1.葬儀での食事はどんなもの?
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葬儀には、ご逝去からご遺体の安置、納棺の儀があります。
1-1.お通夜後の通夜振る舞い
お通夜はそもそも、本葬に参加できない方やいそぎ訃報を聞き駆けつけてきた方が参列するという位置づけです。
その為、場合によっては「ご挨拶だけでも」という方も参列されて最後のお別れにお見えになるのです。
当然時刻は夜になるので簡単な食事をお出しして振る舞う事になります。
このようなお通夜後の食事のことを通夜振る舞いといいます。
この通夜振る舞いでは、お一人お人にお膳をお付けすることはありません。
通夜式の後別室などに設けられた場にて、お寿司やオードブル程度が飲み物と共に供されます。
よく、告別式後のお斎では「お斎におつきください」と喪主よりお願いされた方のみお膳につきまた、香典も相場の香典にプラスして「お斎」のお膳分の金額を包みます。
しかし、この通夜振る舞いはどなたでも召し上がっていただけますし金額も通夜振る舞いの金額を見込んで包む必要はありません。
通夜式の後で、もう少しご遺族にご挨拶されたいというお気持ちやお親しい仲であれば故人の偲んでお話がしたいという方が参加されるものですがご遺族のご迷惑にならないように長居は禁物です。
1-2.告別式後のお斎
通夜振る舞いと違い、この本葬に供される食事を「お斎」(おとき)あるいは精進落としと呼ばれます。
この「お斎」は参列者の方より希望されるものではありません。
ご遺族から「お斎についてください」「お膳をご用意します」とあらかじめ席に着く方をご遺族からお願いされた方のみ「お斎」につけるものです。
一般的にはほとんど身内の方か身内以外の方を「お斎」ついていただくのはかなり親しい間柄の方のみでしょう。
よほどやむを得ないようなご事情がなければせっかくのご遺族のお気持ちなので「お斎」についた方がよいでしょう。
しかし、事情があり参加できないときは早めにお断りするのがマナー
「お斎」とは正式なお膳を用意してお招きするという食事となります。
お膳も一の膳や二の膳などを用意されてお一人お一人の席をご用意しておきま
1-3.火葬場での食事
本葬を終えて出棺あとは火葬場での最後のお別れをした後でもお食事をお出しすることになります。
ほとんどの火葬場では別部屋を用意されており、しばし休憩をとり飲食をされることになります。
最近は直葬といい葬儀場での葬儀は無く火葬場で読経と最後のお別れをするタイプのご葬儀も多くなってきました。
その場合は、この火葬場の食事が「お斎」代わりとなります。
この「直葬」ではご遺族のご意向により、正式な「お斎」のようにお膳を用意する場合もありますし、通夜振る舞いのように大皿に盛り合わなどを供する場合と様々です。
ご遺族から「お斎」と言われない限りは持参する香典に金額を加算する必要はありません。
2.葬儀の食事を用意するときの具体的例
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人数にあわせて金額や内容など葬儀の食事会はその時に併せてのまとめ方や用意の仕方に違いがあります。
初めて喪主になる方は、どの程度何をご用意すればよいのかいちばんのお悩みどころだと思います。
そのため、ここでは具体的な内容をご案内します。
2-1.通夜振る舞いの用意
通夜振る舞いの場合はあくまで略式です。
お一人お一人に正式なお膳を用意することはほとんどありません。
私も何度か参列したことがありますが、通夜の席は割と出入りが多いです。
本葬のように呼ばれた方や近しい方もいらっしゃいますが、町内会や会社関係などの方も次々に参列しご挨拶をして軽くつまんですぐお帰りになる方が多いです。
食事と飲み物を用意しますが、お車の方にはお酒をおすすめしないようにしてノンアルコールやソフトドリンクを必ず用意しておきましょう。
人数の見込みとしては身内やご親戚縁者だけにするのかまた町内会や現役の方なら会社関係も参列されるでしょう。
30人程度の小規模の葬式なら大きなオードブルやお寿司などの数人盛りをいくつかご用意しておくだけでほとんど間に合います目安としては出席人数の半数位で具体的な予算としては3万から4万以内でしょう。
当然ですがお出しする料理内容により金額は上下します。
50人位まで参列者が見込まれるのならば上記の2~3割増しで内容と予算を上乗せしてのご用意となります。
これらはあくまで一般的な内容です、お住まいの地域でも違いがあるでしょう。
1番確実なのは葬儀をあげる地域の葬祭ディレクターからのアドバイスが1番確実ですね。
地域の風習など何度も立ち会っているのですぐ見込みがつくと思います。
また参列される皆様は食事をしに来るわけではありません、お通夜振る舞いは少し控えめな程度で大丈夫です。
2-2.お斎の用意
通夜振る舞いと違い、告別式での食事は席を決めてご用意する人数もはっきり決めて用意します。
食事以外にも香典返しを用意するなど食事以外でも喪主・遺族側では用意が多くなります。
香典返しを含めてお一人5,000円~10,000円前後になるでしょう。
この金額はアルコールやソフトドリンクなども含めての概算とお考えください。
お膳本体の金額は3,000円~7,000円位であり後は香典返しとドリンク代です。
お斎は精進落としとも言われているので、肉魚類はでず豆腐や野菜などをメインにお膳がでると考えている方もいらっしゃるでしょう。
確かにまだ、一部の地方ではそのような風習があります。
しかし、最近では通夜振る舞いではお寿司がでたりお斎でもお刺身は割と当たり前にお膳にでてきますのでそれほど気にされる方もいなくなってきています。
また、葬儀の規模によってはその他にテーブルの給仕をする、配膳スタッフの料金も発生します。
筆者の体験なのですが、「お斎」が15人以上ともなると喪主・遺族が食事中の采配を全てすることは事実上ほとんど無理です。
告別式が終わり、「お斎」に付く方をお席に誘導し配膳の準備をする。
コース料理などでは、お皿の上げ下げやドリンクの補充などもすべてお願いしないとやはり手が回らないものです。
5~6人くらいにお一人の割合で1時間1,500円~2,000円前後でお願いしました。
細かいことですが、このように周りのスタッフの方を手厚くして準備しておくと葬儀の段取りや皆様へのご挨拶などしなければならない事が多い喪主や遺族がずいぶんと助けられるものです。
お斎についての金額としてはお招きする人数分×12,000円位みておけば十分です。
内訳としてはお膳代・ドリンク代・香典返し・配膳スタッフ料金・式場の料金もこの程度見込んでおけば間に合うでしょう。
2-3.火葬場での食事
最後のお別れをして出棺をしご遺体を火葬場までお見送りします。
その後2時間前後斎場にて皆様にお待ちいただく場合に簡単な食事をご用意します。
告別式やお斎のあとなので本当に簡単なお茶やお菓子で終わることもあります。
また、直葬の場合は先にご案内したとおりこの場で「お斎」変わりにもなるばあいもあります。
一般的には通夜振る舞いよりも簡単な飲食となる場合がほとんどです。
人数にもよりますが、10,000円前後で簡単な軽食と飲み物や茶菓子で十分です。
この火葬場でお帰りになる方が多いので残った飲食はお持ち帰りいただく為の容器などもあらかじめ用意されておくと便利です。
3.葬儀の食事に招かれた場合のマナー
葬儀に参列するのであれば相応のマナーや服装も整える必要があります。
食事会である通夜振る舞いや「お斎」でも同じことです、服装やマナーそして「お斎」につく場合の香典の金額についてもご説明します。
3-1.必ず知っておきたい服装やマナー
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通夜式の後に供される通夜振る舞いでは、余裕があれば告別式と同じ喪服が一般てきですが、会社帰りに駆けつけた様な方もおられると思います。
その場合は黒・グレーなどダークカラーのスーツを着用されてもマナー違反にはあたりません。
女性も同様です、喪服でなくてもダークグレーなどのスーツやワンピースでの参加も許されます。
ご遺族には一言「訃報を聞き駆けつけましたので」と一言付け加えても良いでしょう。
しかし、本葬である告別式では必ず喪服着用です。
亡くなってすぐの通夜式とは違い、告別式は少なくとも前日までには告知するものですその為告別式は喪服以外ではマナー違反となります。
火葬場での場面も当然、告別式に準じます「直葬」のように火葬場で全ての葬儀を行う場合のご葬儀でも喪服着用で参加となります。
3-2.「お斎」につくとき香典はどうするか?
「お斎」につくときの香典に包む金額については、それぞれのお立場の香典プラス食事代を上乗せして香典としてお出しします。
この場合は香典袋を2枚など用意する必要はありません。
具体的な金額の詳細は後述しますが最低でも5,000円から10,000円を香典に
プラスして包むのが大体の相場です。
3-3.葬儀の食事は断れるか?
*通夜振る舞いの場合
お通夜の場合は夜で、仕事帰り駆けつけられた方もいるでしょう。
また、通夜振る舞いはお一人お一人のお膳も付くことがほとんどありません。
お通夜が終わった後ご遺族へご挨拶後に失礼する旨をお伝えすれば十分です。
この時のご挨拶としては
「突然の訃報に驚きましたお悔やみ申し上げます、今夜はお参りにて失礼させていだきます。
」
多くの方にご挨拶するご遺族に長々と挨拶するのはかえってご迷惑な場合もありますので簡単なご挨拶のみで大丈夫です。
ほとんどの場合通夜振る舞いは町内の親しい方やお身内がほとんどですし夜ということもあり1時間前後ですぐ終わります。
*告別式後のお斎の場合
あらかじめご遺族から「お斎におつきください」と頼まれた時点で出席できるか残念ながらお断りするかをはっきり伝えられたほうが良いでしょう。
お通夜や火葬場での大人数でざっくりした用意とは違い、「お斎」となるとお膳を人数分遺族側が用意します。
そのため、はっきりしない状況ではご遺族にもご迷惑です。
どうしてもお斎にはつけない場合はその旨はっきりとお断りしてもマナー違反にはなりません。
そのときのお断りとしては
「お声がけいただきましてありがとうございます。
しかし、本葬後所用があり残念ですが「お斎」にはつけません。
告別式のみの参列になります、よろしくお願い致します。
」
と丁寧にご遺族にお伝えしましょう。
ご遺族の心配りに感謝とやむを得ない事情ということを正直にお伝えしてお参りには必ず参列することを言えばご遺族に失礼にあたることはありません。
また、遠方からの参列で帰りの飛行機や列車時間のために途中退席がわかっていればその旨もお伝えしましょう。
4.葬儀の食事での挨拶など
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喪主やご遺族にとって大変な葬儀準備に加えて悩ますのがこの参列いただいた方へのご挨拶でしょう。
実例をご紹介しながらご説明します。
4-1.通夜やお斎は挨拶は異なるか?
ご挨拶の内容に大きな差はありません。
また、葬儀の食事である通夜振る舞いやお斎に誘うのはほとんど葬儀場のスタッフの方が進行する上で皆様へご案内します。
お通夜が終わり参列された皆様へご挨拶が終わった喪主・ご遺族が通夜振る舞いのお席につき一言ご挨拶をします。
葬儀での挨拶はまず、ご参列いただいた皆様への感謝の言葉からはじめるのがマナーです。
そして、挨拶された後は来ていただいた方お一人お一人にご挨拶、飲み物をお酌するなど言葉・態度にて感謝の意を伝えます。
挨拶だけして終わりとはせず、必ずお席でご挨拶回りをしましょう。
4-2.葬儀シーンごとの挨拶について
*通夜振る舞いでの挨拶
通夜式の最後には司会より明日以降の本葬の場所や時間また、通夜振る舞いの席のご用意などを必ず案内をして貰えます。
その通夜振る舞いに参加された方への喪主の挨拶の一例をご案内しますね。
「本日はご多忙の中亡き祖父の為にかくも多くの方のご参列をいただきましてありがとうございます。
皆様のおかげでお通夜も無事終わり亡き祖父の為にお集まりの皆様に心ばかりですが通夜振る舞いのお席をご用意いたしました。
亡き祖父を偲びお時間の許す限りお召し上がりください。
なお、明日の告別式は同じこの会場で10時から出棺は13時の予定でございます、明日以降のご参列もよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。
」
多忙の仲、駆けつけていただいた方への感謝の言葉と明日以降のご案内を簡潔にのべてのご挨拶となります。
*告別式後の「お斎」の場合
葬儀のご挨拶の中でもこの告別式の後での挨拶が最も正式なものとなります。
告別式後のお斎での挨拶の一例をご案内します。
「本日は亡き祖父のためにかくも多くの方々にお集まりいただきましてまことにありがとうございます。
無事告別式も皆様のお力添えのおかげで無事終わりました、多くの方にお集まりいただきまして亡き祖父も大変喜んでいることと思います。
今後は残された遺族で力を合わせてがんばっていきたいと思います。
お集まりの皆様には今後とも私ども家族にどうぞご助力いただきたく存じます。
また、これより心ばかりではありますが、皆様にはお膳を用意をさせていただいております。
お忙しい事とは存知ますが是非故人を忍びお時間の許す限りお付き合いくださいませ。
本日は誠に有り難うございました。
」
このようなご挨拶の後食事をはじめていただきます。
喪主やご遺族は僧侶をはじめ皆様に再度、ご挨拶をしてお席を回ります。
お一人お一人に感謝の言葉をお伝えしましょう。
一例として
「本日は遠方よりお越しいただきましてありがとうございました。
お時間の許す限りお召し上がりください」
このようなご挨拶で十分です。
*斎場での最後のご挨拶
告別式から出棺、斎場までお付き合いくださった方はほぼ丸一日を費やしていただいた方です。
感謝を込めてご挨拶をしましょう。
「本日はお忙しい中最後までお付き合いいただきありがとうございました。
不慣れな部分もあったかと思いますが皆様のお力添えのおかげで無事葬儀を終えることができました。
亡き祖父に変わりまして御礼申し上げます。
本日は誠にありがとうございました」
最後はお一人お一人に出口にて感謝を込めてお見送りしましょう。
4-3.食事会での参列者のマナー
通夜振る舞いやお斎などに参列する際に参加する場合のマナーについてですがアルコール類が必ず置いてある物ですが、控えめにしましょう。
また、大声でお話することなどもマナー違反です。
そして通夜振る舞いもお斎も会場の時間が区切られています、長時間飲食を続けるのはご迷惑になります。
通夜振る舞いでは配膳スタッフの方はあまりいらっしゃらない場合もあります、周りの状況ををみて気の置けない間柄ならご迷惑にならない程度にお皿をだしたりなどお手伝いをされても良いでしょう。
あくまで故人を偲ぶための場であることを忘れず、控えめな態度で協力できるところはお手伝いするのがよいでしょう。
5.葬儀の食事会で意外に悩む席順の決め方
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お食事を供する場合洋式スタイルでのテーブルやまた和式のお座敷ではどの様におお席を決めておけばよいでしょうか?
上座や下座また家族と親しい友人や身内をどの場所へお席を設けるべきなのかわからない場合も多いと思います。
葬儀を、少人数の家族葬と30人以上の一般葬儀また社葬などに分けてご案内しましょう。
5-1.家族葬の場合
家族葬は10人から20人前後の比較的少人数のご葬儀です。
その場合のお席ですが和式で座を設ける場合は1番の上座は僧侶です。
入口から奥の上座である僧侶の隣に喪主・ご遺族・ご親戚と続きます。
また友人・同僚・近所の方が向かい側に座ります。
ご近所も呼ばず本当に近親者のみであれば僧侶、喪主そのご遺族は実子や親御さんなど1親等などつながりの濃い方からお席を設けます。
5-2.一般葬儀の場合
少人数の家族葬と違いかなり人数の多い一般葬儀の場合でも基本的な並びは同じです。
しかし、このような数十人単位でお斎におよびするとお座敷よりも葬儀場でのテーブル席を設けられる場合が多く見られます。
この場合の席の決め方をご案内しますね。
この場合はやはり入口から遠く奥の上座に僧侶のお席を設けます。
大体一つの丸テーブルに5人前後座りますので同じテーブルの席では僧侶・喪主・近親者となります。
後はご親戚の方のテーブルや友人の方のテーブルとそのお立場によりお席を分けていきます。
ただ、僧侶の席は特別としてもその他のお席は実際のところそれほど厳重なルールはありません。
ご友人やご親戚でもお親しい場合は同じテーブルにして上げるなどはよく見かける場面です。
5-3.社葬の場合
ご家族と親類やご友人がほとんどの家族葬や一般葬儀と違い、故人の社会的お立場より社葬が行われる場合があります。
社葬の場合はその会社の総務の方などで手配がほとんどですが喪主や身内の方の付くお席も配慮が必要になります。
一般に社葬の場合は正面に祭壇が置かれ向かって奥になる左側を僧侶席と喪主とご遺族がまた右側を親族が並びます。
宗派等にもよりますが社葬を行うレベルのご葬儀ならばおよびする僧侶もお一人ではなく2人から3人になる場合もあると思います。
当然、大人数だとお斎もテーブル席やビュッフェスタイルになるはずです。
その場合は僧侶のお席をお一つご用意されるとよいでしょう。
お身内である喪主が身内と親族のお席やテーブルを決めて、取引関係や社内は会社の方にお任せするのが一般的です。
人数が多くなれば手配は喪主と総務、また葬儀場の打ち合わせなどが必要になります。
ご相談しながら進めていってくださいね。
6.葬儀の食事が終わり退出するときの挨拶マナー<
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ご親戚など遠方から駆けつけられた方も中にはいらっしゃることだと思います。
帰りの帰社時間や今後の予定などのため、途中退席される方もいらっしゃることでしょう。
退席される場合はあらかじめご遺族あるいは葬儀場のスタッフの方に一言お伝えをいただいた方が丁寧だと思います。
なぜなら食事をして終わりということにはならず香典返しあるいは場所によっては残ったお食事をお持ち帰りいただくご用意もあるからです。
このような途中退席の場合の失礼にならないご挨拶をご案内いたしますね。
6-1.最後までいられず途中退席するとき
遠方からの参加やご自身の都合でどうしても最後まで入ることができず退席をしなければいけない場合もあります。
その時の具体的なご挨拶例をご説明します。
「お斎の途中ではありますが、所用にてこれにて退席をさせていただきます。
御祖父様ご逝去と続く葬儀とでさぞお疲れの事と存じます。
くれぐれもご自愛くださいませ。
最後までお付き合いできず申し訳ありません。
」
途中退席する場合はやむをえませんが、必ずご遺族にご挨拶をして退席するがマナーです。
また、突発的な所用でなくあらかじめ退席がわかっているのなら事前にお伝えしましょう。
途中退席の場合、お膳の一部お持ち帰りいただくためのご用意もあります。
また退席の場合は、周りの方にも一言ご挨拶をされると丁寧な印象です。
6-2.喪主や家族の見送りの挨拶
*通夜式での見送りのご挨拶
通夜振る舞いでは参加された皆様のご都合で退席されます、夜行われる為にそれほど長くいらっしゃる方はお身内以外はほとんどいないでしょう。
通夜振る舞いでのお見送りでのご挨拶としては
「本日はご参列いただきまして、誠にありがとうございました。
明日告別式は10時よりこの葬儀場で行います」というご案内と「お斎」についていただきたい方にはその旨をお一人お一人に伝えてお返事をいただきましょう。
*告別式後の「お斎」の見送りのご挨拶
告別式では本葬の後、出棺し斎場へのお見送りと最後のお別れと進む場合が一般的です。
斎場でのご挨拶であれば皆様ご一同に挨拶の口上を述べて終わりになりますが場合により途中でお帰りになる方もいるでしょう。
その場合のお見送りのご挨拶としては
「本日は亡き祖父のために遠方よりお越しいただきまして誠にありがとうございました、ささやかではありますが香典返しの品でございます。
駅までタクシーでお送りいたします、ご参列いただきありがとうございました。
」
とご挨拶してお見送りします。
ご親戚ではるばる遠方から来られて、駅への道のりなど土地不案内な方がほとんどです。
途中退席などあらかじめ伝えている方には、このように帰りのタクシーなども手配をされると喜ばれると思います。
葬儀場にあらかじめ伝えておくと、決めた時間にタクシーを用意ししてもらえるので便利です。
6-3.お持ち帰りする食事や香典返し
お斎も時間が限られているために、全ていただけない場合もあります、その場合は葬儀場のスタッフに声をかけてお膳を持ち帰りの容器に入れて持って帰っていただきます。
また、それと同時にお斎に参加された方へは香典返しの品と呼ばれる香典返しをお持ち帰りいただきます。
予算としてはお一人1,000円~3,000円程度です。
葬儀場ではこのような香典返しのカタログがあり、500円~10,000円まで幅広い金額の香典返しを揃えています。
最近の傾向としてはお品物だとかさばるのでカタログをお渡しする事が多くなってきました。
今までは喪主が予算を見込んで香典返しを決めていましたが、参列された方の好きな物をお渡ししたいまたお帰りに嵩張るお荷物だとご迷惑をおかけするという配慮がこのようなカタログギフトの流行となったようです。
これは予算ごとに3,000円~20,000円前後まで金額に応じたカタログを一冊お渡しします。
参列された方はお帰りになってからゆっくりご自分のお好きな物を頼めるというシステムです。
後日カタログギフトの会社から喪主へ料金の請求が来ることになります。
6-4.僧侶にお出しする食事とマナー
あらかじめ葬儀場へ依頼し通夜式が始まる30分以上前に僧侶が葬儀場に到着される様にタクシーを手配していただきます。
到着された僧侶には通夜式が始まる前に僧侶控え室に到着後お膳をお出しします。
これは通夜振る舞いとは全く別物です。
僧侶の都合で配車の手配やお膳不要なら、あらかじめ僧侶より申し入れがあるはずですその場合は御車代とお膳代としてお布施とは別に僧侶にお渡しします、金額としては御車代とお膳代の両方併せて10,000円位です。
7.葬儀の食事にでるときの金額の相場とは
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ご紹介してきました葬儀の食事のマナーや内容、予算などをお伝えしてきました。
こんどは参列される方が「お斎」につく場合どの程度の香典を包めば良いのでしょうか?
ご親族と友人・知人とに分けてご説明します。
7-1.近しい親族の場合
亡くなられた方の関係で親・祖父母・義理の親・兄弟姉妹と義理の兄弟姉妹
などごく近しいご親族の場合は30,000円~100,000円となります。
叔父叔母・従兄弟など親戚関係は20,000円~30,000円ですがこれはあくまで
一例で以前葬儀がありお互いがどれくらいいただいているか過去帳を見てみましょう。
一般的マナーの原則としてはいただいた金額をお返しするまたは、少ない分は供花などで金額をプラスしてバランスをとります。
そして、近しいお身内なら間違いなく「お斎」に付くことになるのでこの金額にお一人当たり10,000円前後加算して香典としてお渡しします。
7-2.友人・知人の場合
ご友人や町内の方の場合ですがかなり親しいご友人であれば20,000円~30,000円位です。
ご町内の方であれば5,000円あたりが目安となります。
お斎には親しいご友人であればお声がかかることもあるでしょう、その場合はやはりお一人当たり10,000円余りお包みするのが相場ですね。
親しいご友人同士でご相談されても良いと思います。
まとめ
出典元:http://www.good-manner.jp/?p=154
いかがでしたでしょうか? 今回は葬儀での食事について様々な角度よりご案内を致しました。
喪主・遺族側よりのご挨拶や通夜振る舞いやお斎の用意、また参加される方のマナーや失礼にならないお断りの言葉など社会人ならいざというとき知っておいたほうが良いですよね。
簡単にまとめると通夜振る舞いや斎場での軽食は来た方全てにお出しする物で「お斎」はあらかじめご遺族よりお願いされた方のみ供される食事です。
参列するかたが持参される香典にプラスしなければならないのはこの「お斎」だけと考えて大丈夫です。
葬儀でのマナーと共に供される食事の意味・内容を一連の流れとして捉えて皆様のご参考にしていただければ幸いです。