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 運転免許証を自主的に返納するお年寄りが増えている。県内で昨年1年間に自主返納した65歳以上の高齢者は約1万5千人で、4年前の約3倍に増加した。生活の足として車が欠かせない地域では、高齢者を支える企業や自治体などの取り組みも進んでいる。

 高齢化が進む中、運転免許を持つ高齢者は増え続けている。県警によると、運転免許を持つ県内の65歳以上の高齢者は昨年12月現在で84万7565人。4年前に比べて約18万人(約26・4%)増えた。

 高齢ドライバーによる事故も目立つ。昨年1年間の県内の交通事故による死者数は185人で、このうち約2割にあたる38人は、65歳以上の高齢者が運転する車が起こした事故で亡くなった。交通事故の死者数全体が減少傾向にある中、高齢者が運転中に安全確認を怠ったり車の操作を誤ったりした事故による死者数は過去5年で横ばいが続いている。

 こうした中、運転免許証を自主…

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