韓国が実効支配している竹島(島根県隠岐の島町)の地図で、国土地理院が地名11カ所を新たに採用し、10年ぶりに更新したことが4日、分かった。1日付。町民への聞き取り調査に基づき、漁師たちが使っていた名称を町が申請した。
国土地理院によると、2007年に「西島」「東島」とした地名を町民になじみがある「男島」「女島」を主とする表記に変更し、新たに湾や小島の名称9カ所を追加した。2万5千分の1の地形図はうち7カ所の地名を記載、電子版「地理院地図」では11カ所全てが見られる。
「なじみがある名前に変えて」との町民の要望を受け、隠岐の島町が12年に漁師の子孫らを対象に調査を開始。国土地理院と協議を重ね、今年3月21日に申請した。
同町竹島対策室の担当者は「かつて使われていた地名が地図に反映された。隠岐の島の一部であることを残していくために有効だ」と話した。〔共同〕