北朝鮮 再び長距離弾道ミサイルの発射目指す姿勢強調

北朝鮮 再び長距離弾道ミサイルの発射目指す姿勢強調
北朝鮮の国営メディアは、宇宙開発は計画どおりに進むとしたうえで、「遠からず世界は、わが国がいかに成果を収めるかを目にすることになる」と伝え、去年2月に続き、「人工衛星の打ち上げ」と称する事実上の長距離弾道ミサイルの発射を再び目指す姿勢を強調しました。
3日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、日本が先月行った情報収集衛星の打ち上げを改めて非難する論評を掲載しました。

論評では、「われわれの打ち上げだけを騒ぎ立てるアメリカの行為こそ、偏見と二重基準の極致だ」と日本の同盟国・アメリカの姿勢を非難しました。そのうえで、「われわれの宇宙開発は、すでに決められた計画に沿って確実に進む。遠からず世界は、わが国がいかに成果を収めるかを目にすることになる」として、去年2月に続き、「人工衛星の打ち上げ」と称する事実上の長距離弾道ミサイルの発射を再び目指す姿勢を強調しました。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、ことし2月、「近い時期に静止衛星を打ち上げることを、宇宙開発の当面の目標に掲げた」と伝えられたほか、先月18日に新型のミサイルエンジンの燃焼実験に立ち会った際には、「実験の成功がどれだけの意義を持つのか、世界はまもなく見ることになるだろう」と述べています。

北朝鮮は今月、キム・イルソン(金日成)主席の生誕105年などの記念日を控えており、これらの節目に合わせて射程の長い弾道ミサイルを発射する可能性があるとして、関係国は警戒を強めています。