この記事が掲載されるときには、私は41歳の誕生日を迎えたところです。
女性が何かしらいいことがあったときに自分へのご褒美に何かを買うというのがありますが、見るからにおっさんである私も誕生日を自分で祝うために奮発してみました。
それが今回紹介する、サントリーのシングルモルト山崎 リミテッドエディション2015です。
山崎のリミテッドエディションは2014年に最初のボトルが限定販売され、好評を得たことから2015年も限定販売されました。
リミテッドエディションはノンエイジであるものの、使用している原酒はポート樽、シェリー樽原酒の20年ものを使用しており、気合の入れ方が半端ではありません。
これらの熟成された原酒に、アメリカンオーク樽で熟成された若い原酒をヴァッティングすることで、若さと成熟さがまじりあった仕上がりになっているようです。
ボトルのデザインも気合が入っており、山崎のロゴは金色の吹き付けプリントがされているほか、裏には山崎蒸溜所のポットスチルのイラストが描かれています。
定価は1万円ほどですが、発売は5月であったため、半年経過した時点では入手不可能かと思いましたが、まだ通販でも在庫は残っていて、販売価格も12000円台からとさほどにプレミアが付いていませんでした。
ということで、見事にGETに成功しました。
今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、駅色は比較的濃い目の琥珀色で、香りはブドウとバニラの香りが感じられます。
口に含むと、口の中でブドウや青りんご、ピートの香りがいっぱいに広がり、そのあとでバニラ、バナナ、はちみつ、ライムの香りが追いかけていきます。そして最後にはカカオ、樽のウッディさも感じ取れます。
味わいは酸味がメインで、あとから甘さも加わります。
とても香りが豊かであるものの、ストレートでもアルコールの刺激、辛さがなくて比較的飲みやすくなっています。
次にロックにしてみると、はじめはストレートのようにブドウ、青りんご、ピートの香りが広がるものの、その後のバニラやはちみつなどの香りは抑えられ、少し淡白になった印象があります。
味わいも酸味が強くなって、甘さはさほどに感じられません。
一方で加水されていくと、全体的な香りは希薄になるものの、味わいは甘さを感じ取れるようになって、ウイスキーになれない人でも飲みやすいと感じられるでしょう。
全体的に見れば、長期熟成原酒を使った限定品だけある、豊かな香りが印象的です。
香りや味わいに荒々しさを感じる12年と比べても明確で、ストレートであっても穏やかさを感じられ、アルコールに強い人だとスイスイとついつい飲んでしまうほどのスムーズなウイスキーに仕上がっています。
ロックでは少々力不足に感じる印象はありますが、ストレート、ハーフロック、水割り、ハイボールだと香りや味わいのバランスが良く飲みやすい印象です。
先述したとおり、まだまだこの執筆時点ではプレミア価格もさほどついておらず入手可能ですので、本当に大切な人への贈り物としてうってつけではないかと思います。
<個人的評価>
・香り AAA: 先にブドウ、青りんご、ピートの香り、あとからバニラ、バナナ、ライム、はちみつ、ライム、最後にカカオ、ウッディととても豊か。
・味わい AAA: フルーツのような酸味がメインであとからはちみつをかけたバニラアイスのような甘み。ストレートでもアルコールからくる辛さがなくて飲みやすい。
・総評 S: サントリーらしく日本人受けしやすいものの、スコッチ好きにも納得できるほどの香り豊かで穏やかなウイスキー。
<追記>
奇しくも私の誕生日である11月27日で、我が父が72歳で亡くなりました。
死因は十二指腸がんでしたが、診断時には糖尿病の他に肝硬変もかなり進行していて体力が衰えていて、手術だけでなく抗癌剤の投与や放射線治療もできず、ただただ死を待つだけでした。
26年前から稼業を継いでサラリーマンのように外で働くことが殆どなくなって以降、朝から深夜まで酒を飲み続ける毎日でした。
アルコール依存症による禁断症状こそなかったものの、禁酒を強いろうとすると家族であろうとも怪我も厭わないほどの暴力を振るうレベルでした。そのために止めることもできなかったのは事実です。
また、十分な健康診断も受けていなかったこともあって、がんの発見だけでなく肝硬変の進行も十分な確認ができませんでした。
酔っ払うため、飲酒によるホンワカした気分に浸りたいために飲むような事になれば、父のような悲惨な最期を遂げてしまいかねないでしょう。
私はそんな父を反面教師にして、香りや味を楽しむためにウイスキーなどを飲むことを信条にしています。
ある程度飲むと睡魔が襲ってくることでストッパーになっているところもありますが、日中や深夜遅くには一切飲まないなど、飲む量と時間帯を決めて飲むようにしています。
これを読んでいる皆様にも、飲酒については一定の節度を持って飲まれることをお願いしたいと思います。
また、健診なども定期的に受けるようにしましょう。
女性が何かしらいいことがあったときに自分へのご褒美に何かを買うというのがありますが、見るからにおっさんである私も誕生日を自分で祝うために奮発してみました。
それが今回紹介する、サントリーのシングルモルト山崎 リミテッドエディション2015です。
山崎のリミテッドエディションは2014年に最初のボトルが限定販売され、好評を得たことから2015年も限定販売されました。
リミテッドエディションはノンエイジであるものの、使用している原酒はポート樽、シェリー樽原酒の20年ものを使用しており、気合の入れ方が半端ではありません。
これらの熟成された原酒に、アメリカンオーク樽で熟成された若い原酒をヴァッティングすることで、若さと成熟さがまじりあった仕上がりになっているようです。
ボトルのデザインも気合が入っており、山崎のロゴは金色の吹き付けプリントがされているほか、裏には山崎蒸溜所のポットスチルのイラストが描かれています。
定価は1万円ほどですが、発売は5月であったため、半年経過した時点では入手不可能かと思いましたが、まだ通販でも在庫は残っていて、販売価格も12000円台からとさほどにプレミアが付いていませんでした。
ということで、見事にGETに成功しました。
今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、駅色は比較的濃い目の琥珀色で、香りはブドウとバニラの香りが感じられます。
口に含むと、口の中でブドウや青りんご、ピートの香りがいっぱいに広がり、そのあとでバニラ、バナナ、はちみつ、ライムの香りが追いかけていきます。そして最後にはカカオ、樽のウッディさも感じ取れます。
味わいは酸味がメインで、あとから甘さも加わります。
とても香りが豊かであるものの、ストレートでもアルコールの刺激、辛さがなくて比較的飲みやすくなっています。
次にロックにしてみると、はじめはストレートのようにブドウ、青りんご、ピートの香りが広がるものの、その後のバニラやはちみつなどの香りは抑えられ、少し淡白になった印象があります。
味わいも酸味が強くなって、甘さはさほどに感じられません。
一方で加水されていくと、全体的な香りは希薄になるものの、味わいは甘さを感じ取れるようになって、ウイスキーになれない人でも飲みやすいと感じられるでしょう。
全体的に見れば、長期熟成原酒を使った限定品だけある、豊かな香りが印象的です。
香りや味わいに荒々しさを感じる12年と比べても明確で、ストレートであっても穏やかさを感じられ、アルコールに強い人だとスイスイとついつい飲んでしまうほどのスムーズなウイスキーに仕上がっています。
ロックでは少々力不足に感じる印象はありますが、ストレート、ハーフロック、水割り、ハイボールだと香りや味わいのバランスが良く飲みやすい印象です。
先述したとおり、まだまだこの執筆時点ではプレミア価格もさほどついておらず入手可能ですので、本当に大切な人への贈り物としてうってつけではないかと思います。
<個人的評価>
・香り AAA: 先にブドウ、青りんご、ピートの香り、あとからバニラ、バナナ、ライム、はちみつ、ライム、最後にカカオ、ウッディととても豊か。
・味わい AAA: フルーツのような酸味がメインであとからはちみつをかけたバニラアイスのような甘み。ストレートでもアルコールからくる辛さがなくて飲みやすい。
・総評 S: サントリーらしく日本人受けしやすいものの、スコッチ好きにも納得できるほどの香り豊かで穏やかなウイスキー。
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<追記>
奇しくも私の誕生日である11月27日で、我が父が72歳で亡くなりました。
死因は十二指腸がんでしたが、診断時には糖尿病の他に肝硬変もかなり進行していて体力が衰えていて、手術だけでなく抗癌剤の投与や放射線治療もできず、ただただ死を待つだけでした。
26年前から稼業を継いでサラリーマンのように外で働くことが殆どなくなって以降、朝から深夜まで酒を飲み続ける毎日でした。
アルコール依存症による禁断症状こそなかったものの、禁酒を強いろうとすると家族であろうとも怪我も厭わないほどの暴力を振るうレベルでした。そのために止めることもできなかったのは事実です。
また、十分な健康診断も受けていなかったこともあって、がんの発見だけでなく肝硬変の進行も十分な確認ができませんでした。
酔っ払うため、飲酒によるホンワカした気分に浸りたいために飲むような事になれば、父のような悲惨な最期を遂げてしまいかねないでしょう。
私はそんな父を反面教師にして、香りや味を楽しむためにウイスキーなどを飲むことを信条にしています。
ある程度飲むと睡魔が襲ってくることでストッパーになっているところもありますが、日中や深夜遅くには一切飲まないなど、飲む量と時間帯を決めて飲むようにしています。
これを読んでいる皆様にも、飲酒については一定の節度を持って飲まれることをお願いしたいと思います。
また、健診なども定期的に受けるようにしましょう。
コメント
コメント一覧
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ウィスキーに魅せられてまだまだの青二才です。
このブログが大変に参考になります。
先日、頂き物で「ハイランドパーク12」を初めて飲みました。
このブログの記事を参考に味わいつつ、愉しみました。
今後も楽しみにしております。
追伸 お父様のご冥福をお祈り申し上げます。RERAさんはお身体をお大事に。
これまでの最高は、すでに販売終了した余市15年でしたが、今回はそれをも上回りました。
余市15年は、元々の荒々しさが熟成によって柔らかくなって、香りがとてもました感動がありましたが、山崎リミテッドエディションでは若い原酒と成熟した原酒がうまく融合することで、フレッシュさと円熟味が一緒に楽しめる不思議なボトルになっています。
一方で、余市15年にはない甘さがあって日本人向きな穏やかさもあるぶん、ジャパニーズウイスキーとしての評価も考えて上にしました。
たぶん、一番高い評価はSSS++になるかと思いますが、そんなウイスキーを求めると数十万円でも足りないかもしれませんね。
聞くとこによると2014と中身一緒だとか
色々と調べていたところ、RERAさんのブログを発見しました。
私自身お酒が好きなのですが妊娠・出産でかれこれ二年以上
お酒を口にしていない上に、ウイスキーは詳しくありません。
この記事はとても参考になりました。
乳離れしたら私もウイスキーを楽しみたいと思いました。
最後になりましたがお父様のご冥福をお祈りいたします。
やまやのチラシに、山崎2015が、限定2本で
出てたので、清水の舞台から、、、えい、
買ってしまいました。暫くは眺めて楽しみます。
当方は、昨年の12月で65歳になり、今年からは、働きながらの年金生活になります。65年間勤めた自分へのご褒美として、何か1本と思い、RERAさんが最高評価をつけた、このウイスキーと考えたのですが、市場には既になくネットでの購入には抵抗があり、思案していたところ、12月31日に、いつも行く近くの生協の棚に鎮座している一本を見つけました。早速、買い物籠に入れて妻にお金を渡し、レジを通るとき、レジのおばさんが、レジに表示された値段を見て、目が点になっていました。それから、私と妻の顔を交互に見て「本当にいいの?」という顔をしていましたよ。
問題は、このウイスキーをいつ開けるかということです・・・。(笑い)
毎回楽しみに、見ていますので長く続けてくださいね。
追伸 お父さんの冥福を衷心よりお祈りいたします。私は父親を、15年ほど前に亡くしました。その頃は、私は余り酒を飲まなかったため、一緒に飲んだ記憶がありません。悔やまれてなりません。
RERAさんが高評価だったので期待して飲みましたが、その期待を裏切らないウイスキーだと感じました。全体的なイメージとしては山崎10年の熟成感を強めたようなイメージを持っています。シェリー原酒っぽさとパンチョンっぽさの両方を楽しむことができるウイスキーだと思いました。
いつも楽しく拝見させていただいています。
私は神奈川県在住ですが、KYリカーという酒のチェーン店がありますが、そこのメルマガに、メルマガ会員限定で、この土日にこのlimited edition2015が出ました。
個人的に嬉しいことがあったので、値段聞いてびっくりしたのですが買いました。10,580円でした。
調べてみたら普通には手に入らないものなのですね。
ストレートで飲んでみましたが、飲んだあともグラスにバニラの匂いがいつまでも付いている美味しいものでした。
これからもよろしくお願いします。
さっそく1本買いました。10,800円でした。