ここから本文です

あの芸能人は本当にゴリ押しされているのか

東洋経済オンライン 4/4(火) 6:00配信

 清水富美加さん、細川茂樹さん、山本裕典さんなど、今年に入ってタレントと芸能事務所の契約をめぐるトラブルが続いています。それ以前から、のん(能年玲奈)さんやSMAPの騒動もあっただけに、一般層の芸能事務所に対する不信感は募る一方。かつてはタレントに向けられていたバッシングも、最近は芸能事務所が標的になるケースが増えています。

 なかでも多いのは、「ゴリ押しするな」というバッシング。特に大手芸能事務所への「特定のタレントばかり推すな!」「実力や需要のないタレントを押し売りするな!」などの批判が目立ちます。

 ただ、批判の中には、「言われても仕方がないな」というだけでなく、「これはゴリ押しではないのに」というものも少なくありません。そもそも、芸能界におけるゴリ押しとはどんなものなのでしょうか? 

■「この人は伸びる」見立ての違い

 最初に挙げたいのは、芸能事務所の事情。営利事業である以上、営業戦略や売り上げ目標が存在しますし、その意味で「特定のタレントをプッシュする」のは生き残っていくうえで当然のことです。

 芸能事務所が「露出が多い=人気者」というイメージの定着を狙っているのは間違いありませんし、それが気に障ってゴリ押しと言う人が多いのでしょう。しかし、芸能事務所を経営するうえで欠かせない“おカネの稼げるタレント”を育てるためには、幅広い年齢層への認知が必要であり、大量露出を確保しようとするのは仕方がないのです。

 そもそも芸能事務所は、才能や伸び代のあるタレントを見極めて、メディアにプッシュ。成長と認知度アップを図りながら稼ぎ頭(スター)を育てることで、他のタレントたちを支え、事務所を経営しているのです。

 また、一見ゴリ押しに見えるタレントでも、芸能事務所は無条件でチャンスを与えているわけではありません。レッスンや勉強を促すほか、オーディションも受けさせていますし、マネジャーたちは地道な人脈作りと営業を重ねています。

1/4ページ

最終更新:4/4(火) 6:00

東洋経済オンライン

本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン