ニューヨーク・タイムズ
2017年4月3日18時42分
ネット通販大手のアマゾン(Amazon)が、米メリーランド州ボルティモアに商品管理倉庫を新設した。ボルティモアは仕事のない低学歴者たちが多く、貧困と不況にあえいでいる。その市に一条の光が差し込むように、アマゾンが倉庫の新設にともない、3千人の正規雇用をすると発表したのだった。
発表は1月12日。アマゾンは同時に、向こう18カ月内に10万人の新規雇用計画を明らかにした。ボルティモアと、他に少なくとも70カ所の商品管理倉庫で新規雇用が増えることになる。
そのボルティモアから15マイル(約24キロ)ほど郊外に目を移すと、がれきと化したオーイングズミルズ・モール(Owings Mills Mall、訳注=1986年開設、155店が出店していた)が無残な姿をさらしている。最後まで残っていた中核店のメイシーズ(Macy’s)とJ.C.ペニー(J.C.Penney)が閉店した後、2016年秋からモールの取り壊し作業が進んでいる。
ボルティモアのこの二つの対照…
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朝日新聞国際報道部