによって安全な運航が担保されているからです。

私事を優先せず、はシーマンにとっての鉄則です。



このたびの海保の情報漏洩は、

海保のみならずシーマンにとっては残念な出来事でございます。

理由はどうであれ「シーマンのツラ汚し」と断罪されるものです。

あのような映像の漏洩がなくとも、国民は尖閣列島での中国漁船の行状は

海保の言う通りであったことを誰一人として疑ってはいなかった筈でございます。



そして普段から命を賭けて尖閣で闘っておられるであろうことも

十二分に承知しておりました。

だからネットへの流出など余計なことを、だったのでございます。



海保がどんな困難な職務に従事しているか、

巡視活動がどれほど危険と背中合わせなのか、

あのネットへの流出映像がなければ国民は知ることがなかった、

などとの意見を述べる人達がいますが「嘘」でございます。



国民は尖閣問題以前にこれまで「海猿」等の映画やテレビで組まれた数多くの

「海保が出動する救難特番」で、その活動ぶりはよくよく熟知していたのでございます。



なぜ「44分間の真実」を政府は明きらかにしなかったのか。

相手が中国だから、でございます。

政府は急いで中国漁船の行状が明きらかなビデオを

改めて国民に知らせることのメリットとデメリットを考えて

「公開を延期した」と考えたのですが、同意でございます。



「5年後、10年後に振り返ったとき、

自分の内閣が冷静に対応したことはきちんと評価されると確信している」

と菅総理は述べられましたが、その通り、でございます。

こうした問題が起きますと、自からを返りみず「狂ったか」と思うような

戦闘的意見がまかり通る傾向がございますが、愚か者め、でございます。



まず己を知れ、でございます。

あの太平洋戦争で日本は負けたのでございます。

この事実の重さをくつがえすためには、あと何百年の歳月を必要とするでしょう。

敗戦後まだ65年しか経っていないのでございます。



中国は核を数百発持っています。

日本は自からその核の攻撃から守る手段を持っていません。

中国は漁船の船長が逮捕されたときからフジタの四人の社員を逮捕し

レアアースの輸出を禁止しました。



あのまま放置していれば中国における日本製品のボイコット、

在留日本人の企業や社会、学校に対する攻撃に大々的エスカレートして

とどまることを知らずとなった恐れがあります。

現在の日本の貿易の25%は対中貿易でございます。

果たして国民に何事かあったとき、

「武士は喰わねど高楊子」の気概と覚悟があるというのでありましょうか。

中国漁船の船長が起訴されることになって事態が推移していたら尖閣列島にも、

かつての李承晩ラインのように多数の中国軍艦が出動することとなったでありましょう。



そんなバカな、でしょうが、

中国の指導部はインターネットと携帯電話による民衆パワーにさらされて

内実おびえる日々をすごしています。一歩間違えれば自分たちは

ルーマニアのチャウシェスクになりかねないことを知っています。



中国の現指導者の中に「日中関係」を重視している人間など一人もおりません。

すべての対日政策は中国指導部内での権力闘争の結果としてであり

民衆パワーにおもねることで決定されているのです。



尖閣の問題を国際問題化させて世界の興論を味方に中国の不正を糾す、などとの

勇ましい論障を張るマスコミ人たちがおりますが「オトトイ来い!」、の話でございます。



ノーベル平和賞への不参加を貿易問題を餌にして臆面もないお国柄でございます。

そのお国柄は「野卑」「野蛮」でございます。

そのお国柄をそんたくせずして「正論」をふりまわしどうする、というのでございます。



中国がお隣の国である、というのは日本人にとっての希望の甘美であり、

まぎれもなくストレスでもございます。

中国の民衆は中国の汚辱にまみれた戦前までの侵略された歴史は、

中国が貧しかったために起きた悲劇である、と認識しています。



公共など知ったことか、と自分勝手に生きている風な中国人ですが、

「外国からの侵略」というカードを見せられると一致団結して熱狂します。

過去の貧しく悲惨であった列強の侵略された時代を思い起こすからです。

外国からの領土への侵犯へのエキセントリックな反応は

過去の忌まわしい歴史の記憶からよるものです。



豊かな国が貧しい国を侵略することが歴史のなかで正当化され許されるなら、

近い将来中国は日本を侵略して必ず属国にしてやる、との考えを持つ中国人もおります。



しかし一方民衆にとっての中国での生活は誠にもって厳しいものがあります。

中国の地方都市のレストランに現地の中国人の知り合いと一緒に入りますと

奇妙なことが起きます。知人の中国人はテーブルに出された食器やハシを

別に注文したミネラルウォーターで必ず洗います。



知人の中国人は同じ中国人を全く信用していないのです。

どんな水でどんな汚い洗い方をしたか分かったもんじゃない、

と頭から疑ってかかっています。

だから自分でもう一度ミネラルウォーターで洗ってからでないと

絶対にハシや食器を使うことをしないのです。



また中国の地方都市に行ってレストランで生野菜の入ったメニューの食事をしますと

必ずといっていいほどお腹を壊します。包丁に原因があります。

肉や野菜を切った包丁やマナ板で平気で生野菜や果物を切って盛りつけしているからです。

包丁に付着していた細菌が体に入って腹痛を起こすのは日常茶飯事なのです。



先ごろの北京オリンピックに出場した韓国選手が

ドーピングに引っかかって国際オリンピック委員会から

それ以後の国際大会への出場を無期限で停止される処分をうけました。



納得しなかったのは身に覚えのない選手と選手団でございます。

執念をもって原因究明に挑んできました。

そしてここにきて真実があきらかになったのです。

選手と同行したコーチや監督の毛髪から

ドーピングで引っかかったと同じ薬物が検出されたのでした。



調べを進めると「犯人」が分かりました。

選手団のオリンピック村近くのレストランに行って喰べた料理の中に入っていた

「豚肉」が犯人だったのです。この「豚肉」から規程の数百倍の高濃度の

抗生物質の薬物が検出されたのです。

養豚業者が違法な飼育を行なっていたのでした。



韓国のオリンピック選手はこのたび嫌疑が晴れて無罪となり、

国際舞台での競技に参加できるようになったのでしたが

「もう二度と中国で豚肉を喰べない」

との本人のコメントが発表されております。



ニセモノのカニの腹を白いペンキで塗った「ニセ上海ガニ」や

子犬を白と黒のペンキでパンダのように塗ったパンダ犬の出現

(ペンキのせいで一週間で死んでしまいます)など相変わらずの

中国はニセモノ天国なのでございますが、先日も驚くような

「ニセモノ」に出会いました。



プリクラならぬ「DVDプリクラ」でございます。

カラオケで歌を歌うとその姿をカメラで撮影して

大好きなスターや歌手と一緒に歌っているように合成してくれる、

という新しいサービスなのでございますが、

その一緒に合成してくれるというスターや歌手の映像が中国のみならず、

日本、韓国、アメリカ等の世界のスターのオンパレードなのでございます。



マイケル・ジャクソンと一緒にコラボして歌う姿をDVDに焼き付けてくれる、

というサービスなのでございますので大人気なのでございますが、

問題はマイケル・ジャクソンにとどまらず共演している

世界の著名人、有名人の著作権の映像の方でございます。



「こんな違法なことが許されるのか」

とその設備をかまえている専門業者の社長に問いただしましたら、

「中国ではジャッキー・チェンだろうがマドンナだろうが問題ありません。

逆にそんなことを問題にしたら、沢山もうけているクセに

ファンと一緒にビデオに映っているだけで金を取ろうなんて強欲な奴だ、と批判されます」

と宣ったものでございます。盗ッ人たけだけしい、のでございました。



上海万博の会場のあちらこちらに自動販売機のコーナーが設けられてあり、

ズラリと自動販売機が並んだところでありました。

ところがあちらの自動販売機こちらの自動販売機も全部売り切れの

赤いランプがともったままになっていました。

きっともう何日もこうしてランプは赤くともったまま、

コインを入れたお客を怒らさせ続けているのでありましょう。



中国人の相変わらずの「電話魔」には恐れ入ります。

どんなところで全く場所柄を気にすることなく電話をかけ続けるのでございます。

電車の中でも、バスや地下鉄、飛行機の中でも、でございます。

国内線で飛行機がまだ着陸体制に入って地上に着いていないにもかかわらず、

ケイタイを取り出してペヤクチャと話し始めるのでございます。



CAも飛行機が着陸体制に入っている以上、

飛んできて注意をするわけにはいかない様子です。

それをいいことに一人が話し初めると前から後ろからななめからと、

勝手にケイタイを取り出して話し始めるのでした。

商談時にあってもケイタイを遠慮会釈なく受けて話すのが「中国人」でございます。



このたびも随分と立派な中国の会社の経営者さまと商談をしましたが、

彼等は重要な話し合い中でもかかわらずケイタイに電話がかかってくると

躊躇なく電話に出てペチャクチャと長話しをするのでございました。

自分がいかに重要人物で忙しいか、見せつけるつもりなのでしょうが、

余りの無礼ぶりに思わず

「失礼じゃないか、電話を切りなさい」

と大きな声を上げたものでございます。



接客マーナーとか公共といったことが何のことだか、

まったく分からないまま大金を握んでしまった「バクチ打ち」のようなもの、

富裕層の一般的中国人の姿でございます。

こういう人間である、とその人の真実を知ることで

相手を嫌いになるタイプの人間もいますが、

反対に更に面白がって興味を持つタイプの人間もいます。



「人間相手の商売」をしてきた当方はいたって後者の方でございますが、

同じくそんな奇々怪々なる中国に魅せられてこの十年「中国暮し」をしている、

30年来の古い友人と久しぶりに上海で会いました。



彼の名前はアンディと云います。

本名は「松本」なのですが、彼を知る人達の間で

彼、松本氏はアンディの愛称で呼ばれているのでございます。

彼は勝新太郎が亡くなるまで勝新太郎のマネージャー、付き人を勤めておりました。



勝新太郎が1997年に亡くなり、失意のうちに新天地を求めて

中国に渡ってからはや10年を迎えております。

手前どもと年代的には同年代でございますが、その風貌が「オヤジ」と慕っていた

「勝新」と似てきていたのには驚かされました。



オヤジの勝新が亡くなった後10数年を経た今日にあっても、

アンディはオヤジの「残像」を追い求めて生きているようでした。

オヤジの思い出を語ったアンディの話の中で、

いくつか強い印象を受けたエピソードがあります。



生前、勝新は暇さえあれば夜毎、銀座にくり出していました。

勝新は飲み喰いで他人におごられることが大嫌いでした。

どんな経済的に困窮した時にあっても、

勝新は引きつれた一族郎党の飲み喰い代は全部自分で払いました。



また酒の席でもいつも周囲に気を使って飲んでいました。

誰それは楽しんでいるか、誰それは飲んでいるか、

前後左右に気をつかいながら飲んでいました。ある時

「チョット、楽しそうじゃないねェ」

と勝新がアンディにポツリと言いました。



しかしアンディが見る限りその夜その店で飲んでいる勝新の仲間は

全員楽しそうに騒いでいます。

「どこがです」

とアンディが勝新に問うと勝新は親指を自分の胸の方に向けて差しました。

その指先は勝新の座っている席の後ろの席を差していました。



見ると確に仲間が三人、所在なげにグラスを口に運んでいます。

するとにわかに勝新は席を立ってその後ろの三人組の中に割って入りました。

「カンパイ、カンパイ」と始まってアッという間にその席が盛り上がり、

勝新の放つ当意即妙の冗談で爆笑の渦と化しました。



勝新はどんな場所でも勝新太郎を演じ、たとえ飲み屋であろうとも

あたかも頭の後に目があるがごとく周囲に気を使ってサービスに勤めました。



勝新太郎御一行さまが銀座のクラブのお店を出ると、

サービスをしてくれたホステスや男のスタッフに心付けを渡すのがアンディの仕事でした。

そのチップは一人一万円、と決まっていました。



しかし勝新太郎の経済状態は増々厳しくなっていました。

アンディはチップとして勝新からいつも50万円を預かってサイフに入れていました。

アンディは考えました。オヤジも苦しいときだ、それまでの様に一人1万円でなく

5000円でも充分だろう、と・・・。



そしてアンディは銀行でくずした千円札や5000円札を

バックの中に終いこんでいました。

その夜もオヤジ御一行様はお店で楽しく遊んで店の外に出ました。

オヤジは仲間と楽しく語り会いながら歩道を歩いて行きました。



そして、ふとオヤジは立ち止まり振り返りました。オヤジはその目線の先に

ボーイやホステスにチップを配るアンディの姿をとらえていました。

チップを配り終わってアンディが運転する車の助手席にオヤジが座りました。オヤジが

「アンディ、お前さん、いくらのチップを差し上げたんだい」

と聞いてきました。



アンディはオヤジの前で嘘をついたことはこれまで一度もありません。

またオヤジはたとえアンディが嘘をついても簡単に見破ってしまう眼力を持っています。

まずいな、と思いましたが、ここは正直に話すしかないと腹をくくって

「五千円です」

と答えました。すると

「バカヤロー」

とこれまで一度も聞いたことが無いオヤジの怒鳴り声が車内に轟きました。



驚いたアンディは急ブレーキを踏んで車を停めました。

「オヤジ、すみません」

と頭を下げて素直にあやまりました。勝新はアンディを見て静かに語りかけました。



「お前さんは俺がチップを見栄や道楽でホステスや店のボーイに

渡していると思っているのかい。それは大きな間違いだよ。

オレは授業料を払っているんだ。世の中のこと、人間のこと、

男と女のことを色を教えていただいてありがとうございます。

と感謝の気持で勉強代をお支払いをさせてもらっている、

アンディそのことを忘れて金をケチっちゃ駄目だよ」

アンディはオヤジの言葉を深く胸にきざんだのでした。



勝新が黒澤明監督の「影武者」を降板したことは良く知られるところですが、

勝新とコッポラとの友情は続いていました。

この「影武者」にはコッポラとジョージ・ルーカスが出資者及び外国版の

プロデューサーとして名を連らねていました。



コップラは勝新の座頭市の大ファンでした。

勝新が「影武者」の主役に指名されたのも出資者であり

外国版プロデューサーであったコッポラの意向でした。

「影武者」を降板したことで勝新はアメリカのコッポラに改めて

挨拶に行くことにしました。



なにかいいお土産を、とおおせつかったアンディはデパートに行き

ルイ・ヴィトンのバックを二つ買い求めました。

「アンディ、何をおみやげに買ってきたんだい」

とオヤジがたずねました。



「はい、これを買ってきました」

とコッポラ夫妻用にと買い求めたお揃いのバック2つを見せました。

「アンディ、どうしてこのバックをコッポラのおみやげに選んだんだい」

とオヤジ、

「最新のモデルでアメリカにもまだ出廻っていない高価なものだ、

とデパートの人間が言っていましたので」

とアンディ、

「お前さん、お土産なんというものは高い安いで決めるもんじゃないよ、

相手の立場に立って、何を選んでプレゼントしたら喜んでもらえるか、

相手の立場に立って真剣に考えて、選ぶもんだよ。

お土産はね、心を形にしたものなんだよ。」



それから勝新はアメリカに向かって飛び立つ忙しいさ中を、

浅草や鎌倉まで丸二日間廻ってコッポラへのお土産を選んだのでした。

お土産は戦国時代の若武者の「鎧」でした。

アメリカに渡りコッポラ邸を訪ねました。



コッポラはお土産の「鎧」を見るとブラボーと言って

勝新に抱きつき喜びを現わしました。

そしてコッポラは勝新に是非見てもらいたいものがある、

と自宅に設備していた豪華な映写室に勝新を案内しました。



映像が流れました。撮り終えて編集を終えたばかりの「地獄の黙示録」でした。

コッポラは最後のシーンの編集で迷っていました。

AとB、二つのバージョンを勝新に見せてどちらがいいだろう、と意見を求めました。

勝新は迷うことなくBがいい、と言いました。



かくしてコッポラは勝新の意見を取り入れてBを最後のシーンとして

「地獄の黙示録」の世界公開をしたのでした。

結果はご案内の通り、空前の世界的大ヒットとなったのでございます。

知られざるコッポラと勝新の映画に命を賭けた二人の男の「黙示録」でございます。



あるとき、勝新に

「お前、玉緒のことどう思っているんだい」

との質問をうけました。唐突な質問でした。うろたえました。

仮りにもオヤジと慕う人の奥さんのことです。ハンパなことは言えない、と身構えました。



「お前さんがどんな風に世の中を見ているのか、お前さんの目とはどんな目なのか

知りたくて聞いているんだ、構うことはない、正直に話してごらん」

とオヤジは優しくアンディをうながしました。



正直なところアンディは玉緒のことを心よく思っていませんでした。

オヤジの手の平の上で泳いでいる身でありながら、

世間に向かってはあたかも亭主を自分の手の平の上で

遊ばせているごとき言動をとることに腹を立てていました。

哲学も知力も胆力も人間的魅力も夫婦とはいえ「天と地」ほどの差がありました。



第一にオヤジに優しくない、ことが気に入っていませんでした。

ここはたとえ怒られたにせよハッキリと本当に思っていることを言おう、

と決めてアンディは率直に「嫌いです」と答えました。

オヤジは目を細めて小さくうなずきました。そして

「アンディ、メン鳥がさえずれば国が滅ぶ、という言葉を知っているかい。

メン鳥をさえずらせないためにはどうする、

メン鳥の前ではおとなしくしていること、そうじゃないかい」

と言ってオヤジはフッフッフゥと低い笑い声を洩らすのでした。



ハワイから勝新が帰ってきてしばらく謹慎を余儀なくされていた日々が続きました。

オヤジになんとか陽気になってもらいたい、とアンディは考えました。

父親のもとへ行ってアンディは百万円を借りてきました。

この金をオヤジに渡して以前のようにパァーッと

銀座にくり出して騒いでもらおう、と考えました。



オヤジの前に百万円の束を差し出してアンディは考えてきた嘘をつきました。

「オヤジ、この前久しぶりに競馬をやったら万馬券が当たって二百万円もうけたんですよ。

この百万円はオヤジへの僕からのオゴリです。どうぞ受け取って下さい」

と・・・。



オヤジは

「ふーん、そうかい、それはオメデトウ」

と言って百万円の丸束を黙って見ていました。

そしてその百万円の札束を見ていたままの目を上にあげて

アンディの顔を真っすぐに見返してきました。



オヤジの目はなんともいえない目をしていました。

不憫をかけてすまないね、と心で手を合わせているかのような、

弱い目をしていました、とその目が見る見るうちに力をおびて

いつもの輝きを取り戻してきました。



目が、お前さんの嘘は分かっているよ、オレってそんなに可哀そうに見えるのかい、

と語りかけているかのように見えました。

しまった、オヤジのプライドを傷つけてしまった、

とアンディは心の中で自分が取った行動を反省しました。

アンディはその場で頭を深くたれたまま動くことができませんでした。

オヤジは何でもお見通しだ!オヤジに申し訳なくて涙が出ました。



アンディはオヤジが死んだとき、あのときオレも一緒に死ねばよかった、

こうして何故おめおめと生きているのか、自分が許せない、と声をつまらせます。

遠く日本を離れて上海に来ていても、朝、昼、晩、と思い出すのは

30年間そばにいてつかえてきたあの人のことばかり・・・。

アンディは手の甲で一筋にそって光って流れるものが見える頬をぬぐいました。



60歳を中ば過ぎた友人がいます。彼は編集スタジオを経営する社長でございます。

友人はこのところパソコンの前に座って毎日忙しい日々を送っております。

仕事で、ではございません。自から撒いた種を刈りとるのに大忙しなのでございます。



きっかけは一週間前に彼のもとに届いた一通のメールでした。そのメールの内容は

「おめでようございます。フレンドのあなたさま、五百万円の賞金が当たりました。

早速その賞金を受け取りいただきたく存じます。

つきましては手続きを開始致しますので次のクリックボタンを押して下さい」

というものでした。



欲ボケした友人はメールに導かれるままにマウスでクリックボタンを押しました。

それもドキドキしながらでした。

するとまたしても画面におめでとうございます、の惹句が躍り、

賞金がを送金しますから次をまたクリックして下さいと誘導されたのでした。

友人は欲ボケの上に世間知らずでございます。



大概の人はこんなウマい話が自分のところに舞い込んでくる筈は無く

何かダマされているに違いない、と気がついてとどまるのでございますが、

残念ながらこの友人は「自信家」なのでございました。

「自信家」といっても根拠の無い自信家なのでございます。



自分にはいつかきっといいことが訪れるに違いない、と信じている単細胞でございます。

単細胞はまたしても導びかれるままにクリックのボタンを押したのでございます。

続いて画面は賞金五百万円を受けとりをご希望の会員さまには

3000円をお支払いいただいて会員登録が必要です、

との画面が現われたのでございます。

単細胞でおまけにツルツル頭の友人はさもありなん、とまたしてもクリックのボタンを

押し自からのキャッシュカードのナンバーと暗証番号を書き入れたのでございました。



何がさもありなんでありましたでしょうか、

そのアンポンタンぶりに飽きれるばかりでございますが

画面は変わってまたしても、500万以上当選の会員さまには

特別会員としての年会費5万円の登録が必要でございます。

との表示が現われたのでございます。



ここに至ってツルパゲの会員登録した欲ボケオヤジはダまされた、

ことに気ずいたのでございます。が万事休す、でございました。

キャッシュカードのナンバーと暗証番号を書き入れて

払った3000円の会員費は騙まし取られたままとなりました。



よく見るとその会員費は毎月自動的に引き落とされる約束が付いておりました。

1回きりだと思っていたのに年間3万6000円の会費を払うことを

自動的に承諾させられていたのでございます。

ツルパゲの友人の頭から興奮して湯気が立ちのぼっておりました。

まさしく自業自得のタコ野郎とあいなった友人でございます。



ことはこれで終わりませんでした。

あちらコチラからタコならぬこのカモに向かって

数十通のメールが送られてきたのでございます。

送られてきたメールのなかで当選賞金が一番大きかったものは

1億5000万円ものもありました。



送られて来たのは当選賞金のメールばかりではございません。

「未亡人の遺言をお伝えします。あなたに未亡人のA子さまから、

7億5000万円の遺産を是非お渡しするようにとの伝言をお預かりしております。

つきましては当弁護士事務所まで至急おり返し「受け取り希望か、否かの」

メールを発信して下さい、というものもありました。



友人の欲ボケ大将は性懲りもなくついこのメールにもクリックを押して

反応しかかったのでございました。

騙ます方も騙される方も浜の真砂子状態、いい勝負でございます。



また中には島倉千代子のマネージャーでございます。

折いって本人がご相談したい、と申しております、

との芸能人の名前をかたったメールも到着しました。

オレ妻夫木だけど・・・、松島菜々・・・ですが、小栗クンです・・・と

芸能人をかたった数多いメールのなかに最初からマネージャーと

名乗ったメールでございました。



それに反応しますとマネージャーと称する人間以外に本人の弟、兄、親と称する人間が

変わるがわる誘って来て会員費なるものをふんだくろうというヤリ口なのでございます。

詐欺師の実態は騙ませるのに騙さずにいると

逆に精神的にストレスを抱えておかしくなる、といった精神病患者でございます。

こうした精神病患者のとっておきの小道具として今日ケイタイやインターネットが

悪用されているのでございます。

友人のところには毎日、あの手この手の50通もの迷惑メールが届き続けております。



本来ならば文明の利器として私達の生活を豊かにしてくれる筈の

インターネットやケイタイを詐欺の道具として悪用し、

我が世の春をおう歌している不届き者集団があります。

ケイタイゲームの「GREE」の一派でございます。

この詐欺集団、公共の電波をつかって相も変わらず「無料」ですの

「引っかけ商法」に余念がないのでございます。



小、中、高生の子供たちの間に被害者が続出しております。

子供たちはまさか天下のテレビ局が詐欺の片棒をかついでいるとは

夢にもおもっていません。

「無料です」とテレビで言っているから本当に無料なんだろうと騙されて、

気がつけば有料の会員登録をし、ついでにオプションの高額なゲームにまで

手を出してしまっているのです。



この世に無料なんて「公園の炊き出し」でもあるまいし、

何一つ存在する筈もないのに「GREE」の犯罪集団は以然として

「嘘」を公共の電波を使ってはタレ流し、アコギな商法をして恥じることがありません。

かかるオレオレ詐欺や迷惑メールの進化形の詐欺師どもを看過している

携帯キャリア、電通、テレビ局、それに繁ながる大手新聞社の責任は重大でございます。



金のためなら子供たちの魂を吸っても平気なのか守銭奴ども!!の

携帯キャリア、電通、テレビ局、大手新聞社どもめ、でございます。

なにせ「GREE」商法は元手いらずでございます。

その収入の8割を宣伝に注ぎこんでもまだ「丸もうけ」でございます。

物を作り、それを一つ一つ流通に乗せて店頭で売っていく、

という商売の王道をコツコツと歩んでいる、

多くの勤勉な労働者や中小企業の経営者にとって

この「GREE」のようなITの「焼太り」の存在は、

誠にもって労働意欲をそがれて不愉快千万でございます。



楽天やYahooを利用して利益を追求できなければ商売人にあらず、

の風潮は真面目に商売をしている人間にとって大いなる喪失感となるものです。



インターネットやケイタイの普及が日本経済にもたらした影響は

果たしてどれほど大きなものでしょうか、ケイタイが1億台以上も普及し、

インターネットの光ケーブル網が全国に張りめぐらされた現状にあっても

日本の国民総生産は20年前と比べてほとんど変わっておりません。

すべては幻想なのです。幻想につけこんで「GREE」のごとき

不呈の輩が跳梁跋扈しているのでございます。



金のためならなんでもやりますの携帯キャリア、電通、テレビ局、

そして「GREE」の詐欺を探知していながら系列のテレビ局に

思んぱかってダンマリを決め込んでいる大手新聞社と報道機関、

罪深き者たちでございます。



インターネットやケイタイの

「あんまりです」

の嘆きの声が聞こえるではありませんか。





ラジオデイズの公開収録に出演致します。
お時間がありましたら是非お立ち寄り下さいませ。
あなたさまのご来場をお待ち致しております。


〜ラジオデイズ銀座ナイツ〜
何かとお忙しい師走の夜、ラジオデイズゆかりの出演者による、公開収録が行なわれます。
「声には人の体温がある」がラジオデイズのキャッチフレーズですが、
是非、体温を感じに銀座にお出かけ下さい。


ラジオデイズ銀座ナイツ
村西とおる・釈徹宗の「色即是空」第6号 公開収録@銀座
日時:12月9日(木) 18時30分(開場:18時)
出演:村西とおる(AV監督)、釈徹宗(僧侶)、平川克美(ラジオデイズプロデューサー)
聖なるものと性なるものの対話。「色即是空」は、人気僧侶と、稀代のエロ事師が、
人生の楽しみ悲哀、快楽、不条理について語り尽くす空前の対談です。
生きる喜びと智慧の実、穏やかな諦念が、癒しを与えてくれます。


入場料:2000円(ワンドリンク付)
チケット購入はラジオデイズサイト・イベントページから・・・
http://www.radiodays.jp/community/list_event【クリック】
収容人員に限りがありますのでできるだけお急ぎ下さいましてお申し込み戴ければ幸いです。


開催場所:カフェ・アンデパンダン銀座
中央区銀座6−7−18デイム銀座2F
(並木通りを挟んで、銀座風月堂ビル斜め前)
http://eitarohmiyajima.net/map.html【クリック】


主催:ラジオデイズ
協力:カフェ・アンデパンダン銀座


尚、当日ご来場のお客さまにはもれなく
特製「Fカップオッパイ」
特製「絶頂オイルボトル」
特製「村西とおるの101回イカせまくりグッズDVD付」
のいずれかをプレゼントします。ご期待下さいませ。





ラジオデイズの番組に出演致しております。

番組のリンクは下記にございます。
・釈徹宗・村西とおるの「色即是空」対談【クリック】
・プロフィールと前回の対談【クリック】





















〜〜最新映像作品のご紹介〜〜

THE真正中出しショータイム4

主演:浜崎りお

監督:村西とおる



奇跡のコラボ「村西とおる×モブスターズ」

下記画像を【クリック】してモブスターズでご覧ください。





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