モスクワに次ぐロシア北西部の大都市サンクトペテルブルクで起きた地下鉄の爆発。現地にはプーチン大統領も滞在中で、テロとの戦いを最重要課題とするプーチン政権には打撃となる可能性がある。
爆発が起きたサンクトペテルブルクは、プーチン大統領の出身地だ。しかも大統領はこの日、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談のためにこの街に滞在していた。そのタイミングを狙ったかのような爆破テロには、政権を揺さぶる狙いがあったとみられる。
プーチン氏は、爆発の直後、予定通りルカシェンコ氏との会談に臨んだ。テレビで報じられたその表情は硬い。手を前に置き、右足の先を細かく上下させるなど、衝撃を受けた様子がありありと映し出された。
プーチン氏は、死者や負傷者とその家族にお見舞いの言葉を述べた上で、すでに治安機関の担当者と意見交換したことを明らかにし、「原因について語るのは時期尚早だが、テロを含むすべての原因を検討する」と述べた。
ロシアでは来年3月の大統領選…
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朝日新聞国際報道部