PDD-NOSとは、Pervasive Developmental Disorder Not Otherwise Specified の略で、特定不能の広汎性発達障害のことです。
広汎性発達障害の特徴が見られるものの、医学的な診断基準を満たさないものを指します。
アメリカ精神医学会が発行する『DSM-Ⅳ-TR』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第4版テキスト改訂版)により分類された障害の一種です。
しかし2013年、改訂版である『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)によって、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害というカテゴリに変更されました。
画像引用:LITALICO発達ナビ
PDD-NOSは広汎性発達障害のグループに属する障害ですが、アスペルガー症候群や自閉症スペクトラム障害とは何が違うかご存知ですか?… https://t.co/seOd76fcPb
— LITALICO発達ナビ (@litalico_h_navi) November 25, 2016
『DSM-Ⅳ-TR』によるPDD-NOSの定義は、
対人的相互反応の発達に重症で広汎な障害があり、言語的または非言語的なコミュニケーション能力の障害や常同的な行動・興味・活動の存在を伴っているが、特定の広汎性発達障害、統合失調症、失調型パーソナリティ障害、または回避性パーソナリティ障害の基準を満たさない場合に用いられるべきである。例えば、このカテゴリーには“非定型自閉症”――発症年齢が遅いこと、非定型の症状、または閾値に達しない症状、またはこのすべてがあるために自閉性紹介の基準を満たさないような病像――が入れられる。
しかし、『DSM-Ⅳ-TR』による基準は最新のものではないため、『DSM-Ⅳ-TR』以外の診断基準が適用されることが多くなっています。
・『DSM-5』におけるPDD-NOS
『DSM-Ⅳ-TR』の改訂版であり、2013年に発行された『DSM-5』において、PDD-NOSは自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害というカテゴリに変更されています。
画像引用:LITALICO発達ナビ
・『ICD-10』におけるPDD-NOS
世界保健機関(WHO)が定める『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)(以下、本文中の表記は『ICD-10』とする)という診断基準では、『DSM-Ⅳ-TR』におけるPDD-NOSは非定型自閉症、他の広汎性発達障害、広汎性発達障害,特定不能のものという3つのカテゴリーに相当するとされています。
画像引用:LITALICO発達ナビ
PDD-NOSの診断を下すには、2つの条件を満たす必要があります。
1.広汎性発達障害にみられる症状がある
2.広汎性発達障害に含まれる他の障害カテゴリー基準に当てはまらず特定できない
1.については次の3点が条件となります。
・対人関係・社会性の障害
・コミュニケーションの障害
・特徴的なこだわりや興味
2.については次の4点の特徴が「当てはまらない」ことが条件となります。
・自閉症
・アスペルガー症候群
・レット障害
・小児期崩壊性障害
PDD-NOSはその名の通り、原因の特定は不可能とされています。
脳機能の障害が関係していると言われますが、先天的な要因と後天的な要因が複雑に影響しあって発現するという説が現在は主流です。
一方、親のしつけや愛情不足など、かつて言われたような説は医学的に否定されています。
早めに症状に気づくことで、早い段階で医療機関や発達支援センターの支援に繋がることが出来ます。違和感を覚えたら地域の発達支援センターに相談することが大切です。
専門家や支援機関から本人に応じた支援を受け、自分らしい学び方や生き方を見つけられるよう応援していきましょう。
via:ウーマンエキサイト