前回までに、我が家にある可動棚(扉がついていないもの、扉がついているもの)について、
その棚受部分の形状を写真で公開してきました。
地震の際、棚受が外れてしまう可能性を考えたとき、
どのような形なら外れにくいかを比較するためです。
公開・我が家の可動棚収納(その1)~可動棚から地震対策を考える
公開・我が家の可動棚収納(その2)~可動棚から地震対策を考える
今回はそれを踏まえ、「どういうものが一番地震に強い(と思われる)のか」、
ということについて考えていきたいと思います。
棚受の種類
差し込み型の棚ダボタイプ
家具の側板の穴にダボを差し込んで使用するタイプをまとめました。
4種類ありました。
円柱形ダボ
円柱形のダボに4すみを切り欠いた棚板を乗せるタイプです。
一般的に普及している形状ですが、縦揺れには少々不安があります。
フラット形ダボ
棚板を受ける部分がフラットになっているタイプです。
棚板に切り欠きは必要ありません。
簡易型という感じで、我が家のものも簡単にスライドしてしまいます。
地震のときは注意が必要だと思います。
爪付きダボ
フラット形ダボに爪が付いたタイプです。
棚板に爪を差し込む穴が開いている必要があります。
爪ダボ1箇所型の場合は爪の部分は7mmしかありませんでしたので、意外と簡単に外れました。
やはり縦揺れには注意が必要そうです。
その一方で、爪ダボ4箇所型はしっかり1つずつ外さないと、外れにくいこともわかりました。
全体を押し上げてもどれかが引っかかるので、
縦揺れにもある程度の耐久性がありそうです。
L字爪付きダボ
前部にL字型の爪が付いていて、ストップ機能を果たすものです。
前回も書きましたが、簡単にはズレません。
我が家の差し込み型のダボとしては、一番地震に強そうです。
残念ながらこのダボはどこのメーカーが作っているのかは分かりませんでしたが、
クリナップではひとつ40円で売っているそう。
※ただしクリナップの食器棚用。
調べてみたら、LIXIL(TOSTEM)にも同じようなパーツの取り扱いがありました。
store.shopping.yahoo.co.jp
ところで、この形……ネッシーとか首長竜に似ていませんか??
そう思うと、可愛く見えてきました^^
アームハング棚受けタイプ
壁に設置した柱のスリットに、棚受金具をはめ込んで使用するタイプです。
金具は棚板にビス留めされているため、この部分が外れることはなさそうです。
スリットにもがっちりはまり込みます。
安心だと思います。
我が家の棚受を見てきて考える
我が家には、これだけの種類の棚受がありました。
これらの中では、L字爪付きダボ、アームハング棚受けタイプが耐震性に優れているように思えました。
次点で、4箇所を支える爪付きダボという感じでしょうか。
もちろん、可動棚のシステムはたくさんあるので、もっと多くの種類があります。
中にはここで紹介したもの以上に耐震性の高いものがあるかもしれません。
また、耐震ラッチがついているところは、
中が通常の円柱型ダボでも安心感があるということが再認識できました。
東北の震災のときに、職場で頭の上に物が降ってくるという恐怖を体験したので、
やはり落下物の心配を減らす仕組みがあると安心です。
↓ラッチは後付けもできます。後付けする場合、適したものを選ぶ必要があります。
もちろんラッチがついているとはいえ100%安心、とも言い切れません。
そのため、「高いところに重いものを乗せない」「耐荷重もしっかり確認」という、
基本的なところも押さえておきたいところですね。
リビング・ダイニング収納の「乗せているだけ」棚は、
今後何らかの方法で対策していきたいと思います。
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