[PR]

 JR東日本は4日、上越新幹線で使っている2階建て車両「E4系」を、2020年度末までにすべて新型車両「E7系」に入れ替えると発表した。E4系は計23編成184両。01年から導入されたが、老朽化が課題になっていた。これで2階建ての新幹線は姿を消すことになる。

 E4系は1997年に東北新幹線でデビュー。長野新幹線の臨時列車にも投入されたが、順次置き換えられ、12年以降は上越新幹線でのみ走っている。

 E7系への入れ替えは18年度から始める。全席に電源コンセントがつき、客室や通路に防犯カメラも備える。E7系は1編成12両で走り、乗客定員は924人。同社の冨田哲郎社長は4日の記者会見で「車両の形式をそろえることで輸送の効率性が高まり、メンテナンスも楽になる。ダイヤ調整や増発などで輸送力を確保したい」と話した。