どうも。以前シーシェパード関係の話であまりよくない意味で有名になったくじらの町太地町に行ってきました。
太地町ってクジラ漁の話とかであんまりいい印象を持っていない人もいるかもしれないんですが、実はかなりすごい技術を持った町なんです。
太地町はイメージの通りイルカ漁・クジラ漁の町なんですが、捕まえたイルカを食用にせず教育して世界の水族館などに向けて販売しているんですね。
で、その捕まえてから販売までの期間でイルカを生け簀でストレスを与えずに、かつうまくトレーニングを施す技術があるのは太地町だけ。
と言われています。これだけでどれだけこの太地町がすごいのかが分かってもらえたと思います。
今回はそんなくじらの町、太地町にあるくじら博物館に行ってきました。
クジラ博物館外観
実は僕、このクジラ博物館に小学生のころに一度だけ来たことがあるんです。その時はめちゃくちゃ大きく見えましたが、、、
今見るとそこまで大きくないですね。
それでも壁に書かれたクジラの絵は印象的です。一般的なかわいらしくて潮を吹いてるイメージとは違いもっとリアリティにこだわった絵が描かれています。
入口はこの絵のある面のすぐ下にあるので迷うことはないでしょう。入館料は大人1名で1300円でした。
クジラ博物館内部1階
さて、入口から入ると早速売店があります。クジラやイルカ関係のグッズがたくさん販売されていますが、今回はグッズに焦点を当てずに足早に奥に向かいます。
なんせ売店からちょっと奥にクジラの骨格標本があるのです。全部本物だそうです!!
これはどうしたって売店よりもこっちが気になってしまうのは仕方がないことですよね。
ちなみに標本は5体が飾られてあってセミクジラ、ホッキョククジラ、コククジラ、イチョウクジラ、シャチです。
一番目を引くのはやはり一番大きいセミクジラの骨格標本ですが他の標本も見応え抜群でした。
そのさらに奥には昔の太地町で行われていた原始的な古式の捕鯨を再現したジオラマが展示されています。
ガラスの壁の向こうに展示されているので近づいてみることはできませんけどね。
クジラ博物館内部2階
個人的にはこの館内2階が生物好きな人にとっては一番楽しめるんじゃないかと思います。
内臓の展示などがあって少しグロテスクなものも多かったんですけどね。以下そういう写真も含まれますので苦手な方は飛ばしてください。
さて、館内2階の展示はクジラの生物学的な展示です。例えば内臓や幼体のホルマリン漬けなどが展示されているのですが、これがなかなか面白いのです。
だってそうでしょう。クジラの舌や心臓なんて見る機会は普通ありませんし、幼体とはいえそこそこ大きなサイズのホルマリン漬けを展示しているところなんて日本でも数は知れているでしょう!
もしかしたらここだけの可能性もありますし。
正直クジラのいろんな部位を見ているだけでとても楽しかったです。これだけの展示ができるのもこの博物館が対象をクジラのみに絞り込んでいるからでしょうね。
もちろんクジラの部位の展示だけでなくて他にも展示として面白いものが展示されていました。
時期限定かもしれませんが世界のクジラのことについてやクジラの祖先に関する展示は思わずへぇーと唸ってしまいましたね。
あ、ちなみに階段で2階にあがると1階では見上げるだけだったクジラの骨格標本を横から見ることもできます。位置によって見づらい展示もありますが、それでも横から見た標本は迫力たっぷりでしたよ。
クジラ博物館内部三階
館内の一番上でされている展示はクジラ漁に関する展示になります。
申し訳ないんですが2階で十分に満足してしまったためあまりしっかりと見ていません。
よくわからなかったですが漁に使った刃物や、途中でやってきた海外からのクジラ漁の技術に関しての展示がありましたね。
英語苦手なのでそういう展示が出た時点で読む気をなくしてしまったのですが滅多にいけない場所にある博物館なのでせっかくなら気合入れて読んどけばよかったかなと若干後悔気味です。
屋外クジラショー
どこの水族館でもよくイルカショーは行われていますがなんとここではクジラショーが行われます。
場所は館内から外の海側に出てすぐあるシロナガスクジラの標本の前です。残念ながらこのシロナガスクジラの標本は実物の骨格標本ではないんですけどね。
ショーはゴンドウクジラ(種は忘れました。すみません)がやってくれるんですがなんだかイルカに比べて動きが重たいような笑
体系も違うし仕方ないのですがもっとスタイリッシュなのを見たい方は素直にイルカショーを見た方が楽しいかもしれません。
クジラ博物館ではイルカショーもやっていますので。
逆に珍しいものが見たい人はきっとこのクジラショーを見ると満足できると思います。僕は大満足でした。
せっかくイルカとクジラの話題が出たので書いておくことにしましょう。
質問です。イルカとクジラの違いってなにかご存知ですか?
A.実はクジラとイルカは同じです。違いは特にありません。
クジラの仲間は口の中にヒゲや歯があるかどうかでヒゲクジラ類とハクジラ類の2つにおおまかに分かれるのですが、そのハクジラ類の中で小型な種のことをイルカと呼んでいます。
つまりイルカはクジラの中の一つのグループの呼び名であって、そもそもはクジラであるという事です。
まあ、この内容って屋外の看板に書いてある内容なんですけどね(´・ω・`)
屋外展示室
時期によって違うみたいですが今回は企画展でむなびれのあるバンドウイルカについての展示がされていました。
むなびれがあるだけで展示企画が組まれるほど珍しいのか?と思ったそこのあなた。
珍しいんです!!
本来バンドウイルカにはむなびれはありません。
これは進化によって退化していったからなんですが、なんらかの変異によってこのむなびれを持ったイルカが生まれてきてしまった、そして発見されたということなのです。
例えるなら尻尾を持った人間が発見されたのと同じようなものです。細かいことを言い出せば全く違いますが、退化した器官が復活している個体という意味では同じなのでこれで勘弁して下さい。
細かい資料はこちらにあるので興味のあるかたはぜひこちらからどうぞ。
なんとなくですが今回は面白い展示に当たれた気がしますね。ちなみに小学校の頃に来たときはラッコが泳いでたんですよね、ここ。
マリナリュウム
要は水族館です。普通は水族館の方がメインになるのですがここは逆。
他の展示やコーナーが素晴らしすぎて水族館に来ると拍子抜けするレベル。
なんだか小学生の時に来た時より泳いでる生き物が減っているような...。昔はエイとかも泳いでたんですけどね。
サクッと目当てだったアルビノのバンドウイルカを見て撤退します。
写真?そんなのありません。7dに水族館撮影を求めるのは残酷すぎます。
クジラの餌やりコーナー
本当はやるつもりはなかったんですけど白いゴンドウクジラを見て気が変わりました。
もっと近くで見たいと思ったので餌やり体験をすることに。
200円で手が触れられる距離まで近づけるなら安いもんです。めちゃくちゃ可愛かった!!
本当は他のクジラやイルカも見るべきだったんでしょうけどずっと白いゴンドウクジラに餌やってました。
えこひいきはいけないと思うんですが可愛いものは仕方がないですね。いやぁ、可愛かった。
ちなみにこのコーナー、ふれあいコーナーといって事前に予約すればイルカと一緒に泳いだりできるそうです。時期はちょっと限定されてますけどね。冬季は無しです。
子供に珍しい思い出を作ってあげたいと思っている親御さんには絶好のサービスかもしれませんね。
最後に
言う事はありません。大満足でした。
正直1300円でこれだけの展示が見られるのは素晴らしいと思います。もう一回行きたい。
ここからはおまけになるんですが、クジラ博物館の外にはクジラを扱っている定食屋さんがあります。クジラ丼とかもありましたね。
この時あまりお腹が空いていなかったので簡単に食べられそうなクジラの串カツを買っていくことに。
せっかくなのでクジラ博物館から100mくらいの海沿いに飾られている捕鯨船を見ながら食べてきました。
...味はちょっと塩が効きすぎてたかなって感じです。鹿児島の甘い味付けに慣れてしまった僕には少し刺激が強すぎたような。