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お詫びとご報告

まず初めに、この度は、私たちが作成した本によって、ご不快な思いをたくさんの方にさせてしまったことを、心からお詫びいたします。

 

ここに今から書くのは、誰かを叩きたいとか、晒したいとか、そういうことではなくて、声なき瞳で見守って下さっている方や、心痛めて下さっている方に、見苦しくも説明したいと思ったからです。これを書くことでもっと、この「炎上」と呼ばれるような事態が悪化するかもしれません。でも、「あなたの言葉で」と言ってくださった方がいたので、書いてみようかと思います。

 

ツイートでとある方が書いていた通り、当初オフ活動をしたことがない私が、仲良くしてくださった方に「本を出さないのですか?」と訊きました。すると、その方は「海外暮らしだからできない。できればやりたい」とおっしゃいました。私は「事務的な事なら請け負うから、やりませんか」とお誘いしました。そこから、五人が集まりました。みんな自分の文が紙になったことがなかったので、たくさん話し合いながら、どんな本にしたいかなあと意見を出し合いました。その中で「仲の良い絵師さんにイラストを寄稿してもらえたら、素敵になるのでは」という案が出て、今回ご参加いただいた絵師さんたちにお声をかけました。

 

なので、ツイートで書いていた通り私たちの中では「アンソロジー」ではなく「合同誌」でした。私は「アンソロジー」という言葉に、これほどまで重大な責任が含まれるのだとわかっていませんでした。金銭的負担や、作業もみんなで割り振って、いろいろやろうね、と話し合いました。連絡など、五人が同時に動くとわかりにくくなるから、窓口として私が代表してツイートで宣伝したり、拡散をお願いしていました。

 

サンプルを作成した時、私含め主催側には「分量的に小説本なので、絵師さんの名前をこれみよがしに使ったら申し訳ないなあ」という気持ちがありました。1ページの寄稿なのに、さも、この人の作品がウリです! とするのは失礼なのでは、という思いからイラスト、マンガのサンプルを載せませんでした。また、購入してくださった方への特典です、とその際絵師さんたちにはご説明させていただきました。仮に逆の立場で「あなたの小説は特典なのでサンプル載せません」と言われたら、私は大変名誉なことで、嬉しいなあ、と思うという発想からでした。

 

決して絵師さんたちをないがしろにしている、ということはありませんでした。ですが、「アンソロジーっていうのはサンプルがあるものだ」と教えていただいたので、なるほど、と五人とも理解し、仕事の分担として、五人のうち一人がイラスト付きのものを作成してくれました。ここでも、アナウンス担当が私だったので、私が周知するよう手配しました。

 

 

入稿に関しては「小説原稿にあわせて、A5判でください」とお伝えしておりました。トンボはなくてもよい、という印刷所さんの仕様でしたので、そのままお伝えしました。A5判の小説原稿と、合体で入稿をしましたので、原寸大入稿です。1ミリの余白は「原寸大入稿」による全ページ共通の仕様です。 

私がPDFに変換した原稿をクラウドにあげて、五人全員で一週間程度時間を取り、チェックをしました。しかし、不備には誰も気づくことが出来ませんでした。

 

あまりにも説明不足である、無知である、というお叱りはその通りだとしか言いようがございません。その点に関しては、申し開きすることなどできないと思っております。できあがった原稿をご本人たちに確認していただく、というひとつの手筈を踏んでいれば、と後悔してもしきれません。本当にご迷惑をおかけしました。

 

また、今回、対応が遅いというご指摘をいただきました。本の制作に関して非常に無知であることが遅まきながら判明したので、私たちは「寄稿してくれた方がどうしたいのだろうか」ということを必死で考えました。なかなか五人で話し合うタイミングがそろわなかったり、お返事がズレてしまったりして、目に見えて動き出すのが遅くなってしまった、という言い訳だけさせてください。

 

「ペーパーを挟めばいいのでは」

「いや、ペーパーを挟まれると逆に自分のページがミスだと知らしめられて辛いのでは」

「編集のミスであることを、不備がありますとだけ書くのは失礼なのでは」

「不備があっても、その人の作品を見る、内容の把握に差し障りがないことは可能であると、きちんと示す方がいいのでは」

様々な意見を多方面からいただき、どれがよいのかずっと考えていました。

 

信販売はもうせずに、絵師さんのお気持ちが晴れないのなら、破棄しようかという話もしました。水面下で、という言葉を使ってよいのならそういう動きをしていたのです、とだけ言い訳します。

 

その後、ペーパーを挟む、キャプションに書く、などすれば頒布を続けてもよい、というお返事をいただきました。全体のDMでは、絵師さんたちから上記の入稿の方法に関して質問もいただき、お答えもしました。「承知しました」というようなお言葉をいただいておりましたので、安心していたのです。

 

また、告知アカウントは寄稿者の方から「作ったらどうか」とご提案をいただいていたのを思い出し、なるほど、こういう事態になったら、情報の発信を明確に一括できたほうがよいのだな、と考え作成いたしました。謝罪のブログのページも、アンソロジーの主催を多くなさっている方、何人かに無理言ってお手伝いいただき、作成しました。既に買っていただいた方への周知はその方法がいいと考えた結果です。

 

また、常に五人で話し合ってきたのに、「かずささんだけ叩かれてる」「かずささんだけ謝ってないか」というお声も頂いたので、私は「五人全員でやってます」「みんなちゃんとわかってるんです」と伝えたくて、私たちが始めたコンセプトに立ち戻るつもりで、主催一同という表記にしました。

勝手ですがほかの四人が非常に私生活において多忙を極めている時期だったので、それで少しでも負担が減れば、と考えた結果でした。

 

それが、私が逃げている、という風に見られてしまったのか、と今回お言葉を拝見していてなるほどと思いました。守る部分が違ったのか。そしてそれが、真摯に対応していない、となってしまったことを申し訳なく思っています。

 

以上が概略です。

ご説明が遅くなったことをお詫びいたします。私は、こういう「気持ち混じりの裏事情」をしゃべるのは酷くみっともないことだと思っていたからです。

 

繰り返します。印刷のミスを起こしてしまったことや、「アンソロジー」という言葉の重みを知らなかったことに関して、私は本当に申し訳ないと思っています。どうすれば一番いいのか、ずっと考えています。絵師さんたちが納得する形はなんなのか五人で話し合いも続けました。でも同時に、友人たちを守りたいとも思っていました。それが、この中途半端な結果を招いた。自責の念でいっぱいです。

 

今後もアカ消しなどはせず、告知用に使っていきたいと思います。仲良くしたいなあと思う人がたくさんいたんですが、自業自得です。

 

また、ご参加いただいた絵師さんたちに、ひどく不快な思いを残してしまったこと。それだけは本当にお詫びしてもしきれるものではありませんので、アカウントを残し、告知用とするという方法で、私なりに活動を自粛させていただきたいと思います。ピクシブで私と言う個人を抜いて作品を見ていただけるなら、それが全てだと思います。もし今回の件で私を含め作品に嫌気がさしてしまったら、それは間違いなく作品の力が足りないだけです。精進します。 

 

知識不足の私の思いつきに、最後までのってくださったほかの四人にも本当に感謝しています。こんな結果になってしまって、自分の読みの甘さとふがいなさに羞恥で死にそうですが、それでも一緒に話し合ったりわいわいしていた時間は、とても楽しかったです。

 

そしてこんな未熟な私が、ただ勝手に転んでるだけなのに、温かい手を差し伸べてくださる方々にも心からお詫びと御礼申し上げます。ひとつずつ反応して直接お礼を申し上げたいのですが、恐らく私と関わることがメリットにならないと思うので、自粛いたします。ただ、言葉にならないくらい励ましてもらっております。感謝してもしきれません。そんな方の心を痛める結果を引き起こした自分に、最高に腹が立ちます。

 

この度は、多くの方のタイムラインを汚すような結果を招き、重ね重ね申し訳ありませんでした。趣味の中で、好きなものを集めた本を作りたい。そういう気持ちだけでは、生半可にやってはいけないことだったのだと学びました。

引き続き対応は考えてまいります。

 

長々と失礼いたしました。

 

※一部変更しました(4月4日)。