「IATA(国際航空運送協会)に加盟している航空会社であれば、例外はあるかもしれませんが基本的に一度発券されたチケットは帰りも乗ることができます。問題なのはLCC(格安航空会社)の場合です。IATAに加盟していなければ、発券済みでも帰りの便をキャンセルされている可能性があります。どちらの場合でも、到着したら空港を出る前にカウンターで帰りの便の予約を確認してみましょう。もし予約がなかった場合は、その場で購入するか、現地の旅行代理店を探して予約をとることになります」
「予約しているホテルへ行くリムジンバスがあるかどうかを、空港内のカウンターで聞いてみましょう。なければタクシーで向かうことになりますが、自分でタクシーを拾うより、空港内にタクシーサービスカウンターがあれば利用したほうが安全です。それでもタクシーの中では寝ないこと。日中であっても気を抜くのは禁物です」
「空港に着いた段階で、予約がとれているかを電話で確認できれば一番です。確認して予約が取れていなかったら取り直すか、空港のホテルサービスカウンターで別のホテルを予約できます。しかし、電話もできない、助けてくれる人もいないという場合は、直接ホテルに行って筆談や身振り手振りで交渉したほうが伝わります」
「本来であればすでに旅行客はツアー代を振り込んでいるので、ホテルが日本の旅行会社に取り立ててくれればよいのですが、間に現地の旅行社が入っている場合は日本の旅行会社の話をしてもホテル側にもどうにもならないことがあります。支払いが二重になってもいいから泊まりたいという場合は、とりあえず現状を言ってディスカウントできないか、または安い部屋はないか交渉してみましょう。もし手持ちの現金やクレジットカードがない場合、パスポートのコピーを渡して『帰国後、払う』とダメ元でお願いしてみてください。現地で払ったお金は戻ってこない可能性が高いと言われていますが、念のためレシートをもらっておいてください」
〈手持ちのお金がない場合:クレジットカードのキャッシングと日本からの送金方法〉
「出発前に、お手持ちのクレジットカードに海外でも現金を引き出せるキャッシング機能がついているかを確認しておいてください。先進国ならスーパーマーケットでもカード払いができますが、後進国ではそうはいかず、現金が必要です。
ツアー客の中には、飛行機も宿泊も食事も先に払ってあるという安心感からクレジットカードを持たずに来る人や、ホテル代や飛行機代を払うほどの現金を持ち合わせていない人もいるかもしれません。その場合、日本から送金してもらいましょう。日本の各銀行によって現地の取引銀行が違うので、現地のどの銀行で受け取ればいいかを日本のご家族に確認してもらってください。もしくは、現地の日本大使館に行けば教えてくれるはずです」
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